第15話 対策
俺はすぐさま銃撃を始める。
それに合わせて勇者達は散開した。
魔術師と錬金術師がそれぞれ防御魔術を展開し、その後ろに勇者と女戦士が隠れる。
マシンガンの銃撃は防御魔術に受け流されていた。
普通なら砕ける威力だが、角度を付けることで上手く凌いでいるのだ。
(この短時間で学習したのか)
感心する間に四人が同時に接近してくる。
俺が不死身だと分かっているので、おそらくは拘束狙いだろう。
動けないようにして、ひとまずどうにかする算段に違いない。
(予想通りの戦略だ。何も問題はない)
俺は前々から殺し合う展開を考えていた。
この時のためにいくつものパターンを想定し、連中がどう動くか推測している。
その範疇を抜けるだけの意外性はなかった。
錬金術師が魔術による煙幕を放ち、こちらの視界を潰してくる。
さらに魔術師が火球を撃ってきた。
「おっと」
反応が遅れながらも、俺は横に跳んで回避する。
そこに勇者と女戦士が斬りかかってきた。
回避困難なタイミングだ。
マシンガンを向ける前に斬られてしまう。
振り抜かれようとする刃を前に、俺は笑みを浮かべた。
「やるじゃないか」
マシンガンを手放して攻撃の軌道を見極める。
左右から迫る勇者と女戦士の剣に対し、両手を開いて位置を合わせた。
触れた瞬間にぐっと堪えて押し返す。
刹那、重低音が轟く。
俺の手のひらで爆発が起きた。
鋭い衝撃が剣を跳ね除けて、勢い余って二人に襲いかかる。
勇者は大きく仰け反りながらも防いだ。
女戦士は顔面に爆発を受けた。
「ぁがっ」
醜い声が洩れる。
女戦士の皮膚が焼けて頭蓋が割れた。
頭蓋の隙間から沸騰した脳漿が噴き出した。
【のうきんせんし を たおした!】
【ムカイ は レベル が あがった!】




