ジャパンカップ本番
はい、今週の競馬は
和生君、新たなお手馬その名はドルチェモア
サリオス君、貴方本当は中距離の方が向いているんじゃない?
ヴェラアズール君、一気にエイシンフラッシュの代表産駒に
の三本です。
個人的なおすすめはサリオス君です。
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土砂降りとかふざけんな!
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ダートが田んぼになっとる
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水が浮くというレベルじゃないな
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1枠①番 フトウフクツ
1枠②番 ヴァンデン
2枠③番 ダンシングウィナー
2枠④番 ドミナートル
3枠⑤番 シャルルマーニュ
3枠⑥番 トパーズライト
4枠⑦番 ウメノキメルト
4枠⑧番 スフィアライダー
5枠⑨番 デザートフォースター
5枠⑩番 オニガリ
6枠⑪番 グラットンメルテ
6枠⑫番 ゴールドアローズ
7枠⑬番 フェザーミリオン
7枠⑭番 ヴェンデッタ
8枠⑮番 カポラーヴォロ
8枠⑯番 ウマダッティ
8枠⑰番 アルディア
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これが今日の出走馬
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不良馬場の府中って欧州馬どうなん?
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阪神の重馬場がロンシャンの良馬場とかは聞くけど
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やっぱりシャルルマーニュかなぁ?
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末脚のキレ勝負の馬にはすごい向かい風
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ドミナートルとかモロ末脚勝負なんだけどどうなるんだ?
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2021年神戸新聞杯(ボソッ
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やめろぉ!
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で、欧州馬有利な条件ぽいけど、対抗出来そうな日本馬は誰なんだ?
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ヴェンデッタ
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え?スフィアライダーちゃうの?
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凱旋門賞15着だからなぁ
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ライダー、東京の成績イマイチだし。陣営何故有馬記念にしなかったし
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雨じゃなかったら勝算はあったと思うよ。雨じゃなかったら
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おかしい。ライダーも道悪巧者だったはずなのに
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ヴェンデッタ+6㎏か
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ヴェンデッタ、天皇賞(秋)が究極の仕上げだったんだなぁ。秋天程の迫力は無いわ
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パドックでの予想を裏切ることに定評のあるヴェンデッタ君だから・・・(震え
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雨でも変わらず周回に全く集中できていないヴェンデッタ君可愛いよヴェンデッタ君!
これはお裾分けの写真だー!
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カメラ目線バッチリやんw
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最近はパドックでも真面目だったのになぁ
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滅茶苦茶気合い入ってる風に見せかけて着外に沈んだ6月を忘れない
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宝づk・・・う、頭が
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そーいやその着外で何十億かが紙屑になったんだっけか?
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120億円事件に比べりゃ軽い軽い
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血縁上赤の他人のはずなのになんか同じ匂いがするのは何故だ?
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ディクタスとパーソロンの血が変な化学反応起こしてんじゃね?
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共に大分血は薄くなっているはずだが、あり得そうに思えてしまうのがすごいな。
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『昨日からの冷たい雨が、今もなおターフに降り注ぎます東京競馬場です。
今年は4つの国から外国馬4頭を迎えてのジャパンカップ。近年まれに見る激闘が予想されます。
さぁ、各馬がファンの前に姿を現しました。本馬場入場です。
1枠①番 前走京都大賞典は後方一気の末脚見せたフトウフクツ。鞍上の三澤 公介はジャパンカップ初制覇がかかります。
1枠②番 今年のアイルランドダービー馬が姿を現しました。前走凱旋門賞8着も今日の天気は追い風となるか。ヴァンデン リチャード・ホラン
2枠③番 昨年のジャパンカップ2着馬。その実力は誰もが認めるところでしょう。ダンシングウィナー クレール・ルメートル
2枠④番 古馬相手にそのベールを脱ぐ今年の日本ダービー馬ドミナートル。3歳の頂点が世界に挑みます。鞍上は短期免許来日中、フランスが生んだ天才エリク・ボネ
3枠⑤番 凱旋門賞ではロードケラウノスにクビ差敗れリベンジに燃えるフランスダービー馬。これが欧州最強シャルルマーニュ。鞍上はダニエル・オベールです。
3枠⑥番 磨き続けてきた宝石のように、ここ府中で光輝け。トパーズライト 丹波 義次
4枠⑦番 前走府中牝馬は2馬身差の快勝。男勝りの末脚魅せる5歳牝馬。ウメノキメルト 柴崎 慶幸
4枠⑧番 凱旋門賞2年連続挑戦の偉大なるチャレンジャー。ここ府中でGⅠ4勝目なるか。これがラストラン、スフィアライダー 福田 洋一
5枠⑨番 アメリカ芝界のエースがジャパンカップ参戦。ダートだけがアメリカの競馬ではないことを証明に来たデザートフォースター ジョージ・フリーマン
5枠⑩番 アルゼンチン共和国杯制覇からジャパンカップ参戦。得意の距離でGⅠ制覇へ。オニガリ 三木 智樹
6枠⑪番 先週ゲイリーホーンが連覇を果たした入澤 載司厩舎からはグラットンメルテが厩舎による2週連続GⅠ制覇を狙う。鞍上は横川 光典
6枠⑫番 こちらもラストラン。花道飾るは黄金の矢、一射絶命の勝負に出る。ゴールドアローズ 和智 亮二
7枠⑬番 前走京都大賞典はフトウフクツから0.2秒差の3着。フェザーミリオン 鞍上の二階堂 信勝はジャパンカップ初騎乗です。
7枠⑭番 天皇賞春秋連覇の最強ステイヤー。今では久しく使わなくなった称号はこの馬にこそ相応しい。日本総大将ヴェンデッタ 横川 崇
8枠⑮番 この天気は恵みの雨となるか。道悪巧者カポラーヴォロ。鞍上は初コンビ、松本 翔平
8枠⑯番 前走オールカマーは4着。秋華賞馬としての意地を見せることが出来るか。ウマダッティ 鞍上はジャパンカップ連覇を狙うマルコ・デマルキです。
8枠⑰番 今年のサンクルー大賞は5馬身差の圧勝。昨年のドイツダービー馬にしてドイツ最強馬アルディア レオナルド・デマルキ
以上17頭で争われます今年のジャパンカップ。
それでは上位人気馬の返し馬の様子をVTRで振り返ってみましょう―――』
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雨全然止まねぇでやんの!今日の午前中には止むって言ってたじゃん!おっちゃんの嘘つき!
それにしても土砂降りになったり弱まったりと最悪な天候でも、パドックにいるカメラ持ってる人たちは平常運転で俺ら撮ってるけど何がそこまで彼らを駆り立ててたんだろうか?思わず見つめちゃったよ。
「雨、止みませんね」
「こればっかりはしょうがないですよ。それに雨自体はそう悪いことでもありません。道悪でのフクオは頼りになりますし」
おや崇君、照れること言ってくれるじゃないの。
「宝塚記念という例外もありますけどね」
翔哉の兄ちゃん?それを言ったら戦争だよ?
「大丈夫ですよ。パドックでのやる気の無さそうな姿やここに来てやっとエンジンが掛かり始める精神的ズブさは俺の知ってるフクオです」
崇さん?
「それもそうですね。いつものフクオです」
「えぇ、つまり」
「「勝つのはフクオです(ですね)」」
ッ !!?
「ファンファーレですね、フクオを頼みます」
「えぇ、出迎えはよろしくお願いします」
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『国旗の刻まれたゼッケンの重みを感じて、日本、フランス、アイルランド、アメリカ、ドイツ。勝利の女神はどの馬に微笑むのか。
降りしきる雨の中を17頭の優駿が走ります。国際招待グレードⅠジャパンカップ。枠入りは既に始まっております。
ファンファーレが鳴って観客席が盛り上がりましたが、各馬の様子はどうでしょうか?村田さん』
『はい、やはり多少ビックリした馬は何頭か見られます。外国馬は面子等で対策をしていたのか目立った動揺は見られません』
『ありがとうございます。さて、解説は競馬本の前田 良平さんです。前田さん、まずは誰が行くでしょうか』
『ヴェンデッタが行くでしょう。この馬にとって前走より2ハロン伸びたのは好材料と言えるでしょう。プラスはあってもマイナスは見当たりません』
『そして今回は海外馬も実力馬が揃いましたがどう見えますか?』
『どの馬もリラックスした様子でゲートに入っていってますね。ファンファーレの時が最も警戒していたでしょうが、それを凌げば後は力を見せるだけですから』
『さぁ、枠入りは極めて順調。1番人気⑤番シャルルマーニュ、②番人気⑭番ヴェンデッタ共に既にゲートの中。
最後にドイツダービー馬、⑰番アルディアがゲートに収まり、態勢完了。
スタートしました!
大歓声を浴びながら、第1コーナーに向かっての先行争いに入っていきます。
さぁ、何が行くでしょうか?②番ヴァンデン好スタート。そして行った、やはり行った!外から鹿毛の馬体が猛然とハナを奪いに行く。⑭番ヴェンデッタが先頭に立った。②番ヴァンデンが続いていく。外から⑨番デザートフォースターが付けました。
更に歓声が起こる中、1番人気⑤番シャルルマーニュは丁度中団に位置して、折り合った状態でレースを進めているか、ダニエル・オベール。
第1コーナーのカーブに各馬が入っていきました。さぁ、やはり先頭指定席。オレンジの帽子が予想通り単騎の逃げになった。ここから更に差を広げるか⑭番ヴェンデッタ 横川 崇。
その後ろから②番ヴァンデン、⑨番デザートフォースターそして、⑫番ゴールドアローズ、⑬番フェザーミリオン、⑰番アルディア。その後ろに⑮番カポラーヴォロ。
その内に赤い帽子が揺れている。⑤番シャルルマーニュ。そのシャルルマーニュをマークするかのように⑧番スフィアライダー、その外に⑩番オニガリ。1馬身差で⑪番グラットンメルテ。
そこから更に差が開いて③番ダンシングウィナー、④番ドミナートル並走。その外に⑯番ウマダッティ。⑥番トパーズライト、⑦番ウメノキメルトそして最後方に①番フトウフクツといった態勢で各馬は第2コーナーから向こう正面へと入っております』
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シャルルマーニュの過去のレースにおいて大逃げする馬とは対戦経験がなかった。初めての長距離遠征、初めての日本での競馬。これまでにないレース展開にまぎれが起こる可能性も十分にあった。
しかしシャルルマーニュ鞍上、ダニエル・オベールは冷静だった。フランスリーディングジョッキーであるダニエルは的確に状況を理解していた。
(早くもレースが動き出したようだが、まだ動くのは早い。先頭のあの馬がロードケラウノスに勝った馬だということはわかっている。だが、この不良馬場では日本馬は本領を発揮するのは難しいだろう)
ダニエルはヴェンデッタの過去のレース映像はチェックしていた。前走の天皇賞(秋)とロードケラウノスが負けた菊花賞、そしてジャパンカップと同じコース同じ距離の日本ダービーだ。
(どのレースもハイペースで逃げる消耗戦を仕掛けている。菊花賞は変則的だが、どのレースも後続に脚を使わせる逃げ馬の見本だな。パドックではとてもそうは見えなかったが、恐らく桁違いに賢いのだろう)
ダニエルはフクオを高く評価しその上で思う。
(それでもこの距離、この馬場をこのペースで逃げ切るのは不可能だ。東京競馬場は直線コースが長い。更に前走より400m長いこのレース、最後まで持つわけがない。持つとしたら、それは馬ではない何かだ)
ダニエルの推測は概ね正しい。例えステイヤーでもこのペースで不良馬場2400mを逃げ切るのは不可能だ。
だがダニエルの推測に誤算があるとすれば、先頭を走っているのが日本競馬に存在したステイヤーの中でも歴代最強クラスの心肺機能と道悪を苦にしない脚の持ち主だということ。
そしてその馬が己を信じる人達のために覚悟完了状態で今も逃げ続けているということだった。
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『1000m通過は58秒9!不良馬場だろうが関係ない!ハイペースでレースを展開しています⑭番ヴェンデッタ!
⑭番ヴェンデッタのリードは9馬身から10馬身と言ったところ。この不良馬場の中、思いきった大逃げを仕掛けております。
そして2番手に②番ヴァンデン、アイルランドダービー馬。その後ろに⑨番アメリカのデザートフォースター。外から④番ドミナートルが上がっていく。③番ダンシングウィナーもそれに続く。
内には依然⑤番シャルルマーニュ丁度中団。その外⑧番スフィアライダーと⑩番オニガリ。⑪番グラットンメルテ。
後方集団⑯番ウマダッティ、⑥番トパーズライト、⑦番ウメノキメルト、①番フトウフクツ依然最後方。
さぁ、かなり縦長な展開になりました今年のジャパンカップ。日本の誇りを背負い、果敢に逃げているのは⑭番ヴェンデッタ。⑭番ヴェンデッタが逃げている。
3,4コーナー大けやきの向こう、リードは未だ10馬身以上開いている。単騎の2番手②番ヴァンデン、3番手に③番ダンシングウィナー上がってきた!
第4コーナーから直線!先頭のヴェンデッタに世界が襲いかかる!
赤い帽子シャルルマーニュは中団!ここからどういった競馬をみせるのか!?
先頭ヴェンデッタ!日本総大将がその誇りを見事守るのか!?残り400m!
ここで馬場の真ん中からシャルルマーニュ上がってきた!更に外からドイツのアルディア!内にヴァンデンが粘っている!日本勢はどうか!スフィアライダーは未だ中団!スフィアライダー苦しいか!ダンシングウィナー頑張っている!ダンシング頑張っている!
ドミナートルは伸びない!ドミナートルは伸びない!後200!
そして真ん中からシャルルマーニュ!シャルルマーニュものすごい脚でやってきた!逃げるヴェンデッタ!追うシャルルマーニュ!その後ろからヴァンデン!アルディアもやって来ている!
もう一度ダンシング!もう一度ダンシングウィナー!3着争いは接戦!
シャルルマーニュの豪脚で差を詰めるがしかし!しかし!ヴェンデッタ止まらない!これが世界王者に唯一土をつけた馬!先頭は日本総大将!ヴェンデッタァァァ!
天皇賞馬はやはり強かった!大きくガッツポーズの横川 崇はジャパンカップ初制覇!
強い!影も踏ませぬ逃走劇を演じたヴェンデッタはこれでGⅠ4勝目!
外から迫るダニエル・オベール、シャルルマーニュを完封し、日本馬の強さを見せつけました!タイムは2分23秒7!』
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ど、どうだ・・・!やってやった・・・!やってやったぞ!見たか崇、兄ちゃん。2人の見る目は正しかっただろう?
「フクオ・・・良くやった。本当に良くやってくれた」
若干涙ぐむように声をかけてくる崇。おいおい泣くなよ大の大人が。これがラストランじゃあるまいし・・・え?ラストランなの?ラストランなの俺?
「欧州最強に勝てたんだ、誇っていいぞ。お前は最高だ」
そうかラストランかぁ・・・え?欧州最強?何その恐ろしいワード。そんな化け物いたの?あれか!?最後にものすごい脚で迫ってきてたあの馬か?ゴール後あっという間に俺を追い抜いていったおっそろしいの。
「さぁ、行こうか。観客の皆がお前を待っているぞ」
ねぇ、そうやって爆弾落としては放置して先にドンドン進むのやめてもらっていい?行くけどさぁ。
おうおう、こんな雨の中皆よく・・・って、あれ!?いつの間にか止んでる!?
遅いよ止むの!後半日早く止めよ!しかも西日まで射してきやがった。なんの嫌がらせだ。
「空もお前を祝福してくれているな」
わおぅ、ロマンティック。そんなロマンより馬場の状態を優先してほしかったよお天道様。
「フクオォ!良くやってくれた!横川ジョッキー、ありがとうございました!」
「俺は大したことやっていません。頑張ったフクオとここまで仕上げてくれた先生や翔哉さんの努力の結果ですよ」
俺を迎えに来た翔哉の兄ちゃんとかっちり握手をする崇がそう謙遜するが、それは違うだろう?
普通なら失速、俺でも最後の仕掛けタイミングを間違えればやはり失速の、綱渡りみたいな展開を見極めて合図をくれた崇が影のMVPだ。俺だったら仕掛けるのはもう少し遅かっただろう。その場合、あの欧州最強に刺されていた可能性は十分ある。
やはり崇。勝てたのはお前のお陰だよ。
うわぁ、歓声がすごいな。ありがとー。ありがとーみんなー。これが最後らしいけど俺の事忘れないでねー。
・・・なんかちょっとだけ寂しい。
ジャパンカップ着順
1着⑭番ヴェンデッタ
2着⑤番シャルルマーニュ 1 1/2馬身
3着⑰番アルディア 3馬身
4着③番ダンシングウィナー 3/4馬身
5着②番ヴァンデン クビ差
来週から3週連続GⅠですね。
秋華賞はスターズオンアース、スタニングローズ、アートハウスが上位人気3頭のようですね。
他にも府中牝馬でソダシ、東京ハイジャンプでオジュウチョウサンが出走予定。
重賞はないけど新潟開催も始まるので、競馬民は大忙しですね。




