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クラスごと集団転移しましたが、一番強い俺は最弱の商人に偽装中です。  作者: かわち乃梵天丸
第一部 クラスごと集団転移しましたが、一番強い俺は最弱ランクの商人に偽装しました。
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俺の嫁7 *

「そろそろ騎士さん達が戻ってくると思うから帰るね」


「今日はマグロを食べさせてくれてありがとう。また食べにくるよ」


「折角王都に来たんだから、石川さんたちも終礼に出てよ。ずーっとサボってるから売れない芸人みたいに死亡説まで出てるぐらいなんだからね」


「えっ? 私たち死んじゃったことになってるの?」


「ゴブリンに食べられたことになってるみたい。ほら、Dランクだから……」


「なによそれ!」


「私たちは生きてるって信じてたよ。でもさ、石川さんの事をよく思ってない男子いるじゃない。あの人たちが変な噂流してるんだよ」


「隅田達ね!」


「ああ、うん」


「あいつ、叩きのめしてやるんだから!」


「やめなよ。隅田も特訓して結構強くなってるから手を出したら怪我するかもよ」


「そう言えばBランク勇者だったわね。きー! ムカつく!」


「じゃ、また後でね」


「またな!」


 吉田さんと田中君は手を振ると大神殿へと戻っていった。


 終礼か。


 俺も出ないといけないんだろうけど面倒だから出たくないなー。


 どうせレベルが上がってドヤ顔する奴らの顔を見ないといけないだろうし。


 それにまた絡まれそうだし。


 かと言って、そこで真の力を見せたらヤバいもんな。


 王女に俺の実力がバレる。


 そうして真の勇者だとバレたら魔王討伐の最前線に投入される。


 しかも、その討伐対象の魔王さんは俺の仲間というややこしい関係。


 いつの間にか俺が悪の総元締めみたいなとんでもない事になってるじゃないか。


 なんかいい言い訳を考えて終礼に出ないようにしないと……。


 そうだ!


 俺にはマグロの仕入れが有るからな。それを口実にサボろう。


「悪いんだけど、今日の終礼は俺は出れないから」


「なんでよ!」


「ほら、俺、明日の刺身の仕込みの為にマグロの買い出しが有ってさ。朝までに港町に行かないとダメだろ? だから今から出発するから終礼には出れないんだ」


 まあ、これは馬車を使ったらの話。


 【迅速】使って走っていけばすぐに着く。


 でも、そういう事にして忙しい素振りをする。


「マグロか? 明日はマグロを仕入れなくていいぞ」


 ちょっとやめて!


 ロココさんが余計な事を言う。


「明日はお店が休みなんです?」


「今日でワサビと醤油のサンプルを使い切ったし、まだ東方からの輸入を依頼したワサビと醤油が入ってこないから仕入れなくていいぞ」


「明日は営業しないんですね。せっかく口コミが広がっていい感じでお客さんが増えたから喜んでたのに」


「まあなんだ。少し間をあけた方がまた話題になるさ。あと10日ぐらいは入って来ないから当分営業は無しだな」


 それを聞いたエリザベスが不服な顔をする。


「明日はマグロというのを食えないのか?」


「マグロは手に入るんだけど、ワサビと醤油が無いとあんまり美味しくないぞ。悪いが10日程待ってくれ」


「10日待てだと! ぐるるる! そんなに待てない! 今から買いにいくぞ!」


「買いに行くってどこに?」


「東方とやらにワビサビとショーユ―を買いに行くんだ」


「買いに行くと言っても船がシケに遭わずに順調に進んだとしても往復一週間は掛かるぞ」


「なあに、わらわの翼をもってすれば東方など往復2時間も有れば行ってこれる」


 エリザベスは店の前の通りでロココさんを()(かか)えると空へと大ジャンプ!


 王城の尖塔よりも遥か高くへと飛び上がった。


 そして巨大な赤い竜へと変化!


 竜化したエリザベスは凄まじい勢いで東方へと旅立った。


 その時悲鳴に近い叫び声が聞こえる。


 しかも物凄く不服そうな声だ。


「えーー! なんでわたくし迄東方とやらに行かないといけないんですの!」


「わらわが留守の間、お前がタカヤマに手を出したら困るからだ!」


 よく見ると巨大な竜はミドリアを口に咥えて飛び立っていた。


 手足をジタバタさせて暴れるミドリア。


 ちゃんと背中に載せて貰えずに一時間も空の旅とかちょっとかわいそうだ。


 なむー。

 

 悲鳴はミドリアだけではない。


 通りを歩いていた人からもあがっている。


「なんじゃこりゃ!」「巨大な竜が攻めてきたぞ!」「くっ喰われる!」「逃げろー!」


 そりゃそうだ。


 王都を覆うほどの凄まじく巨大なドラゴンがいきなり町の上空に現れたんだもんな。


 驚かない方がおかしい。


 遠くから、騎士の怒声が聞こえくる。


 竜の姿を見てこちらに集まってくる騎士達。


 俺達の姿を見られてドラゴンとの関係が有るとバレるとマズいので、俺達は大神殿の自室へと見つからないように走り逃げた。

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