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第166話 新たな能力

 初めての家族旅行、初めての海水浴を楽しんだキルス達であったが、現在は日常に戻っていた。


「それじゃ、行ってきます」

「行ってらっしゃい、気を付けてね」


 今回キルスは旅行の際にコルスとレーラから聞いていた新たなスキルの石碑と思われる場所に向かうことにしていた。

 その場所は、トーライドから北西に位置しているコーダスという街近くという。

 というわけで、キルスとシルヴァ―は一旦バイドルの街を出ると、すぐにいつもの広場へと向かいトーライドへ向けて転移した。



「ここから北西か、シルヴァ―頼むぞ」

「バウン」


 キルスはすぐにシルヴァ―にまたがり飛びたった。


「確か、爺ちゃんの話によると、コーダスまでは、馬車で2日だったから、シルヴァ―なら、すぐだな」


 それから一時間ほどで眼下に1つの街が見えてきた。


「おっ、あれかな」


 キルスはいつものように上空から街に向かって鑑定をかけたところ、間違いなくそこにはコーダスと出た。


「爺ちゃんによるとあの街の近くって言ってたけど、ずいぶんと昔だから、正確な場所まではわからないって言ってたよなぁ。となると、まずはギルドに行って情報を聞いてみるか」

「アウン」


 そういうわけで、キルスは一旦降りるようにシルヴァ―に指示を出した。


 そうして、降り立ったキルスとシルヴァ―は街道に出て、周囲を歩く人々にギョッとされながらも何とかトラブルもなくコーダスの街へと入ることができた。


「この街はちゃんと従魔証を知ってたな」


 以前トーライドで起きたトラブルがまた起きなくてよかったと思うキルスであった。


「さてと、まずはギルドだなっと、あったあった、あそこか」


 キルスはすぐにギルドを見つけそこに向かって歩き出す。

 それから、シルヴァ―を従魔用のスペースに残し、キルスはギルド内へと足を踏み入れる。


「いらっしゃいませ、本日はどのようなご用件でしょうか?」


 例の如く受付の美女が笑顔でキルスにそう尋ねてきた。


「まずは、移動報告と、あと、この近くで、謎の石碑があるみたいなんだけど、その情報はあるか?」

「はい、まずはカードをお預かりしますね」


 受付嬢はキルスからギルドカードを受け取り簡単に確認してから、すぐにキルスへと返却した。


「これで、移動報告は完了です。続いて、情報ですか、どのような石碑かお分かりになりますか?」


 謎の石碑と言われて受付嬢もピンとは来なかったようだ。


「ああ、そうだなぁ、石碑の文字がどうあっても読めないってことかな」


 一番わかりやすい特徴だった。


「どうあっても読めない石碑ですか? ……ああ、はいはい、あれですね」

「おっ、知ってるのか?」


 最初はわからなかった受付嬢だったが、すぐに思い当たるものがあったようだ。


「はい、えっと、ちょっとお待ちください、確かここに資料が……ああ、ありました」


 受付嬢はすぐに背後にある書類棚から1つの書類を取り出した。


「えっと、ファルカの森にあるトレイダ洞窟の先とありますね」

「その森と洞窟についての情報は?」


 森と洞窟の情報を得た後はそれらの場所で出来る依頼をいくつか受けてからキルスはギルドを後にした。



「さてと、ファルカの森は、街から西に少し行ったところだったな」


 街から出た後、すぐにシルヴァ―とともに地上を歩いているとほどなくして鬱蒼(うっそう)としげる森へとたどり着いた。


「この森か、っで洞窟は森の中心部分って話だったな。あっ、でも、その前に確かこの森の中でグレイベアの討伐だったな」


 グレイベアは脅威度Cの魔物で、キルスならすぐに討伐ができる。

 実際、キルスはあっという間にグレイベアを討伐、そのままマジックストレージに納めて目的の洞窟を探した。


 そうして、歩くことしばしようやく洞窟を発見した。


「バウ、バウ」

「ああ、あれだな」


 シルヴァ―の声に応えつつもキルスの洞窟を見つめていた。


「さてと、さっそく入ってみるか、えっと、確か、この洞窟は、以前はオークが住み着いていたんだよなぁ」


 オークが住み着く洞窟、それはかつてキルスが落下し、鑑定スキルを習得したあの洞窟と同じだった。


「まぁ、さすがに今度は落ちないだろうし、そもそもダンジョンなんてないだろ」


 この考えがフラグにならないように願いながら、キルスは洞窟に足を踏み入れた。



「っはいいんだけど、なにこれ?」


 洞窟内に足を踏み入れたキルスが見たものは、洞窟内をひしめく大量の虫系の魔物たちであった。

 キルスは余り虫は得意ではないために勘弁してくれと思いながらも、何とかすべてを殲滅し先に進むことにした。


 そうして、洞窟を抜けた先、そこは崖に囲まれた屋外だった。


「あれが石碑か、確かに、スキルの石碑だな。さて、今度はどんなスキルか?」


 キルスはワクワクしながら、スキルの石碑に向かって翻訳スキルを発動。

 その瞬間、キルスを包む光り、それが終わると、キルスは新たなスキルを習得していた。


「えっと、おっ、こいつは!」


 キルスが獲得したスキルは詠唱破棄。

 これは、魔法発動の際の詠唱をしなくても良くなるという、キルスにとっては有用なスキルであった。

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