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1年の成果

夏が終わり、秋がきて、10月になった。

この世界にきてから、1年が経った。

私は9歳になった。

それを記念して、ココに卵を孵して貰い、コッコを1羽増やした。

リリと名付けた。

誕生日には、アージュ達がささやかな誕生日パーティーを開いてくれた。

サプライズパーティーだった。

『10月1日は絶対に家に来てね!』と何度も念を押してたアージュの姿とパーティーの楽しさを思い出すと、今でも胸が温かくなる。

ココが孵した卵は、アージュ達からのプレゼントだった。

『これでまた家族を増やしてね!』とアージュは笑って言った。

アイリーン様からもお祝いの言葉を言われ、プレゼントを貰った。

プレゼントは、なんとドレスだった。

……ドレスを着るような場所に行く予定が皆無なので、宝の持ち腐れになるなぁと、ちょっと申し訳なく思った。

ラクロさんや馬鹿天使、エンジュさんからも、お祝いの言葉とプレゼントを貰った。

ラクロさんは、『今後もっと動物が増えれば手狭でしょう』と、動物小屋と鶏小屋を増築してくれた。

馬鹿天使は、『これでいっぱい調合して下さい!』と、錬金術の材料を山ほどくれた。

中には初めて手にする材料があって、初めて馬鹿天使が役に立った。

……鉱石を採取する時魔法を使って、また失敗し、鉱石場を落盤させて、またラクロさんの手を煩わせたらしいが……今回は聞かなかった事にしてあげよう。

とりあえず、お疲れ様です、ラクロさん。

そして、エンジュさん。

あれから時々家に来ては、『聞いて紅葉さん!ルークがね』『あのね!ルークがね』と、恋愛相談なのかのろけ話なのかわからない話をして行くようになった。

ルークの話をするその姿が楽しそうで、話を聞くたび、ああ、私も恋人が欲しいなあと、密かに思う。

……まあ、まだ、9歳なんだけどね。

恋人なんてまだ先の先だよね……。

……そんなエンジュさんからは、動物を貰った。

オレンジの毛のラピだった。

その子はピピと名付けた。

毎日、他の子達と一緒に私を和ませてくれている。

……この世界で初めて迎えた誕生日は、本当に楽しい日になった。

この先の誕生日も、ずっとずっと、あんなふうに、ううん、あれ以上に、楽しい日になっていくといい。

この先私はどんな人と出会い、交流し、何人の友人をもつのだろう?

考えるだけで楽しくなる。

良い出会いが、たくさんあるといいな。


「さあて、今日も1日、頑張りますか!」


まずは動物の世話から!

私は玄関の扉を開け、光溢れる外へと歩きだした。



クレハ・カハラ 9歳。

友達 アージュ。

親しい知人 アーガイル、ジュジュ、アイリーン。

知人 ギルドのおじさん、セイル、ハイヴェル家の使用人一同。

親しい天使 ラクロ、ルーク、エンジュ。

動物 10匹。

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― 新着の感想 ―
[一言] 最初からまったりライフでいいのに糞2匹出して、まただしますか。直接の絡み描写は要りませんよ。 2匹は不快なので。 第一章おわりなかんじですかね。 二章は糞が出ないことを期待します
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