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一度崩れた信頼は元には戻らない~今更何を言われようと俺の心には響かない~  作者: 日野 冬夜


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最近の若い子はよく分からんな…(ほぼ同年代)

「断る」


「なんで⁉︎」


 提案を即座に切り捨てたら驚かれた。


「なんではこちらのセリフだ。なんで了承されると思ったんだよ」


 妹(仮)の目には驚いたが、なんでそこからあんな提案がでるんだよ。


「そこは了承しようよ!同類に絆されて「しょうがないなぁ」って頷こうよ!」


「意味分からん」


「ぐぬぬ…!そうだ!お兄さん今いくらもってる?」


「金か?五万くらい?」


 買い溜めするつもりだったので多く持ってきたが、ろくに買えなかったのでそれくらいはある。


「よし!お兄さん!ウチに来てご飯作ってくれたら五万でいいことしてあげる!」


「さようなら」


 いきなり何を言い出すんだこいつは。最近の若い子はよく分からんな…。大して変わんないと思うけど。


「待ってよ⁉︎なんで帰るの⁉︎」


「当たり前だろうが!援交したいならさっきのおっさん相手にすればよかっただろ!」


「いや、あのおっさんは好みじゃないし。あと初めてがおっさんなんて嫌だし。」


 援交って好みで相手選ぶんだっけ?そして初めてなのかよ。ますます意味分からん。


「さっきから意味分からんのだが?何のつもりだ?」


「えーっと、正直に言いますとお金がないので援交にチャレンジしようと思ってました。夜の公園で一人でいれば誰か声かけてくるかなーって思ってたらさっきのおっさんが釣れました。だけど好みじゃなかったので断ろうとしたらしつこく言い寄ってきて困ってるところにお兄さんが来ました」


「ふむ。それで?」


「お兄さんは同類っぽいし、割と顔が好みなのでお持ち帰りしようかと」


「さようなら」


「だから待ってー!」


 歩き出そうとしたら後ろからしがみつかれた。おい、やめろ。


「かわいい妹がおっさんの餌食になってもいいの⁉︎」


「自分から食べられにいこうとしてんだろ。あと妹じゃねぇ」


 俺の妹は咲夜一人だ。


「こんな可愛い子の初めてがたった五万と手料理だけで貰えるんだよ⁉︎なにが不満なの⁉︎」


「自信満々だな。あと大きな声で初めてとか言うんじゃありません」


 確かに見た目はいいな。いかにも遊んでそうな服をきているが、栗色のセミロングの髪はサラサラだし顔も整っている。


「だからって手を出したら捕まるだろうが。金がないなら親に泣きつけ」


 そう言ってやると俺から手を離してポツリと言った。


「…親は事故で死んじゃったし」


「へー。なら親戚がいるだろ。それに遺産もあるんじゃないか?」


「軽い!普通そこは同情するとこでしょ⁉︎」


「同情してほしいのか?」


 そう言ってやると先程までの勢いは消えてまた薄っぺらい笑顔を貼り付けた顔で俺を見てくる。


「いいえ、何も知らないくせに同情なんてしようものなら本気でキレてるとこですよ」


「ならいいだろ」


「ふふっ、いいねですねーお兄さん。気に入りました」


 そう口調を変えて薄っぺらい笑顔で言ってくるこいつはどんな人生を歩んでいるのだろうか?興味ないけど。


「そこは興味持ってくださいよ…」


 そう溜め息を吐かれてもな。


「まあいいや。お兄さん、お金ないのは本当だからご飯だけでも作ってくれない?」




 薄っぺらい笑顔に濁った目をした少女は軽い調子でそう言った。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ちゃんと「関わらない」を貫けないでつまらなくなったやつが多いから、これはこのあとどうなるのか 個人的には他人を信じないまま大人になって、子供を作るためだけに結婚してさっさと離婚するみ…
[一言] これで流されるようなら本格的に誘い受けしてる口だけ主人公やろ
[一言] 他人を信用しない部分では同族で間違い無いようだけど。 下手に関わると慰謝料をつぎ込む羽目に陥るかも。
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