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銃の知識ゼロの世界で弾丸補充スキルを授かった冒険者、案の定Bランクパーティにクビにされる~銃を手に入れてから狙撃無双で英雄と呼ばれる件~  作者: ma-no
四章 二度あることは何度でもある

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125/126

125 説教


 勇者パーティが九層からいなくなったので、プーシーユーは階層移動決定。各種準備に取り掛かり、夜はクラブ通い。

 プックとユーチェはモフモフ溜めするんだって。シモンは隠れてついて行って、獣人をモフリまくる2人を見て「だから出禁になるんだよ」と、そっと離れたそうな。巻き込まれたくないもん。


 サブマシンガン製造もガトリングガンの改良も終わった頃に、レオポルト王に離れることを報告。その時、お別れ会はいらないとお願いしたけど、豪華なお別れ会が開かれていた。英雄だもん。

 レオポルト王からも面倒事を解決できる魔法の書状を受け取ったら、もうここに滞在する理由はない。そして翌日……


「もう1日だけ!」

「モフらせて~」

「今まで散々モフっただろ……」


 プックとユーチェがお別れモフモフパーティをしたいとか言うので、1日遅れで王都を立ったプーシーユーであった。



 王都では国民に大々的に見送られたプーシーユーは豪華な馬車で進む。例の(ごと)く、兵士か何かが先行して危険を排除してくれているので、快適な馬車旅だ。

 休憩場所の村では、プックとユーチェはまたモフモフパーティー。英雄のプーシーユーがやって来たのだから、老若男女が超VIP対応してくれるのだ。シモンは静かに飲んでるよ。


 しかしそんな楽しい旅は、3日目まで。爬虫類人間が超VIP対応で出迎えてくれても、プーシーユーは暗い顔だ。


 どうしてもあの肌、あの目が怖いらしい。


 出口の迷宮街に到着しても暗いまま。高級宿屋に入ったら、ユーチェとプックは猫メイドに抱きついた。


「猫さんは帰らないで~」

「後生やから~」

「はいにゃ~。王様に最後まで面倒見るように言われてますにゃ~」

「「猫さ~~~ん!!」」


 唯一の救い。2人は涙ながらに猫メイドをモフモフするのであった……


「その猫、スパイなんだけど……」


 プーシーユーの情報はレオポルト王に筒抜けなので、シモンだけは猫メイドに警戒を続けるのであったとさ。



 旅の疲れをシモン以外、丸1日引き籠もって取ったら、プーシーユーは迷宮に入って肩慣らし。弱い弾丸で様子を見ながら進んで行く。


「地下2階から、もうモンスターが強くなるらしいから気を付けてな」

「もうかいな」

「踏破はしんどそうどすね」


 昨日、1人でシモンは情報を手に入れて来たが、やることは変わらない。通路から飛び出したら、銃の乱射だ。

 地下2階は弾数を増やせば、余裕でクリアー。地下3階では、シモンはやりたいことがあるらしい。


プーシー8号(ガトリングガン)を使うんでっか?」

「ああ。ここのボスは獣型なんだ。キメラと戦ったから、厄介さはわかるだろ?」

「みんなで動きを阻害してくれてたもんな~」

「ゾウさんたちの頑張りがなかったら、ウチも当てられなかったどす~」


 獣型は素早いから対策が必要なのは、プックとユーチェも納得だ。


「今日のところは走り回る獣型を8号で狙えるかの実験と、シールドをどう配置するかの確認をして帰ろう」

「|プーシー12号《50BMGサブマシンガン》ちゃんの出番は?」

「ああ~。はいはい。俺たちでも使えるか試してみようか」

「あーしがお腹を痛めて産んだ子やで!?」

「本当なんだな?」

「ホンマやのん?」

「うっ……冗談やがな~。おふたりさん、なんか目が怖いで~?」


 このボケに付き合うのは、そろそろ疲れて来たシモンとユーチェ。冷めた目で追及したら、ついにプックも折れてしまうのであった。



 気を取り直して、獣型モンスター探し。人型やその他の場合は、蜂の巣にして先を進む。

 獣型を発見したら、シモンがアサルトライフルで狙撃して1匹だけ残す。そしてシモンが半自動式拳銃の音を出しながら気を引いている間に、プックとユーチェはシールドやガトリングガンの準備だ。


「んじゃ、さっき言った動きをするぞ。絶対に俺に当てるなよ?」

「「う、うん……」」

「聞こえないんだけど~??」

「「は~い!!」」


 シモンが大声出して指示したが、プックたちは自信がなさそう。そのことに気付かずに、シモンは大きな熊っぽい狼モンスター、ベアウルフを引き連れて、右に左にと逃げ回る。

 プックたちは、まずはユーチェのアサルトライフルからお試し。遠い位置だと外しまくりだ。


「もっと動きを先読みしろ!」

「難しいどす~!」

「じゃあ、プック! 絶対に俺に当てるなよ!」

「自信ないけどやるで~?」

「自信ないなら……うわっ! 俺を狙ってないか!?」


 ユーチェは無理そうなので、プックのガトリングガンにチェンジしたらこの始末。シモンが本気で逃げ惑っていると、大量に弾を発射しているのでベアウルフに数発当たった。

 それでベアウルフもプックたちに標的を移したが、シモンが後ろから頭を撃ち抜いて実験第一弾は終了となった。


「俺のこと狙ってたよな?」

「ちゃんとベアウルフ狙ってたがな~」


 2人の下へ戻ったら、まずはプックへの叱責。あまり時間もないので、叱責は一言だけで総括だ。


「2人とも先読みが甘いな。獲物のスピード、弾丸のスピードを意識してやらないと絶対に当たらないぞ」

「それが難しいんどすよ~」

「あーしは当たってたやん?」

「狙って当てないと、当たった内に入らない。ボス戦では、弾の消費を減らすことが決め手になるはずだ。2人とも、このことを頭に刻んでやってくれ」

「シモンさんが厳しい~」

「あーしなんか、鍛冶師やで?」


 ユーチェもプックも口答えするから、シモンの顔は少し険しくなった。


「2人はもう新人冒険者じゃない。Bランク冒険者だ。それに見合った扱いになるのは当然だ。それにだ。パーティリーダーは全員の命を預かっている。2人が死なないようにできるなら、俺は嫌われたって構わない。これからは厳しいことも言って行くからな」

「「……」」


 ここまで言われては、プックとユーチェは困った顔で見合わせた。


「えろうすんまへん。自分からついて行く言うたのに、冒険者になり切れてなかったわ。これからは冒険者だと肝に銘ずるわ」

「ウチもゴメンなさい。シモンさんならなんでもできると思ってました。これからはウチも戦力になれるように頑張るどす!」


 そして決意の目を向けると、シモンも表情を崩して2人の頭を撫でた。


「わかってくれたらいいんだ。これからさらに厳しい戦いになると思う。必ず3人で乗り越えよう!」

「「お~!」」

「さあ、訓練の再開だ」


 話を終えたところで倒したベアウルフはリポップ。今までどこか真剣さの足りなかったプックとユーチェも、真剣な表情でベアウルフに向けて引き金を引くのであった……


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