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厄介者としてパーティーを追放されたので勇者を殺してみた ~【シナリオチャート認識】+【データ改竄】で異世界を謳歌する~  作者: 結城 からく


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第73話 最終手段

 俺は尻餅をついて転倒するも、すぐさま肉体を再生して復帰した。

 隣でライフルを構える黒魔導士が、呆れた顔でこちらを眺めている。


「もう、ムカイさんはドジっすね。あれくらい避けましょうよ」


「不死身に慣れると回避が遅れるんだ」


「言い訳は無駄っす。あたしなら簡単に躱すことが――」


 黒魔導士の頭部が爆散した。

 圧縮された火球が命中したのだ。

 死体が蒸発して弾けて消える。


 もっとも、死んだのは分身であった。

 本体はもちろん無事だ。


 数秒後、無傷の黒魔導士がそばにワープしてくる。

 新たな分身を屋敷から飛ばしてきたのだろう。


 彼女はばつが悪そうに下を向いていた。

 今度は俺がニヤニヤと笑いながら顔を覗き込む。


「それで、誰なら簡単に躱せるって?」


「しゅ、集中しましょう! よそ見してる暇はないっすよっ」


 黒魔導士は赤面した。

 落ちていたライフルを拾い上げると、俺の肩を押して勇者達の方に向けようとする。

 あまり茶化すとかわいそうなので、気を取り直して攻撃を再開した。


 勇者達の脱出劇も佳境に入った。

 残るメンバーは強者二人だ。


 住民の攻撃はエスカレートしている。

 魔術や毒矢、落とし穴、爆弾、銃撃などを駆使して常に猛攻を浴びせていた。

 なにがなんでも殺そうという姿勢が窺える。

 彼らに躊躇はなかった。

 自分達を救うために努力する勇者達を殺そうと必死だった。


 その時、勇者が派手に転倒した。

 足に矢が刺さってバランスを崩したのだ。


 当然、住民がそのような隙を逃すはずがない。

 彼らは狙いを勇者に絞る。


 そこに賢者が駆け付けて懸命に防御した。

 圧倒的な魔術性能によって勇者への追撃を封じている。

 しかし、二人は四方八方を囲まれて動けない状況に陥っていた。

 俺と黒魔導士もチマチマと狙撃するが、賢者の魔術を破れるほどの威力ではない。


「どうするんすかね」


「死ぬのも時間の問題だろ。まあ、覚悟を決めれば打開できないことはないが……」


 黒魔導士に応じていると、賢者が新たな魔術を行使した。

 半透明の障壁で勇者を球体状に包み込み、そのまま彼方まで高速で吹き飛ばしてしまった。


 音を越えたスピードで消えた勇者に住民達は驚愕する。

 間もなく彼らの矛先は賢者に殺到するが、当の賢者は不敵な笑みを湛えていた。

 彼女は俺達のことを一瞥し、何かの術を発動する。


 その瞬間、賢者が体内から光った。

 目や口から閃光を放ちながら、彼女の身体が魔力を解き放って爆発した。

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