表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/217

〜シンゲン・クロダ〜

「今三人だけだから聞くんだけど……「アース人」ってどうして嫌われているの?」


「「「……」」」


「そうですね、トーマくんは知っておいたほうがいいですね」

「ウチもそう思うっちゃ!」

 

「そうだな……二十年くらい前に一人の男が帝国に現れた、その男は「シンゲン・クロダ」という名で自分は異世界から来たと言って帝国に滞在することになった……」


 シンゲンはラビスに魔法が存在する事に感動したと同時に、そのせいで文明が進んでいないと考えていた


 科学によって豊かになり帝国はもっと繁栄すると帝国に提言したのだ


 シンゲンはある物資を大量に手に入れる事で飛躍的に進歩すると言った

 シンゲンは硝石(しょうせき)という物質に近いものをラビスで探し採掘出来る場所を見つけた


 その物質は「ガイロン石」と言い、発掘場所は「エルフの森」だった

 発掘に邪魔な大量の「ハイカリヨンの木」をシンゲンは全て伐採してしまった

 

 ラビス人にとってハイカリヨンの木は魔力の源、エルフにとっては「命の木」

 帝国は目先の進歩に目が(くら)み、シンゲンの指揮の下、環境を破壊し抵抗するエルフを虐殺した


 もともと王国と帝国は、民族間の違いはあれど戦争などしていなかったがそれが引き金になり戦争が始まった

 

 大量の人々が死に、環境は破壊されもともと数の少なかったエルフもその数を減らした


 始めはそのガイロン石で魔石とは違うエネルギーとして活用していたが、今では別の用途で開発している


 魔力を使わない遠隔攻撃「ミサイル」


 開発段階で一つの村が消えた、恐ろしい兵器


「もうすぐ実践投入されると言われている……一人のアース人がラビスを戦争の世界にしてしまったんだ」


「……」

「シンゲン・クロダ……この男はオレが絶対に捕まえます……絶対に!」

 

「だがこのシンゲン・クロダはもうラビスにいない!」


「なっ!まさかアースに!」


「そう、そしてラビストリップを仕掛けたのはおそらくシンゲン・クロダ!」


「なんて事だ……ラビスをめちゃくちゃにしておいて自分は高みの見物……でもどうやって」

 

「魔導リングですね、この世界に二つだけ存在します、帝国と王国に一つずつ」


「だったらそれで……」

「魔導リングは一度使うと数十年は魔素を吸収しないと使えません……しかも一人用です」


「……手詰まりか……」


「だからグリディア王国はガーリア帝国に勝ってラビストリップを(ふさ)ぐのだ」

 

「――!なるほど」

「……みんなありがとう、教えてくれて!オレはアース人だけどラビスが好きだ、だからラビスを守るよ」


「「「「はい!」うん!」そうだな」」」


 ――あとは帝国の本当の狙いは?……たぶんシンゲンの思惑と違う……グリディア王国はラビストリップを潰すこと、シンゲンはおそらくラビスを利用したアースでの経済的支配?……レイジンはどうしたいんだ――


進むべき道が決まったトーマ達は、シュンカに別れを

告げて王都に向かう

  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ