表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/125

避暑に行こう! 13

今日は凄く短いです。

このシュピルツの街には毎年、夏祭りが開催されるらしい。

その夏祭りを利用して、今回、街が盗賊に襲われかけたという街の人々の心の傷を癒して貰おう、という事になったと、朝食の席で、食べながらアイリーン様に説明された。

街を守る騎士達は今回、毎年開かれている武闘大会への出場が義務づけられたそうだ。

これは、騎士達の強さを街の人達に再認識させ、たとえまた襲われようとも騎士達がいるから大丈夫だと、そんなふうに安心して貰おうという狙いがあるらしい。

更に、今年の優勝者には、大会の最後にこの国の王子殿下と手合わせするというイベントが追加されたそうだ。

その王子殿下とは、言わずと知れたフェザ様だ。

そしてその他に、今年は様々なコンテストが開かれる事になった。

各コンテストの優勝者には、領主であるハイヴェル家から幾ばくかの賞金が出される事になった。

これはアイリーン様がポケットマネーから捻出なさるそうだ。

更に、美男子コンテストや美少女コンテスト、カップルコンテストなどのイベントも決まり、盛り上げ役として、私達にも参加して欲しいとアイリーン様から協力を頼まれた。

……他の皆はともかく、私がそれらに参加して盛り上がるとは思えないけど、他ならぬアイリーン様の頼みだから、とりあえず承諾した。

問題は、カップルコンテストでの私の相手役だった。


「それで、このカップルコンテストだけれど。クレハちゃんは、誰と出場したいかしら?」

「…………へ?」


突然アイリーン様にそう尋ねられ、私はスープをスプーンですくい、口に運ぼうとした状態で停止した。


「"カップルコンテスト"だもの。カップルを演じる相手が必要でしょう? 誰がいいかしら?」

「アレク様は駄目だよクレハ! 私と出場するから!」

「ああ、そうね。セイルとライルも駄目だわ。ミュラさんやギンファちゃんと出場するでしょうから。クレハちゃんの相手役の候補は、フレンとシヴァくん、それに、フェザ様ね」

「えっ……!?」


そう言われて、私は隣に座るシヴァくんと、その向こうに座るフレンさんを見た。

私の視線に気づいて、二人は私を見つめてくる。


「クレハ様がお望みなら、出場します」

「僕も、別に出ても構わないよ」

「クレハちゃん。フェザ様も、構わないと仰ると思うわよ? どうする?」

「えっ……ええと~……!!」


私はアイリーン様と二人を何度も交互に見たあと、答えられずに俯いた。


「あらあら。ふふ、やっぱり迷ってしまうわよね。皆それぞれ素敵だものね?」

「……仮初めの恋人を演じるだけなんだから、別に誰でもいいと思うけど? 気楽に決めなよ」

「まあ、フレンたら。たとえ仮初めでも、人前に恋人として出るんですもの。悩むのは当然でしょう?」

「……そういうものですか? なら……これで決めれば、悩む事もないよ、クレハちゃん」

「え?」


そう言うとフレンさんは紙ナプキンを3つに切って、三人それぞれの名前を書いた。

そしてその部分を握り、私の前に差し出す。


「はい、この中から、ひとつ選んで引いて。相手が誰になるかは、運次第だよ。そういうのも、面白いでしょ?」

「運任せ、ですか? でも……う~ん……そう、ですね。たぶん、悩むだけ悩んで決められないだろうし……」


私は少しの間それを見つめたあとそう言うと、意を決してひとつ引いた。

そこに書かれていた名前は……。

実はこのクレハの相手を、誰にしようかまだ悩み中なのです。

その為に短い今日の更新……はい、すみません。

この時点ではまだ誰でもいいので、本当にどうしようかと迷うのですが…………明日の更新までには頑張って決めます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ