【最終話】仮面の下が美しいとは言いましたが、腹の中まで綺麗だなんて、一体誰がいったのかしら?
皆様ごきげんよう!
そしていつも有難う御座います!
今後の事は後書きまで放っておいて、いつも通り頭を空っぽにして読んで頂けると幸いです。
皆様ご機嫌よう。
私、カティア・セレスティーネ・クロムクライン改め、カティア・セレスティーネ・エステランテと申します。
とある皇国の唯一の皇女で、未来永劫に語り継がれるであろう女傑。
自分でそう語るだなんて、よほどの自信家かただの自意識過剰ですって?
自信?自意識過剰?ご冗談を。これは確信ですわ。
だって、
そもそも最高のおにい様方に最高の皇女として育て上げられた私以上に、今世女傑と声高に挙げられる人間なんているのかしら?
……我が一族の始祖が今世生きているのなら話は別ですけれど、ね?
まあ、言いたい方は勝手に負け犬らしくほざいていらっしゃれば宜しくてよ。
そして私の前に来て、私が遊び相手になると思ったならば、相手をして差し上げましょう。
それでは皆さま、その時まではご機嫌よう。
私はこれからとても忙しいので、このように語るのは少し後になるかもしれませんが……。
何故忙しいのって……そんな事、決まっておりますでしょう?
私の番の番を名乗った人間への罰がまだ決まっておりませんし、
私のおにい様方に擦り寄ってくる方を擦り落とす作業も残っておりますの。
いつぞやの令嬢の時のように、最終的には飼い殺し状態という生温い罰にするのでしょうって?
心外ですこと。
確かに私、一見減刑に見えて、おにい様方から甘いと言われる状態にしましたけれど、それで許すだなんて一言も言っておりませんのに。
あら……性格が悪いだなんて。
私、確かに仮面の下の素顔は……
「カティア?どうしたの?」
「何でもございませんわ。セインおにー様」
そっと私の頬に大きな手が触れました。
考え事なんて今は必要ありませんわね。切り替えなくては。だって今から始まるのは、もしかしたら楽しい時間かもしれませんもの。
本日の装いに使っているのは薔薇の花ですわ。ドレスが白から紫のグラデーションですので、薔薇も白と紫色を使っておりますの。
おにー様の瞳の色。
勿論おにー様も白を基調とした夜会服で、私と並べばすぐに私たちの服が一対になっていると分かるようにしてあります。
「久しぶりで緊張するかな?でも心配はいらないよ。私の薔薇の妖精さん。
今日、この会場のどこを探しても、君より優れた女性はいないから」
きっと私が、私より優れた男性なら居るのねと少し拗ねるのを待っているのでしょうけれど……。
「ええ。分かっておりますわ。私が何かに気を揉む必要はございません。なぜなら、この場には私よりも優れたおにー様方がおりますもの」
残念ながら私、おにー様の言葉の真意くらい分かっておりましてよ。
そもそも、当然のことなのですもの。
おにー様が少し目を開いて驚いた表情を見せた事に細やかな悪戯心が満たされました。思わず笑みが溢れます。
ただしおにー様が驚いていたのもほんの一瞬のこと。すぐ様私に応えるように優しく笑って一歩、私の前に出ました。
「……そうだね。だから、君はこの会場の中の誰よりもそうして美しく優然と笑っていればいい」
ね?と、差し出された手に手を重ねて、
豪華絢爛で魑魅魍魎の蔓延るその会場へと足を踏み入れ、
この容姿で、
この言葉で、
一挙一動で人を釣り上げ、
未だ私の正体も知らない人間の敵意をオモチャにして、
楽しく愉しく、遊びましょう。
帝国に戻ったその日に行われることになった夜会。
ダンスは室内ですが、交流は開放された扉続きの中庭でも行われるため、私達は挨拶回りとして、中と外を行き来しております。
国の重役や爵位持ちとその夫人たちは殆ど室内から出る気が無いようですわね。彼らの子息や息女たちが中庭に多くいるようです。
そんな中、おにー様に一目散に向かってくる男性とその娘らしき女性が。忌々しいと言わんばかりに私を睨みつけながらも、お2人は私たちの前に来る頃には他所行きの笑顔を貼り付けていました。
挨拶を受けて、おにー様が私の腰を更に引き寄せました。私もおにー様の身体に寄り添うようにして親密さをアピールして、相手方の怒りを煽ることにいたします。
「カティ、こちらはヴェルード侯爵とシシル嬢だよ」
「お初にお目にかかります。
セイン様の婚約者のカティアと申しますわ」
お目にかかるのは初なだけで、よく知っていますけれど。セインおにー様の妃の座を現在進行形で狙っているまさにハイエナ!……失礼致しました。お兄様に相手にされない時点でもう、教材にも成れない三下ですわね。
「ん?カティ、少し薔薇がずれているよ。ああ、じっとして。私のお姫様」
「言ってくだされば、自分で直せますの」
「私の婚約者を、今まで離れていた分、もっと私は甘やかしたいんだよ。……うん、いい子。やはりこの花が1番似合うね。流石私の薔薇姫」
おにー様も煽るに賛成のご様子。……余程ベトベトと付き纏われたのでしょう。徹底的に潰してやりたいという意志が綺麗な笑顔から感じ取れますわ。
そこに侯爵が咳払いをしました。私たちが2人の世界にでも入ろうとしていると思ったのかしら?大丈夫でしてよ。私たち2人は貴方を含めて、元々眼中にございませんから、大抵2人……ではなく"家族"の世界におりますわ。
ああ、でも……咳払い1つで注意を向けてもらえるほど自分に価値があるとでも思っているのなら、自惚れてんじゃねーよ。……けほん、勘違い甚だしい……けほけほ。あら、喉の調子がイマイチですわね。あーあー、……えっと、……幸せな頭をしたお方ですわね。
(何でしょう。あまりに乾燥が酷くて喉を痛めたのかしら〜。あー、咳が出ますわね〜。皆様"かぜ"には呉々もお気をつけ遊ばせ?私は兎も角として、……1度の"かぜ"で身を滅ぼすこともございますから)
「驚きましたなぁ。殿下は別の方にご執心だと噂を聞いていたところにこの婚約発表でしたから。それにしても……あの殿下の婚約者殿と聞きましたが、流石の美姫ですな。殿下に良いお相手がいないのであれば我が娘をと思っていたのですが」
「私はずっとカティア一筋ですから」
「しかしこんなにも美しい方ならば国境まで超えてその名が聞こえても良さそうなものですが、一体どちらから連れてこられたのかな?」
「おや、侯爵は彼女の名に覚えがないと?」
「恐れながらセイン様、周辺国のことも学び、叡智を養った私も存じません。一体どちらの国のお方なのでしょう?」
あの侯爵、大変お貴族様らしく私が顔以外が壊滅的すぎる不良物件と罵ってくださいました。令嬢も便乗しましたわね。
「私が専任させて頂いている国の令嬢ですよ。彼女より優美で秀逸な令嬢はいません」
透かさず出てきたトーリおにい様が笑顔を作って侯爵に後でぜひ隣国についてのお話をと言ってらっしゃいます。
「なんと!トーリ殿下のいらした国から!
……となりますと、確かあの国は"仮面令嬢"がいませんでしたかな?彼女の噂はこの帝国どころかどうやら大陸外にまで広まる程で優秀と存じていますが……。やはりカティア様のお話は聞いたことがございません。
是非とも、トーリ殿やセイン殿下が、何故カティア嬢を連れ帰ったのか、惚気の一つや二つも聞かせていただきたいものですな!」
侯爵は大喜び。カティア"嬢"ねえ?私、カティアとは名乗りましたけれど、令嬢だなんて言った覚えはございませんのに。
あらまたトーリおにい様の笑顔に磨きが。
たしかあの方、隣国の特産物のルートを独占していらっしゃるのですが、……明日にはトーリおにい様の物になっていそうですね。後で珍しい果物をねだっておかなくちゃ。
それにしても、
……本当に。無知とは罪で、……可哀想だこと。
「私の名前も知らずに叡智を養ったなどと……。おかしな事を言わないでくださいませ?もし本当に分からないのなら、先ずは自分の出自の国の知を再度探究なさったら?」
「……あら。随分と自惚れ屋……失礼いたしました。自信家ですのね?」
「自信も何も……ただの事実ですから」
「……へえ、そう……。
……この国の社交界に急に入られるとなれば、何かと不安でしょう。宜しければ私が皆様に紹介いたしますわ。
私、社交界では顔が広い方と存じておりますので」
……へぇ、紹介する、ねぇ?
後方に貴女の取り巻き達が見えましてよ。
あらあら、今まで彼女が怖くて黙っていた方々も便乗してらっしゃるのね!やだ愉しくなってきちゃったわ!
セインおにー様がカティアが行きたいのなら、行っておいでと離してくれたので、では喜んでと社交辞令だけではない本心で告げて、彼女に続いて令嬢達の群れへと。
見ないふりをしつつも私の事が気になるらしく、会場中の視線が私達に集まっております。
心なしか令嬢の足が早まっております。きっと気持ちも昂ってらっしゃるのでしょうね。
セインおにー様達から離れ令嬢達の壁の中に入れられてしまえば、分厚い皮を被る必要が無くなりますもの。笑顔を貼り付けたまま、おにい様達に聞こえないくらいの大きさで、令嬢らしく罵詈雑言を浴びせてやろうとしているのが見え見えです。
「……貴女の顔なんて、紛れてしまえばちょっと際立つ程度よ。顔が綺麗なだけの令嬢はここには沢山いるんだから。珍しい薔薇細工の飾りで目を引いても、似合ってないのよ。すぐに皆興味を無くすわ。
自分の身の程を知ることね」
……嗚呼、この方が夜会にはよく薔薇の細工をドレスや飾りに使うと聞いておいて、正解でしたわ。悔しいですわよねぇ?だって、薔薇が好きだと公言して装いに取り入れているというのに、おにー様は一度たりとも、この方に、薔薇細工が似合うとも、薔薇の花が似合うとも言ってくださらなかったもの。
どうにも抑えられなかったのか、令嬢達の群れに入る前に私に彼女がそう耳打ちしてきました。そんなに私に近付いて話したら、……聞こえてしまうのに。
と、思えばまるで親切な令嬢を装って心配そうな顔を作り、
「皆様がご存知だとよいのですが。隣国の方の話としてよく耳にするのは先程お父様もおっしゃったように"仮面令嬢"のお話ですから……」
などと言ってみせます。
……私の教材になれなかった理由に納得いたしました。私がクロムクラインを名乗っていた際にトーリおにい様に色目を使っていたあの男爵だか子爵令嬢は、勝ちを確信するその時まで、化けの皮を剥がさなかったものですが、この令嬢はそれが出来ない。精精三流悪役令嬢ですわね。
超一流悪役令嬢には程遠い。
この程度なら、たとえ私があの日死んでいたとしても、セインおにー様の婚約者には到底なれなかったことでしょう。
「皆様、こちらがセイン様の婚約者のカティア様ですわ。隣国ではかなり有名なお方らしいのですが、私が勉強不足なのか存じ上げませんの。誰か……お知り合いはいらっしゃいますか?」
クスクスと笑いながら申し訳ございません、私達も存じませんわと返してくる令嬢達。
「"仮面令嬢"なら知っておりますけれど、あの方とは正反対のお方なのかしら?」
「見た目も含めて?」
「シシル様ったら!うふふ」
……ああ、気持ち悪い。
更に、きゃあ、とわざとらしく近くに居た令嬢が後ろからよろけて私のドレス目掛けて持っていた赤ワインの入ったグラスを手離します。
「も、申し訳ございません!急に風が強くなって……!」
ごめんなさいと焦った様子を見せながらも、その令嬢が僅かに笑っていますし、周りの令嬢達も大変と言いながら目が嘲笑っておりましてよ。それをしっかりと見渡してから、最後に私のドレスを見ます。
私のドレスの裾に、赤い染みが広がってゆく様を。
私は呆れを共有したくて、すぐ側に来ていたその人に言いました。
「本当に、無知とは恐ろしいですわね……」
「ああ、本当に愚かとしか言いようがないし、醜い。だから相手にしなかったのに。
カティ?わざわざ受けてやる必要なんて無かっただろう?」
令嬢達はその声に私から視線を外し、私の側に現れた方を見て驚いて、顔色を急に悪くします。
「せ、セイン様っ。これは、その……!」
「ぁ……か、風が!急に風が吹いて……!」
「黙れ」
セインおにー様が足下を凍らせて、無感情にそう呟きます。
弁明の余地など最初からないのです。
何故なら、風など吹くはずがないのだから。
「同じ事を繰り返す愚か者達が、まだカティアの前に存在するだなんて、屈辱ですらある」
おにー様がいっている意味が分からないのでしょう。この場合、どうすれば切り抜けられるのかを必死に考え……いえ、考えているかと思えば、おにー様に気圧されてただ怯えているだけですわね。
「カティアが出る場には、カティア自身が結界を張る。この結界の中で風が起きるはずがない。……何より、私が自分の命に等しいカティアを何の護衛や見張りなしに、信用の置けない人間について行かせると思うのか?
カティに対する君たちの"歓迎"の声も表情もしっかり、私や会場の皇帝達で確認させてもらっていたよ。
本当に、魔術師団長(大叔父上)の"小型映像記録装置と集音器"は役に立つね」
おにー様が指を鳴らせば私のドレスに付いたワインの色が消えます。
私の周りで訳が分からないと混乱して、おにー様に話を聞かれていたという事に焦って、自分達の行いでなにを失ったのかを理解していない令嬢達はともかくとして、どうやら会場内の幾人かは私が誰だか、漸く理解したようです。
それでは、改めてご挨拶を致しましょう。
慣れ親しんだ仮面を取り出して、この顔を隠して優雅に礼を。
「皆様、はじめまして。
私はカティア・セレスティーネ・クロムクライン。
隣国ではトーリ・クロムクライン公爵の妹として、"仮面令嬢"という名前で各国の社交界の噂の花でしたの。
私の事を皆さまご存知のようで、注目を集めているのが気恥ずかしいですわ。
さて、興味深い逸話の中に、
"仮面令嬢はある一点を除けば完璧"だという噂があるそうですの。
"仮面の下は、この世の物とは思えぬ程に醜い"と」
仮面を外して、"仮面令嬢"の素顔を見たご感想は?と、近くで怯えている令嬢に問いかけてみせます。
「そして、皆様ご機嫌よう。
お久しぶりにございます。
私はカティア・セレスティーネ・クロムクライン改め、
カティア・セレスティーネ・エステランテと申します。
ご存知の通り、この帝国の皇女であり、
セインおにー様の番として、この度正式に婚約者を名乗る事に致しました。
以後、お見知り置きを」
この言葉だけで、私を取り囲んでいた令嬢達の何人かは、腰を抜かしましたわ。まあ……何て弱いこと。
「……私のカティアは大勢に1人取り囲まれても淑女らしく凛としているのに、これだけ"友人"がいる君たちはカティア1人に容易く屈するのか。
カティアの前に平伏する結果が変わらないとしても、多少の遠吠えもしないのは期待外れにも程があるよ?」
セインおにー様が呆れながら言った言葉はどうやらあまりにショックで聞こえなかったようですが、ええっと……シシル?シール?……兎に角、ヴェルード侯爵令嬢とそのご友人が気を取り直して私を弾糾いたします。
「し、正体を隠して人を嵌めるだなんて、卑怯よっ!!」
「最初から仕組んでたんじゃないっ!」
自業自得では?人を呪わば穴2つ、私への無駄な私怨は少なくとも4倍返しという言葉を知りませんの?これで博識だなんて笑っちゃうわ。あら、皆様も知りませんの?ではこれで覚えましたわね。また一つ博識になりましてよ。おめでとうございます。
ふう……。さて、と。
「私、一言も自分でどこかの令嬢だなんて言っておりません。
だからといって、皇女ではないとも言っておりません。ついでに、"仮面令嬢"では無いとも言っておりません。
ただ、しっかり、セインおにー様の婚約者であるとは言いました。
婚約者、つまり、準王族に相当する人間であるとは宣言しておりましたのに、仕掛けてきたのは貴女方でしょう?
準王族に対しての礼儀を弁えていれば、
私の事を気安くカティア"嬢"などと呼ぶはずがございません。
私に対して、紹介して差し上げるなどと上からモノを言うこともなかったでしょう。
更には禁止とされている魔法を使って、私のドレスまで汚してしまって……。
一体どんな教育を受けてきたのでしょう?
再教育と、謹慎ないしは追放。
……貴女達を庇うのと、切り捨てるの、どちらが楽でしょうね?」
「「「!!!」」」
視線をやれば彼女達の親が、自分の娘から目を逸らしました。彼女たちの顔が蒼白へと変わってゆきます。……あらあら、急にどうしたのかしら?
「寄ってたかって、いじめようとした方々に、卑怯だと言われてもなんとも思いませんし、自業自得でしょう?」
味方になってくれそうな有力者はいない状況であることは分かっていて、私はあくまでも正論を言っておりますの。決して意地悪ではございませんのよ?この方々と違って。
「っ……!貴女なんて、来なければよかったのに……!綺麗なのは見た目だけで、中身は陰湿でしてよっ!?薔薇の花が確かにお似合いね!刺だらけで、セイン様が苦労なさるわ!」
……とりあえず不問にしておりますけど、私が皇女と知ってもその態度をとっているという事ですので、その点で言えば余程、貴女の家庭教師は苦労した事でしょうね。
けど……嗚呼、
その言葉に思わず笑みが溢れてしまうのは仕方のないことでございましょう?
私は淑女らしく清廉として、
皇女らしく嫋やかに、
何より私らしく誰より美しく笑んで、
告げますの。
「あら……仮面の下が美しいとは言いましたが、腹の中まで綺麗だなんて、一体誰が言ったのかしら?」
……って。
改めまして、皆さま、ご機嫌よう。
如何でしたか?
私なりの一区切り。そして最終回でした。
昨年の7月からお付き合いいただき、気付けばもう3月……!
寝落ちして更新が遅れたり、ちょいと疲れてお休みしたり、他の連載と投稿間違いしたり……色々ございましたが、お付き合い頂いた皆様には、本当に感謝をしております。
誠に有難う御座います。
終わるかな終わるかなと見せかけて新章ぶっ込んできた『身に覚えのない理由で婚約破棄されましたけれど、仮面の下が醜いだなんて、一体誰が言ったのかしら?』ですが……、
なんと!新章は!
カティアちゃんとセイン、トーリやゼクト、未だ発明品しか登場していない大叔父様が、海を渡って次々と他大陸の王国にご挨拶(という名の殴り込み)に行ったと思ったら、1番軍事力のある国の王子が堂々とセインに宣戦布告!?
「カティア様は、僕の妃に相応しい。番や婚約者が居ようが関係ない。愛や絆なんてものはただの幻想。目に見えるものと、武力こそが全て。僕は持てる全てを使い彼女を手に入れる。覚悟してとくといい」
果たして、カティア達の運命やいかに……!!
……うそです。ないです。
巷では終わる終わる詐欺というものが有名ですが、
正真正銘、これがこの話の最終話です。
もしも寂しいな、まだカティアちゃん達を堪能しきれていない!と思って惜しんでくれた方が居たら嬉しいです。
(……まあ、カティアちゃんに超笑顔で真っ黒な言葉を言わせたい発作が出たら、番外編は知らない間に投稿してる可能性は御座いますが。あ、なのでとりあえずは小説の設定自体完結にしていません。まだよく機能を理解してないので、完結に設定を切り替えたら番外編等を追加できなくなるのかそうじゃないのかわからないんです。分かる方で、仕方ないなこの初心者め。と私を馬鹿だなぁと思いつつ教えてくださる方がいたら、こっそりメッセージくださいな)
何はともあれ。ここまで続け、完結まで来れたのも皆様のおかげでございます。
本当にありがとうございました。
またどこかで、皆様とご縁がありますように。




