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厄介者としてパーティーを追放されたので勇者を殺してみた ~【シナリオチャート認識】+【データ改竄】で異世界を謳歌する~  作者: 結城 からく


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第48話 晴れのちメテオ

 隕石群は轟音を立てながら地上に迫りつつあった。

 その先には勇者達のいる街がある。


 黒魔導士は口元を引き攣らせながら苦笑いする。


「ちょっと、すごいのが降ってきてますけど……」


「この杖で呼び出した」


「とんでもない性能じゃないっすか。国宝級ってレベルすら超えてますよ」


 世界に一つしかない使い捨ての兵器だ。

 国宝級とはランクが違う。

 効果も折り紙付きだった。

 文字通りの天災を引き起こすことは、目の前の光景が証明している。


 俺は亀裂の入ったメテオステッキを回しながらほくそ笑んだ。


「メテオで街ごと勇者達を消し飛ばす。これなら向こうの居場所なんて関係ない。どうだ、名案だろう?」


「思った以上に豪快っすねー。あたしはすごく好みっす」


「それは良かった」


 黒魔導士は機嫌よく鼻歌を奏でている。

 突き進む隕石群は今にも街に着弾しようとしていた。

 その破壊力は周囲一帯を粉砕するのに余りある。

 直撃すれば、勇者パーティーでも問答無用で抹殺できるだろう。


 俺達は隕石が炸裂するその瞬間を心待ちにする。

 ところが突如、街全体が結界に囲われた。

 見た目は半透明のガラスだが、何百枚にも重なって構築されている。


 ほぼ間違いなく勇者パーティーの仕業である。

 あれだけ大規模の術を扱える者は他にいないだろう。


 そこに隕石が激突した。

 軋みながら結界を砕き割ろうとしている。


 次々と衝突を受けながらも、結界が完璧に崩壊することはない。

 紙一重の領域で拮抗を保っていた。


 その模様を目にした黒魔導士はへらへらと笑う。


「おー、対抗するつもりっすよ。街の住人を置き去りにできなかったんでしょうね」


「それを狙って範囲攻撃にしたからな。目論見通りの展開だ」


「さすがムカイさん。悪魔の王もドン引きする外道ぶりですね」


 黒魔導士は皮肉を交えて拍手する。

 外道と言っているが、これくらいは正攻法だろう。

 互いの強みと弱みを理解していれば自然と辿り着く答えである。

 何も不思議なことではない。


 隕石群は結界を一枚ずつ破壊していく。

 街の滅亡を現実に変えようと懸命にダメージを与えていた。


 住民達は今頃はパニックだ。

 生死が左右される瞬間である。

 結界に覆われた街が生き残るには、勇者パーティーの術で隕石群を防ぎ切るしかなかった。

 俺と黒魔導士はそれを他人事で見守る。


「いけそうっすかね」


「数値上ではドラゴンも殺せる威力だ。ここはどうにか貫いてほしいな」


 俺は破損したステッキで肩を叩きながら述べる。

 隕石群のパワーは破格だ。

 賢者の存在を加味しても、街の滅びを抑えるのは至難の業である。

 また一枚割れた結界を見て、俺は興奮を押し殺すのだった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] >晴れのちメテオ www さすが鬼畜主人公。 黒魔導士に「悪魔の王もドン引きする外道ぶり」と言わしめるだけの事は有る。 [一言] 続きも気にしながら待ちます。
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