表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
厄介者としてパーティーを追放されたので勇者を殺してみた ~【シナリオチャート認識】+【データ改竄】で異世界を謳歌する~  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

65/130

第65話 要求

 話を聞き終えた国王は、まじまじと俺のことを観察する。

 その眼差しは、懐疑的な色を隠そうともしていない。


「傭兵ムカイ……まさかそのような者が勇者の仲間におったとは」


「旅が始まった後、こっそり加入したからな。それにあの中じゃ目立たないのも仕方ない」


 俺の他は華やかなハーレムメンバーだ。

 そこにこんな男が混ざっても地味なだけである。

 おまけに厄介者みたいな扱いなので、周囲からも俺は空気のように見られていた。

 国王が知らないのも無理はない。


「お主は何が目的だ」


「要求はたった一つだけさ。それを叶えてくれるなら、多大な報酬を約束しよう。勇者達を裏切ることになるが、そんなことはどうでもよくなるはずだ」


「ふむ……」


 唸る国王の目の色が変わる。

 報酬という言葉に反応したのだ。


 この男はとんでもなく強欲であった。

 勇者が世界を救おうとする裏で、様々な策略を打って金儲けをしようとするのだ。

 その悪事を暴くシナリオも存在するが、必然的に国王と戦うことになるため、ゲームクリア優先のプレーヤーはその展開を避ける。


 それどころかグルになることで冒険の旅を支援してもらえるので、大半のプレーヤーにとって国王はATMみたいな存在だった。

 対価は必要だが、一種のお助けキャラのような立ち位置なのだ。


(だから今回も助けてもらおう)


 俺はニヤニヤと笑いながら、息を呑む国王を一瞥した。

 そして要求を端的に告げる。


「――勇者パーティーを特級犯罪者として賞金首にしてくれ。手配レベルは上限値の10だ」


「何っ」


 国王が仰天した。

 尻餅をついて目を見開く。

 驚きに歪む顔は、信じられないとでも言いたげだった。


「お主……その言葉の意味を分かっているのか!?」


「もちろん。勇者達は世界規模の悪党と認定されて、万国共通のお尋ね者になる。安息地の地は消滅して、魔王討伐も困難になるな」


 『ファンタジック・スリル3』には手配レベルというシステムが存在する。

 基本は0で犯罪行為を重ねると上昇し、数値が大きくなるごとに周りの反応も変化するのだ。

 だいたい2か3辺りから普通に街を歩けなくなる。


 兵士に捕まって投獄された後、然るべき対価を払えば数値はリセットされる。

 ただし上限値の10になると解除は原則的に不可能だった。

 特定のイベントをこなすことでしか償えなくなる仕様なのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 裏工作もするのか しかし魔王倒したら内部の生物全滅だなんて信じてくれるのか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ