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第四十七話 やはり握力ッ……!握力は全てを解決するッ…!

 伊角「彼どうする?起こす?」


 悟「今って、マリクの方が気絶してるんだよな?だったら起こしても大丈夫かな。」


 [悟 

 応急手当(45)→致命的失敗(ファンブル)(99)

 1d3(1D3)→3


 伊角 

 応急手当(30)→失敗(32)]


 悟「あっ…」


 伊角「何やってんだ悟!!!」


 悟「どうしようイスえもん、狭間が起きないよ!!」


 伊角「もぉーしょうがないな。クリティカルチケット〜!!」


 クリチケ1→0


 悟「ありがとうイスえもん!俺もう一回やってみるよ。」


 [悟 

 応急手当(45)→スペシャル(7)

 1d3(1D3)→1


 狭間 HP5→6]


 俺は何とかして狭間を応急手当を行うと。


 狭間「う、うーんあれ?マリクに体を渡してからの記憶がない……マリクは悟に迷惑かけてなかった?」


 悟「よかった、いつもの狭間に戻ってる。」


 伊角「迷惑はあったけど、それはもう解決したから大丈夫よ。」


 狭間「なら、いいんだけど……今まで何があったか教えてもらってもいい…?」


 俺は今まであったことを包み隠さず全部この場で話した。


 狭間「僕はこの空間内でのことを知りたかったんだけど……情報量が多すぎて脳がパンクしそうなんだけど。」


 伊角「私も同意見だったよ狭間くん。最初はそんなもんさ……」


 悟「とにかくだ、改めてこの部屋を探索しよう。」


 ふとあの穴はどうなったのかと見てみると、穴はすっと消えて床が元に戻っていた。

 床の上には『りんごを粗末にするとペナルティが発生します。ご注意ください』

 と書かれていた。


 悟「食べ物を粗末にするなってことな。メモにも書いとけよ。」


 狭間「ある意味理不尽。」


 伊角「確かに。」


 俺たちは初心に戻り、壁、天井、床の順に部屋を探索することにした。


 [悟 

 目星(60)→スペシャル(8)


 伊角 

 目星(60)→スペシャル(6)


 狭間 

 目星(70)→成功(60)]


 俺たちは真っ白な壁に近付き、よくよく調べてみました。

 すると、遠目ではわからなかったが、ある壁の側面に突起があることに気付く。


 狭間「握力さえあればボルダリングの要領で上に登ることができそうだね。」


 伊角「またボルダリングかい!?」


 悟「仕方がないよ、ここは『あくりょくのいえ』だ。筋肉がすべてだ。」


 伊角「私握力ほぼないんだけど。トホホホ。」


 狭間「そのまま天井を調べるか?」


 悟「そうだな、ボルタリングがあるってことは上になんかあるはずだ。」


 [悟 

 目星(60)→成功(31)


 伊角 

 目星(60)→スペシャル(9)


 狭間 

 目星(70)→スペシャル(6)]


 狭間「天井の一角にわずかな切れ込みがあるよ。」


 悟「お、ナイス。」


 伊角「やっぱり、登るしかないのか……」


 [悟  

 STR×5(55)→成功(31)


 伊角 

 STR×5(40)→成功(17)]



 伊角「これは、最新モデルだね。」


 悟「ああ、この前動画でこれ使って料理してる飯テロ見てコンビニ行きたくなったんだよね。」


 伊角「そうだったんだ。」


 悟「でもこれどうやって持ち運ぶ?」


 伊角「狭間くん!テーブルの上に乗ってくれるかい?今からミキサーを手渡すから!」


 狭間「了解!」


 そうして、俺たちはミキサーを地上に下ろして、天井からおさらばした。


 伊角「これでりんごジュースを作れば帰れるね。ちょっとコンセント探してきて。」


 悟「あいよ!あと調べてないのは床か。」


 [悟 

 目星(60)→成功(28)


 伊角 

 目星(60)→失敗(70)


 狭間 

 目星(70)→失敗(95)]


 床の一部にわずかな切れ込みがある。


 切れ込みの隙間に指を差し入れ、引き上げると

 床は上蓋のように開く。

 そこは床下収納になっており、中にはなにか機械が入っていた。


 悟「機械は非常用の発電機……人力で電気をおこす系だと思うんだが、手回しのハンドルの代わりに、グリップ……?」


 [悟 

 アイデア(75)→成功(48)]


 あーわかった、完全に理解した。

 このグリップを握って離す、握って離す…と何度も繰り返すことで電力を生成することができるやつだ!


 俺は発電機を持って伊角たちと合流する。


 伊角「発電機かい?」


 悟「ああ、握力測定みたいに握ったり、離したりして電気溜めるやつ。」


 伊角「私は遠慮しとくよ。筋肉痛になりそう。」


 狭間「僕も、明日レポート提出あるから遠慮しとくよ。」


 悟「お前らやりたくないだけだろ……わかった!ここはクトゥルフ勢らしくダイスバトルだ!」


 伊角「異論はあるけども、受けて立つ!」


 狭間「僕も運だけなら自信がある。」


 悟「出目が高い方が勝ちな。いくぜ!」


 一同「「「ダイスロール!!!」」」


 [悟 

 1D100→12


 伊角 

 1D100→46


 狭間 

 1D100→82]


 悟「クッソォー!!!」


 伊角「言ったもん負けだからね、こういうのは。」


 悟「うぉぉぉぉ!!!!」


 [悟 

 STR×5(55)→決定的成功(2)

 STR×5(55)→成功(33)

 STR×5(55)→成功(16)

 STR×5(55)→成功(15)]


 俺はグリップを握っては離し握って離し…を交代で繰り返し、

 十分な電力を生成させミキサーを稼働することに成功した。

 ミキサーの中にはりんご100パーセントの完璧なジュースができている!!


 悟「ゼェゼェゼェ、これ…飲んで…帰るぞ……」


 伊角「お疲れ様。あとでなんか持っていくよ。」


 狭間「僕も大学で会った時にジュースでも奢るか。」


 酸味と甘みが程よくバランスのとれた美味しいりんごジュースを嚥下したと同時に、あれは自分の部屋に戻っていた。


『あくりょくのいえ』は夢だったのだろうか?

 そう考えたが自分の口内に残る甘酸っぱい果実の味と両手の気怠さ、間違いなくあれは現実だ。


 握力って大事なんだな…


 クリア報酬 SAN回復1d5

 [悟 

 1d5→5

 SAN82→87


 伊角

 1d5→5

 SAN73→78


 狭間

 1d5→4

 SAN64→68]


 追加報酬 STR成功量が一番多いPCにSTR+1


 [悟 

 STR+1

 STR11→12]



 おまけ


 悟たちが目覚めるよりも前、一人先に目覚め攻略したものがいた……


 「う……ここは……?」


 その男の名前は晩野和である。


 晩野「なるほどな。今度は悟さんが話していたちゃんとしたシナリオか……まずは部屋の探索だな。」

 

 晩野は手当たり次第に隅々まで探索を行った。


 [晩野 

 目星(70)→成功(46)

 目星(70)→成功(65)

 目星(70)→成功(32)

 目星(70)→決定的成功(2)

 目星(70)→成功(41)]


 晩野「なるほど、ここは『あくりょくのいえ』なんでも筋肉で解決が可能な部屋か……私とは相性が良さそうだ。要するにジュースを作ればいいのだろう?ならばここ以外に部屋があるのはこのりんごだけは握力で解決するものではないということか……」


 晩野は手際よく目星で調べたところを探索する。


 [晩野 

 STR×5(85)→スペシャル(12)]


 晩野はボルタリングで壁をつたって天井に行き、ミキサーを回収した後に、床の発電機を見つけて繋げてミキサーを回す。


 [晩野 

 STR×5(85)→失敗(88)

 STR×5(85)→成功(75)

 STR×5(85)→スペシャル(8)

 STR×5(85)→失敗(91)]


 晩野はミキサーでジュースを作り飲んだ。

 そしてそれと同時に部屋が下の状態へと戻り。もう一人誰かいた証拠としてグラスはそのまま5つあったのを起きた悟たちが確認したとさ。


 [晩野 STR+1

 STR17→18]

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