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05.工房作りました

翌朝、朝食を終えて宿屋のおやじに尋ねてみた。


「この村で家を借りたり購入できたりできるお店ってないですか?」


「おっ、嬢ちゃん村に住む気になったのかい?その店ならこの宿の近くにあるぜ。」


「ありがとうございます。それじゃ行ってみますね。」


と言って部屋の鍵を返して宿屋を後にした。

宿屋を出て1分もたたないうちに目的の店に到着した。


「いらっしゃい。ドワーフの娘さんとは珍しいね。住む所を探しているのかい?」


と店に入ると年配の亭主とみられる人が声をかけてきた。


「はい。まだここに住むかは決めてませんが、お話だけでも伺おうと思いまして・・・。」


とドワコは答えた。自分が出せる金額を超えている場合は、諦めるしかないよね。


「どれくらいの規模の家を考えているんだい?」


「とりあえず私一人だけなので大きくなくても良いです。」


「ふむふむ。それじゃこれくらいかな?該当する空き家は2軒だな。両方とも購入できるし貸すこともできるよ。」


「それじゃ見せてもらっていいですか?」


「あいよ。ここからそんなに離れていないから案内するよ。」


と亭主に案内され物件を見ることにした。


1軒目。見た目はかなり経年を感じるが、大きな部屋が1つと小さな部屋が2つある建物だ。

購入なら土地代込みで金貨5枚。賃貸なら1カ月大銀貨1枚だそうだ。ボロいけど購入しても予算内で十分収まる。


2軒目。比較的新しそうな建物で、大きな部屋が1つと小さな部屋が1つある建物だ。購入なら大金貨5枚、賃貸なら1カ月大銀貨7枚だそうだ。購入は無理だが賃貸なら可能な金額だ。


ちなみにこの村にはアパートのような集合住宅は無いそうだ。


現在の所持金が150万あり、金貨5枚が50万、大銀貨1枚が1万、大金貨5枚は500万、大銀貨7枚は7万に相当する。この先どうなるかわからないけど、1軒家を持つという向こうの世界での憧れがあったために最初案内された物件を購入することにした。小さくても一城の主だ・・・なんちゃって。


「それじゃ最初に案内していただいた家を買う事にします」


と伝えると亭主は喜んでいた。

譲渡に関する契約書(実際は板だが)を交わし・・・と言っても字が読めないので契約書に何が書かれているかわからなかったが亭主が説明してくれた(嘘を言っていないと信じたい)。代金の金貨5枚を支払い家の鍵をもらった。今日から住んでも構わないようだ。


そして自分が購入した家に向かった。


平屋のボロ屋ではあるが今日から自分の家となる。まずは一番気になっていた『工房権利書』と言う物を発動させることにした。工房は一番大きい部屋で良いかな・・・使用してみるとあっという間に工房らしい空間が出現した。壁際には大きな箱のような物体、部屋の中ほどには作業台と思われるテーブルと椅子、その他空いたスペースには色々な物が置けそうな棚が配置されている。それ以外は何もないので寝るところも無い。なければ作れば良いと思いアイテムボックスにあるクリエイトブックを開いてみる事にした。


武器や防具はもちろん家具や農機具なんかも作れるようだ。と言ってもスキルで製作するには記載された材料を準備する必要がある。まずは寝床となるベットを作ってみよう・・・ふむふむ。ある程度の木材があれば最低レベルの品物は作れるようだ。とりあえず森だな。


森へ倒木を探しに行く。なぜ新しく木を切らないかと言うと道具がない・・・。武器を戦闘斧とかにしておけばと少々後悔。森を探索するとちょうど良い大きさの倒木を発見した。それをアイテムボックスに入れて帰宅する。これを工房に設置してある箱に入れ蓋をする。クリエイトブックを開き作成予定のベットが記載されているページに合わせ念ずると箱が光って蓋が開いた。中を見ると完成したベットがあった。


まじですか。これにはかなり驚いた。材料を箱に入れ蓋をすると記載されていたので書かれたとおりにするとこのような結果が。素材集めは大変そうだけど色々と使えそう。




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