表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
厄介者としてパーティーを追放されたので勇者を殺してみた ~【シナリオチャート認識】+【データ改竄】で異世界を謳歌する~  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/130

第62話 挨拶は元気に

 朝食の後、支度を終えた俺達は王都に移動した。

 黒魔導士は今回も分身である。

 念のための保険だ。


 勇者パーティーは別の場所でシナリオを進めているが、いきなり攻撃を仕掛けてくる可能性もあった。

 黒魔導士の命は一つだけだ。

 殺されたらそれで終わりなので、とにかく安全地点である屋敷から出るべきではないだろう。


 俺達は王都の人混みを進んでいく。

 黒魔導士は辺りを興味深そうに眺めていた。


「ほー、人が多いっすね」


「王都に来るのは初めてか?」


「何度かありますよ。実験材料の調達で寄ったくらいですが」


 ゲームで黒魔導士の過去はほとんど語られない。

 意外とフットワークは軽いようだ。

 まあ、彼女の場合は研究のために仕方なく赴いた感じだろうが。


「王都で何をしたら勇者パーティーの妨害になるんすか?」


「すぐに分かるさ。きっと驚くと思うよ」


 俺は堪え切れない笑みを隠しながら言う。

 勿体ぶりたくなるほど愉快なアイデアなのだ。


 黒魔導士は早く聞きたそうだが、こういう作戦は先に知ってしまうと楽しみが半減する。

 第三者に盗み聞きされるリスクもあるため、やはり黙っておいた方がいい。

 別に黒魔導士の力を借りずとも実行は可能だった。

 彼女にはリアクション要員となってもらうつもりだ。


 なんやかんやで俺達は城に到着する。


 大きな白亜の城だ。

 周囲を深い堀に囲まれており、進むには南側の橋を使うしかない。

 そこにも見張りの兵士がいた。


 橋の先には堅牢な門が立ちふさがり、城内にも王国の最高戦力が揃っている。

 侵入者はネズミ一匹でも全力で抹殺される鬼畜仕様だ。

 転移阻害の結界も張られており、魔術師への対策も完璧である。

 早い話、とんでもなく厳重な警備だった。


 遠巻きに城を眺めていると、黒魔導士がぎょっとした顔になる。


「え、まさか入るつもりっすか」


「もちろん。俺は国王に用があるんだ。国王の部屋に移動するから、合図をするまでここで待機してくれ」


「もう決めてるんですもんね。了解っす」


 呆れたように言う黒魔導士を置いて、俺は座標移動を発動した。

 魔術とは違うチート能力は結界にも阻まれず、正確に城内への移動に成功する。


 俺が着地した先は、国王の私室であった。

 そこにいた国王は驚愕した顔で俺を睨んでくる。


「何者だっ!?」


「落ち着いてくれ。怪しい者じゃない」


 気さくに応える俺は、落ち着いて拳銃を突き付けるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] >「何者だっ!?」 >「落ち着いてくれ。怪しい者じゃない」 >気さくに応える俺は、落ち着いて拳銃を突き付けるのであった。 100%「怪しい者」じゃ。www [気になる点] 国王は拳銃を「…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ