閑話:ジェムプロ コラボ配信風景
前話同様、配信風景シリーズ第二弾!
「――はーっはっはっはっ! いやぁ、すまんね! 私ら、ヴェルちゃんのトコのイベント出るんだわ!」
『こいつww』
『うぜぇwwww』
『あなたは今、多くのV個人勢と小規模箱を敵に回した!』
『ジェムプロだから納得ではあるんだがなぁww』
『エフィテメェ!』
「んふっふっふ、敗者の遠吠えが聞こえよるのう」
「エフィ姉、ウザ」
「エフィ、ホントそれウザいから」
「スーもリオもひどくね? われ、先輩ぞ? トップ勢ぞ?」
『リオちーもスーちゃんもそうなるわw』
『エフィは先輩ですよ!? いいぞもっとやれ!』
『コイツはマジで一回黙らせた方がいいかもしれんww』
『めっちゃ調子乗ってるからなww』
「え、何これアウェーじゃん。私のチャンネルなんだが??」
「敵を作りすぎたな!」
「ん、それはそう」
「味方が一人もおらんくね? え、マ? ちょ、冗談じゃん?」
「声震えてて草なんよ」
「即ざまぁ草」
『エフィはこれだからww』
『後輩にめっちゃイジられるとは、先輩の鑑ですねw』
『いいぞ、もっと言ってやってくれw』
『コイツオフショットめっちゃ撮ってたくさいんですよぉ!』
『毎朝オフショットでモーニング投稿すんなww』
「オフショットモーニング……あーっ、それそれ! エフィ、なんであんなにいっぱいあんの!?」
「うらやま」
「あっはっはっはっ! いいだろー! 向こうのスタッフさんがいっぱい素材くれたから、キャプって素材化してやったぜぇ!」
『こいつほんまww』
『小出しにするにも程があんだろww』
『一回動画で全部アップしてくれてもええんやで?w』
『リオちーの顔がww』
『スーちゃんも呆れてジト目なんよww』
「いやぁ、いいよね! モデルじゃ表現しきれない感じのこの表情とか、ほんと〝新技術〟やっぱいいわー!」
「……いや、ウチもそれは納得ではあるけどさ。それでエフィのセコさはなんも解決しないからな!?」
「ほんそれ。確かに最近、〝新技術〟は大人気。でも、エフィ姉のそれ、ムカつくのは変わらない」
「えぇ……めっちゃ言うじゃん……」
「残当」
「そうは言うけど、私知ってるかんな!? 二人だってオフショットちょくちょく小出しにしてんじゃん!」
「う、ウチはそんなに枚数ないし……」
「……私も、ちょっと小出しにしてるだけ」
「あー、あーっ! 今二人とも思いっきり目泳いだ! 見えてるから!」
「くっ、〝新技術〟……!」
「詳細に映し過ぎるのも考えもの……」
「ほらぁっ! 私だけじゃないもんねー!」
『草』
『鬼の首をとったように騒ぐエフィは草』
『リオちーもスーちゃんも、お前みたいにモーニング投稿してねぇんだよっ!w』
『二人ともちゃんと告知で使ってるだけだしなw』
『というかジェムプロ3人揃ってその話ばっかなの草』
「あー、ヴェルちゃんトコの話? いいのいいの、マネちゃんからもオッケーもらってるし」
「というかウチら、メッチャテンション上がってるからさー。もうどうしてもそっちに意識が向いてるっつーか」
「ほんそれ。他のメンバーもその話でもちきり」
「まあ、このタイミングで樽おじやってたのおったが」
「あぁ……」
「あれは……でも、ゲームしながら雑談するゲーム」
『樽おじ耐久雑談なw』
『喋りまくっててゲームのこと話さないままRTAしてたのおったなww』
『どこのドワーフ娘さんですかねぇww』
『ナルちゃんはもうねw』
「そう、RTAな……。私の記録抜かれたが?」
「いくら動画研究とかしたって言ってもさぁ、ランキングシステムトップ5入りはヤバない?」
「……私、クリアもしてない」
『スーちゃん草』
『ワールドランキング5位だからな、ナルww』
『ああいうゲームやるとメッチャ本気になるよなぁw』
『スーちゃん、ゴールまであとちょっとで落ちてスタートに戻った時の無言配信終了はホント笑ったw』
『エフィ、頑張ったけど相手が悪すぎたんや』
「スーの無言配信終了なー。あれはウチも爆笑した」
「む」
「いやいや、笑い話になるからいいんだよ。私なんて台パンしてクラッシュしたし」
「エフィ姉は加減してどうぞ」
「なんでこう、ウチらってアイドルなのに……」
「アイドルの素なんてこんなもんですぅ~~」
「それは色々マズい」
『お? なんだぁ?』
『おまえら芸人やろがいっ!』
『本物のアイドルに謝って?』
『え、アイドル? 僕、お笑い系の人たちなんだと思ってましたけど』
『一定数素で芸人って思ってそうなのおって草』
『残当なんよw』
「いやいやいや、生誕ライブとかめっちゃアイドルじゃん!?」
「生誕ライブだけ定期」
「やめろ!?」
「手書き切り抜きとかで完全に芸人扱いされてる」
「あー、あれは笑うんよ」
『すごいのいるからなww』
『なんか天才出てくるよな、あれw』
『オチ分かってるのに顔の絵でクッソ笑うw』
『そんな顔本当にしてそうだって思わせるの天才かよw』
『エフィのモーニング投稿も手書きされてたぞw』
「え、もう手書きされてんの!?」
「さがそ」
「配信中なんだけど!?」
「気になる」
「いやいや、さすがに配信中は……っておい、エフィ?」
「見つけたー!」
「お前のチャンネルだろ!?」
「草」
『自由過ぎか?w』
『意外とリオちーが一番まともって分かるw』
『大丈夫だ、クロクロなんていきなり同時視聴しやがるぞw』
『これがV業界のトップなんだよなぁw』
『楽しそうな業界ですねww』
「……んふ……ふっ、ふふ……」
「エフィ!? おま、絶対観てるよなぁっ!?」
「……エフィ姉、一発殴らせて」
「スーもかよ……!? え、なにこれ!? ウチがおかしいの!?」
『もう同時視聴でいいじゃんww』
『投稿主です。同時視聴オッケーです。むしろ大歓迎です』
『主おるやんけww』
『まあ、描いて投稿してるんだからいてもおかしくはないがw』
『全員気付けー』
「あ、エフィ! 投稿主のこたさん! 同時視聴許可くれた!」
「え? ……どこだー……あった! マジで!? ありがと! ちょい待ちー」
「……ウチら自由過ぎかよ」
「どんまい、リオ。これがジェムプロ」
「おいスー、ウチ二期生だかんな? お前四期生だろ、なんでお前の方が馴染んでんだよ!?」
「よーし、映ったよー」
『カオスww』
『これがジェムプロだ』
『コラボなのに雑談しかしないしなw』
『普通、コラボってだいたいパーティーゲームとかなんだが??ww』
『この3人はこれがたまによくあるww』
『たまによくあるだわ、ホントww』




