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第24話 勇者と再会
それから一週間が経過した。
現在、俺は薬師の小屋で生活している。
色々と作業をしながら勇者達を待っていた。
そして八日目の朝、暖炉の前で居眠りしていると、足音が聞こえてきた。
俺は目をこすりながら立ち上がる。
「ようやく来たか」
ノックの後に扉が開かれる。
現れたのは勇者と錬金術師だった。
二人は俺の姿を認めて驚愕する。
「え……」
「なっ!?」
本来、ここにいるのは薬師だ。
まさか先回りされていたとは思わなかったらしい。
俺は丸腰のまま二人に挨拶をする。
「やあ、遅かったな。随分と待つことになったよ」
「薬師様はどこだ」
「殺した。お前らが遅かったせいさ」
本当は違うのだが、こう言えばショックは大きいだろう。
俺は二人の殺気が漲っていくのを感じながら語る。
「蘇生薬を探しているんだろ? 残念だがもう作れないよ。原材料も試作品も残らず燃やしたからなァ」
ちなみに最後の材料となる山の頂上の魔物も排除した。
死体は改竄して何の変哲もない土にしてしまった。
小屋にあったレシピや資料類は残らず破棄しており、代用品や模倣品の再現すら絶対に不可能だった。




