表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狼の瞳にうつる世界(仮修正版)  作者: 蒼鈴六花
1章 二人の弟子
16/25

補助魔法

ユニークアクセス数10000突破!

読んで下さってる方々、ありがとうございます!

二人に回復魔法を教えて2ヵ月後。


今日は朝起きた二人に、


「今日は、補助魔法」


「今日は回復魔法じゃなくて、補助魔法をやるんですか?」


俺は頷き、二人を乗せて草原に向かう。




泉についてからいつも通りセリスを出し、


「補助魔法、説明」


『補助魔法について説明します』


レイが首をかしげながら、


<回復魔法も補助魔法なんじゃねーのか?>


『そうですよ。一番良く使う補助魔法です』


「今日は回復魔法以外の補助魔法をやるんですね」


「そうだ」


<それで、補助魔法ってどんなのがあるんだ?なんか俺に合いそうにないけど>


「そんなことはない」


<そうなのか?>


『レイにぴったりの補助魔法があるらしいですよ』


<どんなのだ?>


興味津々といった感じで聞いてくるレイ。


「身体強化」


<身体強化?>


『文字通り、身体を一時的に強化する魔法です。レイは魔法戦より肉弾戦好きですから確かにぴったりです』


<おおー!それ絶対覚える!>


レイはうれしそうだ。一方、シェリトゥスは、


「僕は補助魔法自体に興味があります。攻撃魔法よりこっちの方が相性が良さそうです」


『シェリトゥスはそうでしょうね。でもそのうち魔法全般が得意になりますよ』


俺はそろそろ説明を始めてもらおうと、


「説明」


『そうですね。そろそろ説明を始めましょう』


「で、補助魔法ってどんなものなんですか?」


『補助魔法は、主に回復魔法や身体強化それに防御魔法の三つのことを言います。それ以外にも、相手を異常状態、例えば痺れさせたり、眠らせたりする魔法も含まれます』


「補助魔法だけでも戦えそうですね」


『はい、そうです。補助魔法が攻撃に使えないなんてことは全然無いですよ。相手を無傷のまま戦闘不能にすることも可能です』


<そ、そうなのか!?俺てっきり攻撃に向かないと思ってた!>


『相手を痺れさせて動けない状態にして、その間に攻撃したり、相手を眠らせたりすれば、それだけで戦闘力を奪えます』


<確かにそうだな……寝てる間は動けないもんな>


『まぁ、戦闘中に相手を眠らせるのは少し難しいですが。補助魔法には相手を無力化することができる魔法もあると思ってください』


<分かった>


そこでシェリトゥスが、


「今日はどんな補助魔法教えてくれるんですか?」


「防御魔法」


<えー、肉体強化教えてくれー>


「……」


『肉体強化は一時的に力を強めますが、慣れていないと使い終わった後動けなくなります。だから今回は先に防御魔法をやりましょう。とのことです。その後で肉体強化魔法を使って見ましょう』


<そういうことならいいや。じゃ防御魔法やろう!>


「解説」


『はい。では一番簡単な防御魔法の呪文を唱えます。“我を守護する盾よ、シールド”です。これは前方のみ防御する魔法です』


「質問良いですか?」


と手を上げるシェリトゥス。


『どうぞ』


「防御魔法では属性は使わないんですか?さっきの呪文だと属性が無いようですが」


『属性も使いますよ。属性が無い防御魔法は万能型と思ってください。属性は例えば火属性の魔法に対して属性無しより、水属性の防御魔法の方が効率が良くなったりします。属性は相性がありますからね』


「使い分けが重要ってことですか」


「そうだ」


『では、ここら辺でいつもの実演です』


俺は二人がこちらを注目するのを見て、


「我を守護する盾よ、シールド」


俺の前に見えない盾ができる。


<何も見えないぞ>


「透明」


『攻撃をあてれば見えます。マスターに攻撃魔法を使ってみてください』


<おう!わかった!>


レイは前に覚えたファイアーボールを唱える。


火球は俺の目の前で何かにぶつかり四散した。


<おおー!ほんとに見えない盾ができてる!>


「属性防御」


『属性防御魔法も実演するそうです。属性が付いている方が分かりやすいのもありますしね』


<師匠!どうせなら派手なのみたい!>


「防御魔法ですよ?さすがに派手なものはないんじゃ……」


「……」


『ほらほら、始めるみたいですよ』


「あ、はい!」


俺はレイたちとは反対方向に向き、


「冷気よ、集いて我を守護する壁となれ、アイスウォール」


俺の目の前の地面から氷が飛び出し巨大な壁になる。周りにきらきらと氷の粒が飛ぶ。


それを見上げながらシェリトゥスとレイは、


「わあ、綺麗です!防御魔法でも派手なのがあるんですね」


<おおー!派手だったぞ!さすが師匠!>


セリスは、


『あれ、普通のアイスウォールじゃないですよ。巨大過ぎます。普通は自分より少し高いくらいの氷の壁が出ます。レイが派手なのを見たいと言うから、こんなに巨大にしたんでしょう』


「そうだったんですか」


『そうです。あれは中級魔法の呪文ですよ。あんな巨大なもの出す魔法だったら上級魔法になってしまいます』


「あれで中級魔法だったんですか……」


と驚くシェリトゥス。俺は、


「続き」


『じゃあ、そろそろ練習を始めましょうか。片方が防御魔法使って、片方が軽く攻撃という方法でやるようです』


<おっしゃ!やろうぜシェリトゥス!>


「はあ、攻撃する際はちゃんと加減してくださいよ」


<分かってるって!>


「不安です」


そうして二人は練習を始めた。


レイが若干やりすぎたところもあったが、シェリトゥスは防御がうまく、何とか凌いで怒ったりした。


そして疲れたらいつものようにお昼寝をする。




午後、少しだけ先ほどの練習をした後、


<さあ!身体強化魔法教えてくれ。師匠!>


「分かった。セリス」


『はい。では、説明します。身体強化の一番簡単な呪文は、“戦うための更なる力を、ウォーフィルマス”です』


「これ、実演するにしても、また見えないですよね?」


「大丈夫」


『じゃあ、実演してもらいましょう』


俺は呪文を唱える。


「戦うための更なる力を、ウォーフィルマス!」


そして俺は、


「良く、見ておけ」


そういった後、動いた。

その後、


<師匠が消えた!>


「え?身体強化の魔法ですよね、これ?」


二人が驚いてるとこに、後ろから、


「移動しただけだ」


二人はさらに驚きながら振り向く、


<師匠、いつの間に後ろに!>


「驚かせないでください!」


「……」


『これ、ワープしたとかじゃないですからね?マスターが速過ぎて見えなかっただけです』


「速過ぎて見えないって、確か魔法使ったとき座ってましたよね?今も座ったままだし」


<座ったままの体勢で移動したのか!?>


『そんなわけ無いでしょう。ちゃんと立って走っていましたよ』


「それにしては音とかしなかったような」


「技」


『技術だそうです。練習すればできるようになるとか』


<そうなのか!俺もやって見たい!>


「レイ、使えるようになるまでの道のり、絶対険しいですよ」


そんなことを話しつつ、とりあえず練習は開始された。


<すごい速く走れるぞ!!>


そう言って、レイは喜びながら草原を駆け回った。

シェリトゥスも身体を動かし驚いている。


しかしその後すぐに二人は


「ううー……い、痛いです」


<痛くて……動けねえ>


『無理に身体を酷使する技ですから、慣れないうちは筋肉痛におそわれますよ』


と筋肉痛に悩まされる事になった。


俺は人化して二人を抱えて帰ることになった。




棲家にて。


「うー、師匠。筋肉痛治せませんか?」


「治せる、が……耐えろ」


<ううー、これいつ治るんだ……>


「……」


とりあえず俺の腹を枕にしながら、うめく二人の筋肉痛はしばらく続いた。





最近もふもふ成分が足りないような…

外伝でも書こうかなと思っています。もふもふのために


では誤字・脱字・感想・アドバイス等お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ