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狼の瞳にうつる世界(仮修正版)  作者: 蒼鈴六花
1章 二人の弟子
17/25

外伝 師匠との一日

一応ほのぼのを目指して書きました。

今回は書き方も変えています。あんまり覚えられていないだろう主人公の名前を覚えてもらおうと出しました。


うまく書けてるかはわかりませんが、

短いけれど、息抜きにでもどうぞ。



<今日は、俺たちのとある一日の話をするぜ!>


「あ、レイだめですよ!そんな言い方。もっとちゃんとしてください」


<気にすんな。じゃ始まるぞ>


「はぁもういいです。ではどうぞ」




とある日の朝。


「師匠!今日は草原に行ってのんびりしたいです!」


<あ、俺も今日は草原に行きたい!>


とシェリトゥスとレイが、師匠ことフェイにそういって抱きつく。


まだまだ甘えた盛りの二人は、よくフェイに抱きつくことが多い。

まぁ甘え半分、毛並みのふかふかさを堪能するため半分と言った感じだが、フェイはそのことに気付いていない。


「行くか」


そういってフェイは、二人をいつものように背中に乗せて草原に向かう。




そして草原にて。


フェイはセリスを出す。


「あれ?師匠、今日は遊んだりするだけなのに、セリスを出すんですね」


『私は意志を持っているんですよ!収納空間の中に入れっぱなしは酷いです!』


<そういえば、収納空間の中ってどうなってんだ?>


『そうですねぇ、色々と種類はあるみたいですが、基本は真っ暗……というより真っ黒な空間です。私の普段入ってる収納空間はそんな感じですよ』


<つまんなそうだな>


『ええ!つまんないです!退屈で仕方ないですよ!なにか物があっても私には手足が無いですから何もできません、しゃべることだけが楽しみなんです!』


「そ、そこまで。まあ仕方ないと言えば仕方ないですね。セリスは生物ではないですし」


『はあ、せめて皆さんのような手足があれば他に楽しみができるんですが……生物みたいな身体が欲しいです』


「いくらなんでもそれは無理なんじゃ……」


レイの方はセリスに手足と聞いて、


<セリスに手足なんてついたら不気味だぞ……>


『私はこの状況で涙を流すこともできないです……』


その会話をじっと聞いていたフェイは、


「考えておく」


『!?』


「何をですか?」


とシェリトゥスは首をかしげる。


『マ、マスター!!ありがとうございます!!!』


と叫びだしたセリスに、


<どうしたんだ!?いったい>


『マスターが、私に生物的な身体を作ることを考えているんだそうです!』


「師匠。そんなこともできるんですか?」


「可能」


<まぁ、師匠だしなー>


とセリスについて会話した後、シェリトゥスが、


「さて、ここらで本題に……」


<本題なんてあったのか?>


「あります!」


とシェリトゥスはレイに耳打ちする。


<それは重要だな!>


「でしょ?」


『ふふ、それは確かに重要ですね。でも気をつけないと、マスターに聞こえてしまいますよ』


「セリス!聞いていたんですか!?」


『私は色々と高性能なのです。ちなみにマスターに聞こえないようにはしておきましたよ』


<あんがとな!セリス!>


『いえいえ、それにしても私もやりたいですね』


「それは、身体を作ってもらったときにすれば良いですよ」


『そうさせてもらいます。身体ができるのが楽しみです』


「…?」


フェイはその会話にワケが分からず首をかしげている。その様子をセリスは自身の録画機能を使い映像として記録していたり…


『マ、マスター可愛すぎます……!』


などというとさらに首をかしげる。


「セリスがもし生物だったら、鼻血だして倒れそうですね」


<そうだな>


そんなセリスの様子を見ながら呆れる二人。

少し間をおいてからシェリトゥスは、


「では、気を取り直して。師匠。ブラシを出してください」


「……?」


<あ、師匠用のな!二つ出してくれ!>


フェイは首をかしげながらも、ブラシをシェリトゥスとレイの前に出す。

レイは人化してブラシを持ち、


「よっしゃー!やるぞ!」


とレイは座っているフェイの首の上に飛び乗り、


「あ、僕も!」


とシェリトゥスが尻尾の方に行く。

二人ともブラッシングを始めた。


突然の二人の行動に少し驚いている様子のフェイ。


『マスターが驚くなんて、珍しいものを見れました』


「師匠、驚いてたのか!」


「僕、全然分かりませんでした」


『私はマスターの微妙な顔の変化がわかりますから』


「……?」


レイにブラッシングされてくすぐったいのか耳をパタッと動かしたりしながらフェイは疑問に思っている。


『マスター、レイとシェリトゥスからいつもの恩返しのようですよ。そのままブラッシングされてください』


「……」


フェイはじっと動かなくなり、されるがままブラッシングされた。


その日、二人はフェイに日ごろの感謝をすることにした。

セリスはそれを見守りつつ羨ましがった。


その日はゆっくりと時間が過ぎてゆく。




そして今日もフェイの背中に乗って皆で棲家に帰った。




その日の夜二人は、ブラッシングされたことによりいつもよりふかふかな毛並みに埋もれて、ぐっすり眠って良い夢を見ていた。


そんな弟子たちの様子を優しく見てから、フェイは寝た。




半分セリスの話になってしまったような気が…


これから外伝を少しずつ入れていこうかな、とも思っています。


では、誤字・脱字・感想・アドバイス等お待ちしております。


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