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第十六話 図書室の隠し扉

 本を見て思い出したんだが、この扉確か神話生物だったよなー。どうしよ、どうやってこの本持ち出そう……

 本棚に手をかけ、頭の中で試行錯誤をしていると。


 「トン」


 と言う引き戸を押したかのような音と共に俺体が少し傾いたかのような感触が走る。


 月島「これって、もしかして。」


 萬「隠し通路みたいだね。」


 俺が持ってきた地図を見る限り、この扉は空き部屋に繋がっている。


 月島「どうします、この先進みますか?」


 悟「萬さん、俺的には先進みたいけどいいかな?」


 萬「私も賛成だ、新たな情報もあるかも知れないしね。」


 俺は本棚に手をかけ隠し扉を開いて中を覗く。空き部屋にはもう一つの扉と小さめの小窓が用意されている、小窓にはカーテンがかけられているが、隣の部屋である北の部屋を見ることができそうな構造になっていた。そしてもう一つの扉も同様に北の部屋に続いていそうだ。

 でだ、このカーテンを開けたら北の部屋の内装が見えると思うんだが、毒入りスープ本家だったら神話生物が1匹鎮座してるんだよな。見るべきか見ないべきかと言われたら今見といた方がいいよな、後々のSAN値チェックで発狂でもしたら跡がなくなるからな。


 悟「カーテン開けてみるか?」


 萬「私は構わないが、月島さんは?」


 月島「私も別に構いませんよ。」


 悟「じゃ、覚悟の準備をしとけよ。3...2...1...!」


 パッとカーテンを開け、小窓を覗くと、俺たちははっきりとその姿を捉えてしまう。

 その姿は"灰色がかった白い油ぎった肌はまるで目のないヒキガエルのようで、その皮膚は伸縮自在に形を変える。鼻にあたるであろう部分にはピンク色の短い触手が生えている「月の怪物・ムーンビースト」を。


 [1/1d8

 悟【正気度ロール】 (1D100<=79)→失敗(89)

 1d8→6

 SAN値89→83

 一時的狂表1d10→金切り声の発作。


 萬【正気度ロール】 (1D100<=90)→成功(36)

 SAN値90→89


 月島【正気度ロール】 (1D100<=75)→成功(50)

 SAN値75→74]


 悟「キィャァアア!!」


 萬「悟が発狂している!」


 [萬 精神分析(21)→失敗(34)]


 月島「悟さん、戻ってください!」


 [パンチ(80)→成功(12)

 ダメージ1d3→2

 悟 HP15→13]


 悟「あれ?俺は一体何を……?って!頭痛っ!」


 月島「よかったです、元に戻って。」


 萬「悟、君さっき突然金切声を出して発狂していたから、月島さんが精神分析(物理)をしてくれたんだ。」


 悟「そうだったのか、ありがとう月島さん。」


 月島「いえいえ、突然のことです!」


 萬「で、さっきの化け物どうする?今から攻略するかい?」


 悟「うーん、別に今じゃなくてもいいな。戦わずにこの空間から脱出する方法もあると思うし。一旦は後回しにしよう。」


 月島「それもそうですね。」


 萬「じゃ来た道を戻りましょうか。」

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