表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
厄介者としてパーティーを追放されたので勇者を殺してみた ~【シナリオチャート認識】+【データ改竄】で異世界を謳歌する~  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

130/130

第130話 勇者パーティーの厄介者

 あれから三日が経過した。

 その間にいくつか新たな発見があった。


 まず、この世界は超難度のRPGである『ファンタジック・スリル4』に酷似している。

 脳内に浮かぶステータスや世界観が一致しているのが何よりの証拠だ。


 どうやら俺はゲームの世界に迷い込んだか、よく似た異世界にいるらしい。

 なぜ中途半端な4なのか気になる。

 シリーズを通しても飛び抜けて名作だったわけではない。


 安定した売り上げだったが、歴代をランキング順に並べるなら、ワーストにはならないにしてもトップ3にも入ってこないだろう。

 実に平凡な作品なのだ。

 どうせ再現するなら、別の作品にしてほしかった。


 話が脱線してしまったが、とにかく俺はゲームに似た異世界に来たというわけである。

 それについて特にネガティブな感情はなかった。

 日本での生活に悔いはなく、むしろ新たなスタートを切れるのだから感謝しているくらいだ。


 そんなことで悩むより、チート能力の検証の方が有意義である。

 ステータスだけでなく、持ち物も改竄可能だと判明した。

 ただの石ころが宝石にできるので、当面の資金は簡単に調達できた。


 服装と武器も整えてみた。

 魔術効果のある洒落た衣服を着て、武器は刀と銃に決めた。

 なぜか過去作や没データのアイテムも入手できたが、細かいことは分からない。


 改竄以外にも特殊能力があった。

 それはシナリオチャートの閲覧だ。

 『ファンタジック・スリル4』のストーリーの進行具合を示しているようで、俺の行動とは連動していない。

 つまり俺はゲームの主人公ではないのだろう。

 チャートが勝手に進むことがあるから、どこかに主人公――すなわち勇者の末裔がいるようだ。


(主人公には会ってみたいな……)


 その日の昼食を決めようと街のメインストリートを歩いていると、前方に人だかりができていた。

 何やら騒がしく、人々の話す声が自然と耳に入ってくる。

 どうやら勇者の末裔が来訪したらしく、魔神討伐の旅の途中に立ち寄ったのだそうだ。


(ちょうどいいタイミングだな)


 俺は押し合う人々の波から外れて遠目に見守る。

 隙間から勇者の末裔の顔が見えた。


 少し頼りなさげだが、双眸は芯の通った正義を湛えている。

 まさにヒーローといった姿だ。

 野次馬の歓迎ぶりに困惑しつつも、悪い気はしていないようだった。


 その姿を認めた俺は、驚きと共に名案を閃く。


「――よし。殺すか」


 あまりに突拍子もないアイデアが天啓のように舞い降りた。

 まるでそれが当然かと思ってしまった。

 閃いた瞬間、脳内で歯車の噛み合う音を聞いたのだ。

 どうやら俺は、勇者の末裔をゲームオーバーにしたいたしい。


 我ながら素晴らしい考えだと思った。

 そうと決まればさっそく実現に向けて行動しよう。

 チート能力のおかげでで色々な作戦を立てられるので、まずは慎重に事を進めていきたい。


 それならば仲間として同行するのはどうだろうか。

 内部から妨害を進めて、残機を徐々に減らしていけば……。

これにて本作は完結です。

最後まで読んで下さりありがとうございました。


新作を始めましたので、よろしければそちらもお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 完結おめでとうございます! [気になる点] もしかしたら続くかもと思っていた矢先の完結なのでちょっと意外でしたが、それは結城先生次第なので、 これはこれできっちりした完結の形だと思います。…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ