これは、無理
舌を出して、唇を離したセナはそう聞いてきた。
これ、だめって言ったとしても、止まる雰囲気じゃないと思う。……それに、我慢しなくていいって言ったのは私だし、割とココ最近は、えっちなこと、いっぱいされてきたから、慣れて……はないけど、セナになら、何をされてもいい。
「……好きに、して」
だから、そう言った。
「はい、ますたぁ」
すると、セナは幸せそうにそう言って、また、私に唇を重ねて、舌を絡めてきた。
私は少しでも、セナのことを感じたくて、セナのことを軽く抱きしめてる腕の力を少しだけ、強めた。
セナ……好き。
そう思っていると、セナは私にキスをするのをやめて、体も離してきた。
一応、セナの後ろに手を回して、抱きついてる状況なんだけど、力が出なくて、簡単に離れていった。
「ぁっ、せな……」
すると、私は思わず、消え入りそうな声で、セナのことを呼んでしまった。
もっと、セナに色々、してほしかったから。
そんな考えが頭に浮かんだ瞬間、私は更に顔が熱くなっていくのを感じた。
「大丈夫ですよ、マスター。まだ、終わらせませんから」
私の考えがセナに伝わっちゃったのか、セナはそう言って、私の足を私の頭の横辺りに私をひっくり返すようにして、持ってきた。
「まっ、せ、せなっ、こ、これは、無理、恥ずかしい、からっ」
服を着てない、裸の状態でこれは、ほんとに、死ぬ……恥ずかしい、から。セナになら何をされてもいいと思ってたけど、これは、無理。
そう思って、私は耳の先まで顔を真っ赤にしながら、抵抗しようとしたんだけど、また、腕を押えられて、何も抵抗出来なくされた。
「マスター、可愛いですよ」
そしてそのまま、耳元で囁くように、そう言われた。
「や、だぁ……み、見ないで……」
そのせいで、更に力が入らなくなった私は、セナに押さえられてる腕を重ねられて、片手で押さえられた。
い、いや、今なら、足、下ろせるかも。……セナは、腕、抑えてるんだから。
そう思って、私はこの恥ずかしい格好をやめるために、足を下ろそうとしたんだけど、セナが、私の……大事な場所を、舐めてきた。
「まっ、て、せ、せなっ、き、汚い、し、だ、め……」
そう言ってるのに、セナは舐めるのをやめてくれなくて、もう、セナはやめてくれないんだと悟った私は、せめて、この真っ赤な顔を見られないように、と顔を手で隠そうとしたんだけど、押さえられてて、出来なかった。




