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第147話 女性陣とお風呂に入った。

お風呂回! お風呂回です!

下手なりにがんばって書いてみました!

「うっわー! ひっろーい! すっごーい!」

「本当ですわねえ! ここまで広いお風呂は生まれて初めてですわ!」


 浴場に足を踏み入れたレミイさんとセーヌさんから、キャイキャイとした声が上がった。


「だよねえ。私も初めて入った時は驚いたなあ」


 そんな二人を微笑ましく眺めながら、メリアさんも二人に遅れて浴場に足を踏み入れた。


 一刻も早くお風呂に入りたい! という無言の訴えを受けた俺は、それに抗う事なく、粛々とお風呂場へ二人を案内した。

 いや、別に元々断る気はなかったんだけどね? ほら、俺達、〈鉄の幼子亭〉で激務をこなした直後だったからさ、お風呂に行くにしても、先にちょっと休憩したかったんだよ。

 でもあれだよね。あの目を見たらそんな事言えないよね。マジヤベエの。どうヤベエかは俺の身の安全の為に言わないけど、とにかくヤバかった。なので、ヘトヘトの身体を押してお風呂場へ向かった訳だ。


 さて。


「じゃあ俺は後で入るから、ごゆっくりー」


 三人が浴場に入ったのを確認してから、俺は扉の隙間から首だけを浴場に入れて、声を掛けてから踵を返し、脱衣場を後に――――


「レンちゃん? なんで出ていこうとしてるの?」


 ――――しようとした所で、ガッチリと肩を掴まれた。

 後ろを振り向くと、そこには不思議そうな顔をしたメリアさんの姿が。

 まじかよ。あなたレミイさん達と一緒に浴場に入ってたでしょ。あの一瞬で浴場からここまで移動したのかよ。距離自体は大した事ないけど、ツルツルの、しかも濡れた石製の床だぞ? 走ろうとしたら転ぶだろ普通。

 メリアさんの身体能力に舌を巻きながらも、俺はメリアさんからの問いに答えた。


「いやほら、女性だらけのお風呂に、俺が入るのも良くないかなーって思って……ほら、俺男だし」


「今更? 毎日私と入ってるし、第一レンちゃん中身はどうあれ、体は女の子じゃない? 何もおかしくはないと思うけど」


「んぐ」


 メリアさんのド正論に言葉が詰まる。


 確かに、お風呂には毎回メリアさんと一緒に入ってるし、なんなら洗いっことかもしている。洞窟に暮らしていた時も一緒に水浴びしてたしな。あの頃はメリアさんの発熱体質に対する対策が出来ていなかったから、メリアさんが水浴びすると、水がいい感じに温まっていい感じだったっていうのもある。冷水での水浴びは都会っ子には辛いのですよ。


 そして、俺の身体が可愛らしい女の子だって事も確かに今更だ。俺自身、この外見を利用したりしてる訳だし。


 でもね? そういう事じゃないんだよ。


「いやあ…………。おねーちゃんは、俺がこっちに来てからずっと一緒だし、家族だから、あんまりそういう事を気にしなくなったんだけどさ。ほら、あの二人はお客さんで、ぶっちゃけ他人じゃん? なんか気恥ずかしくて……」


 あれだ。実家で両親の裸を見ても全く何も思わないけど、大衆浴場で見知らぬ人と裸のお付き合いをするのは恥ずかしい、みたいな? 皆が皆そうだとは思わないけど、一定数は同意してくれる人がいるはず。

 事実、脱衣所に到着して、レミイさんとセーヌさんが歓声と共に服を脱ぎ始めた時も、俺は恥ずかしさの余り必死に目を逸らしていた。

 まあ、あれだけどね。今でこそ大丈夫になったけど、メリアさんと一緒に暮らし始めた直後は滅茶苦茶恥ずかしかったけどね! 幼女ロールプレイ中で強く拒否できなかったけど!


「そんなの気にする事ないと思うんだけどなあ……」


「メリアさんどうしたの? なんか有り得ないくらいすごい速さでこっちに戻ったけど」


「気づいたら消えてましたわ……。あら? レンちゃんまだ服を着たままですの?」


 俺の台詞を聞いたメリアさんが、ちょっと困った顔で頬を掻いていると、レミイさんとセーヌさんがメリアさんの背後からヒョコッと姿を現して――――ッ!


「そうなんだよねえ。なんか二人と一緒にお風呂に入るのが恥ずかしいみたいで……」


「え? なんで今更……って、そういえば初めてだったっけ。洞窟からイースに移動する時も、近くに水場がなかったから、体を軽く拭くくらいだったし」


「同性なのですから、そんな恥ずかしがる事もないでしょうに」


 俺史上最速のスピードで逸らした視界の外で、三人の話し声が聞こえてくる。いや、話をするのはいいんですが、出来れば体を隠してもらえると、俺としては助かるんですがね……。


「だよねえ。このままじゃ埒が明かないし、私達も風邪引いちゃうし…………脱がせちゃおっか」


「そうだね! そんでお風呂に運び込んじゃおう!」


「いいですわね。一度入ってしまえば諦めもつくでしょうし、良いと思いますわ」


「……っ!」


 その会話内容に危機感を覚えた俺は、【身体強化Ⅱ】を発動してその場から全力で離脱をおおおおおおおお!?


「はいぶらーん」

「はい下脱がせたよー」


 強化された脚力を使って、逃げ出そうと一歩足を踏み出した瞬間に、メリアさんに両脇から抱え上げられ、その間にレミイさんの手によって下半身の衣服を脱がされ。


「はい着地ー」

「上も終わりましたわー」


 そのあまりの手際に唖然とした一瞬の隙を突いて地面に下され、今度はセーヌさんに上半身の衣服をひん剥かれた。


「はい服も脱いだしお風呂入ろうねー」

「わーい!」

「楽しみですわー!」


 なんだこのチームワークは。抵抗する暇がなかったぞ……!


 そしてそのままメリアさんに小脇に抱えられる形で、三人の美女の手によって俺は浴場に連れ込まれる事になってしまった。


 もう浴場に入ってしまったので、逃げ出す事は諦めてちゃんと入浴する事にしよう。


 とりあえず荷物扱いから解放され、地に足を着けた俺は、キャッキャウフフしている三人は放置して洗い場に向かい、石鹸を使って体と頭を洗う。

 この世界、実はちゃんとした石鹸が売っている。といっても前の世界にあった物よりも泡立ちは良くないし、匂いもあんまりしないけど。

 この石鹸で頭を洗うとすっごいギシギシするけど、洗った後でリンスっぽい液体を馴染ませれば大丈夫。このリンスっぽい液体も、ちょっとお高いけど普通に売っている。水浴びした後に使うそうな。

 この幼女ボディは髪が長いから、石鹸だけで終わらせるとえらい目に遭う。面倒だけど、リンスは必需品だ。


 ササッと頭と体を洗い終わると、なるべく視線を上げないように注意しながら湯舟に移動し、なんとかミッションコンプリート。ゆっくりと全身を沈める。


「んあ”あ”あ”ぁ~~~~」


 ちょっと温めのお湯がとても気持ちよく、つい変な声が出てしまった。

 前の世界にいた時は熱めの風呂が好きだったんだけど、この体になってからは温めの方が肌に合う。肌が敏感なのかね?

 水圧で全身が軽く圧迫され、それに押し出されるように疲れが抜けていく感覚。やっぱお風呂はいいなあ。


「レンちゃん、お風呂に入るといっつもそんな声出してるよねえ。おじさんみたいだよ?」


 目を瞑って気持ちよさを噛み締めていると、そんな声が頭上から降りかかってきた。

 目を開けると、そこにはまさに湯舟に入ろうとしているメリアさんの姿があった。


 ちょっと日に焼けた、瑞々しい健康的な肌。

 筋肉質ではあるが、女性的な曲線を描く足。

 全く弛みを見せず、しかし柔らかさが見て取れる大きなお尻。

 コルセットで矯正している訳でもないのに、キュッ締まり、美しいくびれを見せる腰。

 デデンッと存在を主張する胸は『重力? なにそれ美味しいの?』と言わんばかりに、形よくツンと上を向いている。


 …………一体誰が、こんな我儘ボディの持ち主が成人した娘持ちの人妻で、かつ常人離れした膂力の持ち主だと思うだろうか。絶対おかしいよね。


「しょうがないじゃん。出ちゃうもんは出ちゃうんだから。それに中身はおっさんだしねー」


「まあ、そうなんだけどさ…………はふぅ~~。うーん、やっぱりお風呂に入ると肩が楽になるなあ」


 それは、あなたが胸に装着している重りが水に浮いてるからですね。……話には聞いた事あるけど、本当に浮くんだよなあ……。この世界に来て初めて見たよ。


「いやー! びっくりするくらい広いよねこのお風呂!」


「本っ当に素晴らしいですわ!」


 人体の神秘に思いを馳せながら、ぼんやりと水面に浮く肌色のスイカを見ていると、再び頭上から声が降りかかってきた。

 ん? メリアさんは隣にいるのに声が……。メイドの誰かかな……。

 お風呂の気持ちよさで緩んだ頭でそんな事を考えつつ、声が聞こえた方へ顔を向け――――そのまま固まった。


 そこに居たのは二人の女性。レミイさんとセーヌさんだった。


 レミイさんは良く日に焼けた、メリアさんより濃い肌色。

 胸のサイズこそ小さめではあるが、全体的に良く鍛えられた、アスリートのようなスレンダーな体型だった。露出している事で良く日焼けしている箇所と、服に隠れている為に元の肌色になっている部分とのコントラストが眩しい。


 セーヌさんは普段からローブで全身を隠している為か、全体的に肌が白い。

 レミイさんのように鍛えていない為か、全身が女性的な丸みと柔らかさに溢れ、かといって太っている訳ではない、ムッチリとした体型。そしてメリアさんに負けず劣らずのスイカの持ち主だった。


 わ、忘れてたあー!? 今日はメリアさんと二人じゃなかったんだったー! いくらお風呂で緩んでたからって、なんでこんな大事な事忘れるかなあ!?


「ん-? なんかレンちゃん、顔赤くない?」


「あら、本当ですわね。のぼせてしまったのではありませんの?」


 二人の俺を心配する声に我に返った。

 ち、近い! いつの間にこんなに近くに!? だ、駄目だ! 恥ずかしい! 入ったばっかだけどもう出よう!


「え、あ、うん! そうだね! ちょっとのぼせたかも! って事で俺はもう出る……」

「だーめ。ついさっき入ったばっかりでしょ?」

「のわぁ!」


 慌てて風呂から上がろうとする俺の肩をメリアさんが掴み、グイッと引っ張られた。

 バランスを崩した俺はそのまま後ろに倒れ、気づけばメリアさんに抱き抱えられる形で風呂に浸かっていた。


「んふー。普段のレンちゃんもスベスベプニプニでいいけど、お風呂でのレンちゃんはしっとりしててふわふわ柔らかくて、格別の抱き心地だねえ。…………なんかいつもより熱いね?」


 確かに普段からちょいちょいお風呂の中でも抱き抱えられるけど、今日は勘弁してくれ!

 く、くそ。相変わらず力が強い……! 抜け出せない!


「「…………ゴクリ」」


 な、なんで二人とも無言で見つめてくるんだよ。さっきとは違う意味で目が怖いよ……ちょ、なんでさらに近づいて……あ、や、ダメ、そんなトコ触らないで……やめ……アッー!

お読みいただき、ありがとうございます。


作者のモチベーション増加につながりますので、是非評価、感想、ブクマ、いいね! の程、よろしくお願いします。

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[一言] この二人ならバレても問題ない気はする( ˘ω˘ )
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