宝塚記念を終えて
今年の牝馬二冠スターズオンアースまさかの骨折!
やはりドゥラメンテの血族は常に脚部不安が付きまといますね。
幸い秋華賞には間に合う可能性はあるということで、1日も早い回復をお祈りします。
某SNS
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宝塚記念制覇ロードケラウノス、秋は凱旋門へ
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ここ数年の中で1番期待できる
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フォア賞をステップにするのか
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とりあえずここでロンシャンの芝でも戦えるか試すわけか
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いくら日本最強馬だと言っても、サンデー系譜に欧州の芝はどうなんだろう?
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オルフェーヴルやナカヤマフェスタという例もある
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あれは黄金の血がディクタスの影響を強く受けているからじゃね?
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ケラウノスは基本アメリカ血統だよなぁ
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母父ロードカナロアの父父キングマンボが欧州で活躍した馬ではあるな
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@○○○○○○
キングマンボ生まれはアメリカで父はミスタープロスペクターだから本来アメリカ血統だな
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血統上での不安はあるけど、重馬場の宝塚記念であのパフォーマンスなら期待しても良いと思う
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ヴェンデッタ海外遠征断念、秋は国内
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まぁそうだろうな
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とりあえず、怪我がなくて良かった
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三連続関西輸送が堪えたんかな?
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@○○○○○○
輸送への耐性が高いらしいから決行したけど、最終戦で力尽きたか
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人でも毎月深夜バス乗車となればツラいだろう
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@○○○○○○
毎回キングオブ深夜バス乗車してるってこと・・・?
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ねね、寝れないんだよう
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それははりやま号だ
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ローテーションどうなるんだ?秋天直行?
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宝塚惨敗で秋天はどうなんだ?
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キタサンブラックの例もある
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普通に考えれば京都大賞典からのジャパンカップだろう。キタサンブラックもそのローテーションで4歳は走ったし
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もうヴェンデッタ、春は阪神大賞典と春天。秋、というか冬は中山大障害に出ればいんじゃね?
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その手があった
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お前天才か
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@○○○○○○
障害転向となるとまた未勝利から走らないといかんけど、中山大障害間に合うのか?
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@○○○○○○
レース自体は勝つことを微塵も疑ってなくて草
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「・・・と、ネットでも話題になってますね、うちのヴェンデッタは」
「まさか障害転向なんて話まで出るなんて、ネットというのは想像力豊かな人らがいるものですな」
宝塚記念から数日経ったある日、美浦トレセン笠原厩舎ではフクオの馬主である水嶋 穂高と笠原 雅道が今後についての打ち合わせを行おうとしていた。
今後が決まり次第フクオを放牧に出す。故郷でリフレッシュしてもらい、立て直しを図ろうという思惑だ。
「まずは最初の取り決め通り、ヴェンデッタの秋は国内。これは既に笠原先生もレース後の取材でおっしゃっていましたが、改めて確認です。それでよろしいですね?」
「えぇ。登録料を無駄にしてしまい申し訳なく思いますが、そのようにします」
「そんなこと気にしないでください。それより次のレースです。やはり天皇賞(春)を勝ったからには天皇賞(秋)にも出走させたいのですが、どうでしょう?」
天皇賞(秋)か。と、笠原は心の中で思案する。
天皇賞(秋)は10月末から11月頭に東京競馬場 芝 2000mで行われるGⅠレースだ。
天皇賞(春)が長距離最強馬決定戦なら天皇賞(秋)は中距離最強馬決定戦である。現在の日本競馬は中距離馬の評価が高いため、大阪杯や天皇賞(秋)はとても重要なレースになる。
「水嶋さん、ヴェンデッタは中距離が走れないわけではありませんが、それよりもクラシックディスタンス以上の距離の方が向いています。
そこで天皇賞(秋)は回避し、京都大賞典からジャパンカップという選択肢もありますが」
「先生。今年は関西遠征はやめましょう。ヴェンデッタが遠征に強いことは聞いていますが限度があります。
それに、天皇賞馬が春は出たけど秋は回避というのは片手落ちではないでしょうか?」
「確かにそうですが、そうなると直行ですか。初めて大敗した影響がないかGⅠレース前に他のレースで見てみたかったんですが」
現在の日本競馬では宝塚記念出走組の天皇賞(秋)は直行が主流だ。調教技術の向上で鉄砲(3ヶ月以上レース間隔が空くこと)でもパフォーマンスを発揮できるようになった為である。
それにより、レース間隔を空けるようになった為前哨戦である京都大賞典、毎日王冠、オールカマーを勝った馬が天皇賞(秋)を回避する事象が増えている。
笠原もわざわざレース間隔の狭い前哨戦を使いたくない。しかし、大敗後の鉄砲も怖い。どうしたものか。
「では、札幌記念はいかがでしょうか?」
「札幌記念?」
そうか、その手があった。
札幌記念は8月に札幌競馬場で行われるGⅡレースだ。芝 2000m。
そしてGⅡレースでは数少ない負担重量が定量のレースである。
2000mと中距離レースではあるがフクオが中距離をどれだけこなせるか、試金石にはなる。
結果が良かろうが悪かろうがその後のローテーションを組む参考として使える。
それに、北海道で放牧されることからも輸送の面でのメリットもある。
放牧期間が短くなるのが気になるが、ケアを入念に行えばやれないことはない。よし、決まりだ。
「札幌記念。良い案だと思います。では、秋の大目標は札幌記念次第で天皇賞(秋)かジャパンカップという事でよろしいでしょうか?」
「はい、よろしくお願いします。では及川牧場さんにも連絡お願いします」
「わかりました。しかし、札幌記念に出るとなると放牧が飛び飛びになってしまいますが、先ほどの話の件は大丈夫でしょうか?」
「大丈夫でしょう。及川さんから持ちかけてきた話ですし、そこはこちらに合わせてもらわないと。なんなら札幌記念前と後。両方やれば良いんです。許可は出しますし、それを活かすも殺すも向こう次第でしょう。
ではそういうことでよろしくお願いします」
「わかりました」
今日は待ちに待った日本ダービーですね。
5月とは思えない真夏日の予報ということで、灼熱の東京優駿となりそうですが、皆様の本命はどの馬でしょう?
私の本命はマテンロウオリオン。マテンロウオリオンです。




