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厄介者としてパーティーを追放されたので勇者を殺してみた ~【シナリオチャート認識】+【データ改竄】で異世界を謳歌する~  作者: 結城 からく


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第18話 追いかける

 俺は勇者達のいなくなった先を眺める。

 教会の中からは見えないが、外から騒然とする声がした。

 二人は急いで逃げているようだ。


「ほう、やるなァ。意外と冷静じゃないか」


 仲間の犠牲を受けて突っ込んでくるかと思ったが、さすがに不利だと悟ったらしい。

 このまま戦いを続けても、いたずらに残機を減らすのだと理解したようだ。


 相手である俺は不死身だ。

 対する奴らも復活は可能だが、その回数には限りがある。

 魔王討伐を考えた場合、ここで浪費している場合ではなかった。


(こいつらもどこかで復活させるつもりだな)


 俺は教会に残された魔術師と女戦士の死体を見やる。

 死体は光の粒子にならず、その場に転がったままであった。


 残機を使って復活できるのは、パーティー全滅のタイミングのみなのだ。

 一人を生かしておくと、他の者は死んだままとなる。


 ただ、残機以外でも蘇生手段はあった。

 勇者と錬金術師は、なんとかして二人の蘇生を狙っているのだろう。

 態勢が整ったところで俺を迎え撃つか、そのまま先を急ぐつもりらしい。


「まあ、ちょっと追いかけてみるか」


 俺はまだ無事だった長椅子を床からもぎ取ると、それを置いてから腰かける。

 長椅子が持ち物として判定されたのを確かめて改竄を始めた。


 出来上がったのは黄金のリムジンだ。

 外も内もピカピカで、あちこちに宝石が散りばめられている。

 俺が座る場所がちょうど運転席となっていた。


 随分と悪趣味なビジュアルだが、これもゲーム内に登場する乗り物である。

 法外な値段で売られている割に性能はイマイチだった。


 まあ、別に構いやしない。

 勇者と錬金術師を追い詰めるにはちょうどいい。

 これで追いかける光景を想像するだけで楽しくなってしまう。


「さて、どれだけ持つか試してみようか」


 俺はエンジンをかけると、入口の扉を突き破って出発するのだった。

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