羞恥心でいっぱいになるから
「せ、なっ、せめて、顔、隠させて……」
私はセナにそう懇願するけど、セナは絶対に私の腕を押さえてる手を離してくれない。
それどころか、何も言わず、そのまま、私の大事なところを舐め続けている。
「おね、がい、いじわる、しないで……」
頭、真っ白になってくる。
お願い、セナ、こんな体勢で、気持ちよく、なって、セナに恥ずかしい顔、見られちゃう。
「せなっ、せなっ、見な、いでっ、んっ、んっ」
セナは私のおねがいを全然聞いてくれず、絶対に恥ずかしい顔をしている私とセナの目が合った。
それを感じた瞬間、私は恥ずかしいはずなのに、更に気持ちよくなって、力が入らなくなっていった。
「マスター、可愛いですよ」
すると、耳元で囁くように、更に私の羞恥心を煽るようなことを、セナが言ってきた。
もう、やめて……死ぬ、死んじゃう。顔と体が今までにないぐらい熱くなっていってるのが分かる。もう、ほんとに限界。
「せ、なっ、もう、寝かせて……眠い、からっ、もう、無理、だから……」
「マスター、休ませないって、言いましたよね? それに、マスターが我慢しなくていいって言ったんですから、ここまでして、我慢なんて、無理ですよ」
「そ、れはっ、そういう、意味じゃ……」
「それはそういう意味で言ったわけじゃない」私がそう言おうとすると、セナは黙って、水を口に含んで、私に口移しで飲ませてきた。ご丁寧にその時だけ、体を起こしてくれながら。
生ぬるい……セナの口に一度入った水を、移されたから。……普通、生ぬるくて、嫌な気持ちになるはずなのに、なんで、私はこんなに嬉しいの……
「いっぱい、水分を出しましたからね。水分補給です。もう大丈夫なら、元の体勢に戻しますよ?」
また、あの体勢になるの!? ほ、ほんとに、あれは、無理っ。私の全部を、中まで見られて、ほんとに、羞恥心でいっぱいになるから。……でも、私はもう、力が入らなくて、抵抗の意思は無かった。……力が入る時でも、私じゃセナに抵抗出来ないのに。
「せな……もうちょっと、飲ませて……」
まだ喉が渇いてたし、少しでも、あの恥ずかしい体制になるのを引き伸ばすために、私は恥ずかしい気持ちを押し殺して、そう言った。
「もちろんですっ!」
すると、セナは頷いてくれて、また、水を口に含んで、私に口移しで飲ませてくれた。
生ぬるい。なのに、気持ちよくて、美味しい。
そう思っていると、もう、水を全部口移しで飲まされたのに、そのまま、セナは舌を絡めてきて、頭を撫でてくれた。
どんどん、自分の目がとろけていくのが分かる。……何、これ……セナ、セナ、セナ……
私はセナのことしか考えられなくなって、入らない力でセナにギュッ、と抱きついた。
「ぁ」
しばらくそうしていると、セナに優しく頭を撫でられながら、キスを辞められて、体を離された。
すると、私は思わずそんな声が出てしまっていた。
「マスター、大丈夫ですよ。もう、ほんとに休ませませんから」
「…………うん」
セナにトロンとした目を向けながら、私が頷くと、セナはまた、さっきの、私の羞恥心が限界を超える、ほんとにに恥ずかしい体勢に戻してきた。
そして、また、私の腕を重ねて、片手で押さえてきた。
「マスター、後で、一緒に気持ちよくなりましょうね」
「……………………うん」
頷いてしまった。……頷かない方が良かったのかもしれない。でも、セナと一緒に、気持ちよく、なりたかったから。




