第43話 仲間ができました
その後、改めて黒魔導士に意思確認をして、正式に仲間になってくれることが決まった。
彼女にとって賢者の殺害は長年の夢らしい。
確かゲームの設定では、優秀な賢者に対する嫉妬と羨望が動機となって敵対するのだった。
賢者がいるせいで正当な評価を受けられなかった過去を持ち、そこからグレて黒魔導士と呼ばれるようになったという。
おそらくこの世界でも似たような経緯なのだろう。
(まあ、能力差は否定できないからなぁ……)
賢者と黒魔導士はどちらも強力なキャラだ。
高度な魔術を扱うという点で共通するが、使える術の系統が異なる。
攻略プレイにおける汎用性では、賢者が圧倒的だった。
まず第一に使用可能な術の数が多い。
ボスにも通用する即死魔術を筆頭に、ゲームバランスを崩しかねない存在なのだ。
仲間にすると黒魔導士が敵対するというデメリットがあるものの、個人能力で比較するとやはり賢者の方が優秀である。
(まあ、黒魔導士だけの強みもあるけどな)
総合的な能力で言えば賢者だ。
一方で黒魔導士は特化型と評することができる。
どんな状況でもフルに活躍できるタイプではない。
ただし有利な状況になると、格上だろうと嬲り殺しにできるポテンシャルを秘めている。
俺のチート能力と手を組めば、凄まじい効果を発揮するはずだ。




