表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
厄介者としてパーティーを追放されたので勇者を殺してみた ~【シナリオチャート認識】+【データ改竄】で異世界を謳歌する~  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

66/130

第66話 悪魔の契約

(手配レベルが10になれば、俺が手を下さずとも残機は削れていくだろう)


 今回の狙いは、勇者パーティーを犯罪者にすることだった。

 こればかりはチート能力でも改竄できない。

 だから手間を惜しまず交渉を持ちかけている。


 手配レベルは国を問わず有効だ。

 各国の王のみが発令できる権限を持っている。

 そもそも通常の犯罪者には適用されないシステムであり、絶対に捕まえなくてはいけない危険人物でようやくレベル1に至る。


 以降は細分化されるわけだが、手配レベル10はもはや悪鬼羅刹の烙印だった。

 唯一、魔王がここに該当する。


 もはやこの領域になるとクリアが困難になる。

 難易度が通常時の数十倍に跳ね上がり、旅をしている場合ではないのだ。

 さらに通常の方法では手配レベルをリセットできなくなるため、どこにいても何度死んでも命を狙われるようになる。


 縛りプレイの条件としては筆頭に挙がるものの、詰みの状況になることも多い。

 攻略目的のプレーヤーは最初からやり直すべきだった。

 俺は勇者パーティーをその状態に追い込もうとしている。


 国王の目の前で土を掘った俺は、それを手に集めて情報を改竄する。

 土は一瞬で山盛りの宝石になった。

 驚愕する国王にそれらを押し付けながら説明する。


「俺は物質を自由に変換する能力を持つ。これで無限の財産を提供することができる。要求を呑んでくれればの話だが」


「ぬぅ……」


「さあ、どうする。この場で決めてくれ。俺には時間がないんだ」


 さらに財宝を生成してやると、国王は深く悩み始めた。

 交渉相手は得体の知れない危険人物だ。

 まともに考えれば、話に乗るなど狂っている。

 むしろ俺に手配レベル10を突き付けるべきだろう。


 しかし、誘惑は強い。

 宝石を抱える国王はそれを手離しそうになかった。


 彼は唸るような声で俺に確認する。


「勇者を見捨てれば、巨万の富を得られる。そういう認識で、いいのだな」


「よく分かっているじゃないか! まさにその通りだ」


 俺は手を叩いて肯定する。

 駄目押しに宝石を増やして足元にばら撒くと、国王の心が折れた。

 彼はその場に膝をついて静かに答えを述べる。


「是非とも協力させてくれ。我が権力で可能な範囲ならば、積極的に力を貸そう」


「オーケー、あんたは賢い選択をした。これからよろしく頼むよ」


 俺は跪く国王を前にほくそ笑みながら、鷹揚に握手を求めるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 土から宝石財宝つくれるんだって、どうにかして殺さないとあっという間に財宝が土と同じ価値になるだろ
[気になる点] >通常の方法では手配レベルをリセットできなくなる つまり、通常ではない方法なら手配レベルをリセットする方法が存在している? 魔王と同等レベルの悪鬼羅刹がどのように許されるのか。 絶対に…
[良い点] 下手な悪魔が裸足で逃げ出すほどの、ムカイの悪辣さ。 ……出る物語を間違えてやしませんかねー(ボソッ)。 [一言] 続きも楽しみにしています。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ