第三十一話 grate bench race
悟が風呂に入っている間、伊角は家の中をウロチョロしていた。久しぶりに来た友人の家を懐かしみながら歩いていると近くの部屋の扉が開いて中から月島が出て来たところに遭遇する。
月島は「何でここにいるの!?」と声には出さず、少し驚いた表情を浮かべたが、悟に言われたことを思い出し少々態度を改めた後に伊角へと声をかける。
月島「なんか用?」
伊角「悟の部屋に一つ用事があってね、今日泊めてもらうから着替えの服でも借りようかなーと。」
月島「悟兄さんとはどういう関係?」
伊角「そういえば自己紹介がまだだったね、私の名前は伊角真人。悟とは幼馴染だよ。ところで君の名前は?」
月島「月島獣子です。」
伊角「月島ちゃんね、素朴な疑問なんだけど髪染めてるの?」
伊角がそう言うと月島は「しまった」と思った。その理由は至極単純今までの生活で気づいていたこと。高校生が赤色にそれ以前に髪色なんか染めやしないと。
月島「えーっと、校則で髪染めてもいいから?」
そう答えると伊角は納得いくような顔で話す。
伊角「最近の高校は校則が緩くて羨ましいよ。」
と微笑しながら伊角はその場を立ち去り、悟の部屋へと入っていった。
悟の部屋に入り着替えの服を探し終わり部屋を出る間際にふと机の上のノートに目が向く。
伊角はおもむろにそれを手に取り、表紙を捲る。
そこに書かれていたのは右上に注意書きとQRコードその下には中川悟と書かれたキャラクターシートがあった。
ごく普通の一般人は、このノートを中二病患者の黒歴史ノートなどと考えるだろうが伊角は違った。
彼は悟が話したように天才であった、前々から興味自体はあり動画なども見ており、さらに言えば、彼は今日悟と会うよりも前の時点で⬛︎⬛︎に遭ってしまっていたのだ。そのような経験と知識を持つ彼は気づいてしまった。このノートがAFであると言うことに。
なぜ悟がこのようなものを持っているのか?あの月島と言う女はいつからココにいたのか?そう思考を巡らす。だが彼は極度の集中から気づくことがなかったことが一つ、ノートの紙で指を切り、血を流してしまっていたことに。
プレイヤー名:??? 探索者名:伊角真人
職業:研究者 年齢:23 出身:日本 性別:男性
HP13 MP17 SAN80 不定領域64
STR8 CON10 POW17 DEX16
APP17 SIZ16 INT?? EDU18
DB+0 幸運85 知識90 アイデア??
技能
回避(43) 拳銃?(50) 聞き耳(60) 精神分析(60)
図書館(60) 目星(60) 信用(60) 化学(80)
クトゥルフ神話(?) コンピューター(80)
心理学(50) 生物学(80) 電子工学(80) 天文学(80)




