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狼の瞳にうつる世界(仮修正版)  作者: 蒼鈴六花
1章 二人の弟子
14/25

中級魔法

久しぶりに投稿。これでも予定より早駆ったんですが…今回若干短め


いきなり100年たっちゃいました。無理があったかもしれません。

早く進めたいと少しあせった感じもします。



シェリトゥスとレイに会ってから100年がたった。


あれから二人に徹底的に魔法の基礎を教えた。二人の魔力量はすごく多いので、下手に中級魔法を教えたら大変なことになりそうな予感がした。そこで、初級魔法と魔力操作に100年かけてしまった。

100年の間は、修行だけではなかった。

二人とも幼かったし、遊びたくなる時も多く、遠出をしたり遊び方を教えたりもした。


後、簡単な剣が作れるようになったレイから毎日模擬戦を頼まれたり、俺のいないところで魔法の実験するようになったシェリトゥスが、魔法を爆発させたり色々あった。


まぁ、100年の間の出来事はこんな感じだろうか。

そして、ようやく中級魔法を教える日がやってきた。




今日は二人に中級魔法を教える約束をした日だ。

二人はいつもより早く起きて、急かしてくる。


<師匠。早く草原に行こうぜ!>


「早く中級魔法使いたいです!」


そう言ってくる二人は少し成長した。


レイは少し大きくなった?と思うくらいだが、シェリトスは7~8歳くらいになった。

まだまだ見た目通り子供で、元気に遊んでいることが多い。

俺もなぜか成長しているようで、本来の大きさにすると……でかいとだけ言っておく。


「行くか」


二人にはまだ空を飛ぶ魔法を教えていない(危なっかしいから)ので、背中に乗せている。


そして、俺たちはいつもの草原に向かう。




そして草原にて。


俺がセリスを出していると、


「師匠。どんな中級魔法教えてくれるんですか。」


と、きらきらした目でシェリトゥスとレイが見ている。


「中級攻撃魔法」


『中級魔法の中でも簡単な攻撃魔法からやるようです。補助系でも良いのですが、レイは攻撃魔法からやりたそうですしね』


セリスも、100年の間に少し変わったように感じる。


<おう!補助魔法より攻撃魔法が良い!>


「属性……選べ」


『まずはやりたい属性を選べ。だそうです。それによって呪文も変わりますし』


「やっと魔法らしい呪文で魔法が使えるんですね。属性は水でお願いします」


<俺は火だ!>


「分かった」


俺はあらかじめ考えておいた魔法を、セリスに念で伝える。


『火はファイアーボールで、水はアクアラーミナですか。分かりました』


「ファイアーボールにアクアラーミナですか。呪文ってそれだけなんですか?」


『いいえ、その前に呪文が少し入ります。ファイアーボールとアクアラーミナは魔法の名前です』


「そうなんですか。これからは呪文を覚えていかないといけませんね」


<俺、覚えんの苦手だぞ……>


『レイは興味のあるものなら覚えるの早いから、案外大丈夫なんじゃないですか?』


<魔法なら覚えられるかもな。なんとか>


「次……いいか?」


「あっはい!早く教えてもらいたいんでした!」


話が少し脱線していたので元に戻す。


「魔法……言語」


『さまざまな言語がありますが、それはまた今度教えるそうです』


「さまざまな言語ですか」


『はい、マスターはいろんな言語を知っているようです』


なぜか前世の記憶はほとんど無いが、前世の世界の知識は頭の中にある。明らかに生前には覚えていなかったものまで。まぁ便利だからいいが。


「呪文……実演」


『これから呪文を教えますが、その後実演してくれるようです』


<で、どんな呪文なんだ?>


『火は、「地の底より集え、炎よ。ファイアーボール」です』

『そして水は、「蒼き流れ、集え、水よ。アクアラーミナ」です』


<よし!じゃ早速試そうぜ!>

「その前に師匠がお手本見せてくれますよ」


<あ、そうだった>


二人はこちらを見始めたので、魔法を実演する。


「地の底より集え、炎よ。ファイアーボール」


俺の目の前に火球ができ、前方にすごい勢いで飛んでいき、ある程度離れたら消えた。


<おおー!すっげー!>


そして次の魔法を使う。


「蒼き流れ、集え、水よ。アクアラーミナ」


今度は水の刃ができ、飛んでいく。


「こんな感じだ」


<わかった!よしやるぞ!!>


少し離れてからレイは、すぐさま集中して魔法を使う。


「地の底より集え!炎よ!ファイアーボール!」


レイの目の前に小さな火球ができ飛んでいく。


<おお!できた!師匠できたぞ!!>


そういってレイは俺に飛びついてくる。


「僕も負けてられません!」


俺に飛びついたレイを見て、シェリトゥスもすぐさま魔法を使うために離れ、

落ち着いて集中しながら呪文を唱え始めた。


「蒼き流れ、集え、水よ。アクアラーミナ!」


小さな水の刃ができ、結構すばやく飛んでいく。


「やりましたよ。師匠!」


そうしてシェリトゥスも飛びついてくる。俺はト○ロではないのだが。


「良くやったな」


と俺がほめると、さらにうれしそうに笑顔になった。


『100年の修行の成果はちゃんと出てきましたね。レイはしっかり魔力操作していて火球が大きくなり過ぎることはなかったですし、シェリトゥスも水の刃は速かったです。二人とも魔力操作がちゃんとできていましたよ』


「100年も修行して、何の成果もなかったら落ち込むどころではないですが」


『貴方たちは、魔力量が桁違いに多い方なんです。さっきの火球や水の刃を小さくするのは、貴方たちではとても難しいんですよ』


<そうなのか?>


『ええ、魔力量が多いほど難易度が増します。貴方たちはこの世界で最高クラスの魔力量ですから、難易度も最高ランクなんですよ』


「だから、100年も中級魔法使わせてくれなかったんですね」


「そうだ」


『貴方たちの魔力量の場合、さっきの魔法でクレーター作ったりしかねませんからね。練習のたびにそんなことをやっていたら地形が変わってしまいます』


<修行しなかったら、そんなことになってたのか>


「そんなことになる可能性があるなら、慎重になりますね」


二人は納得する。


「中級魔法……続き」


『中級魔法の練習を続けましょう。だそうです。ある程度やったら、今度は別の属性でやるそうですよ』


<おう!わかった>


二人はようやく俺から離れ、それぞれ少し離れた位置に移動して練習を始める。


今度は補助系統の魔法でも教えようかな。と考えたりしながら二人を見守る。

二人ともまだまだ子供でやんちゃ盛りだから生傷が絶えないし、そろそろ回復魔法を覚えさせて自分自身で回復できるようにするか。




別属性の魔法はお昼寝の後にやり、二人にある程度中級魔法に慣れてもらい、今日は帰る事にした。


二人を背に乗せ、明日やることを話す。


「明日……回復魔法」


「明日は回復魔法をやるんですね。今まで使えなかったから、ずっと師匠に回復してもらっていましたし」


<そういえばそうだな。回復魔法って中級からしかないしな>


「なんにしても、自分で色々できるようになるのはうれしいです」


<そうだな>


そうして俺たちは棲家に帰った。




余談だが、二人に布団を作るか聞いたらなぜか二人ともそろって、


<「いらない!!」>


と猛反発された。


「あの毛皮で寝れなくなるなんて、悪夢よりひどいです!!」


<そうだな!>


などと言っていたが、良く分からなかった。








呪文を外国語に変換する計画を進めてます。

ちなみに呪文はF○Tとテイ○ズを参考にしています


では、誤字・脱字・感想・アドバイス等お待ちしております。




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