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ロリ巨乳狐娘叔父さんオンライン ‐ 美少女妖狐になったけど姪とゲームがしたい ‐  作者: 菌糸雀
第5章 立派なマツタケを前にしてロリ巨乳狐娘は何を想う
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9. それぞれの成果


 しばらくして合流した僕たちは、広場のベンチに座ってそれぞれの成果を披露しあうことになった。

 僕からは先ほど作ったキノコ料理、姪たちはその間に集めたマツタケについての情報。もちろん先に出すことになったのは僕のキノコ料理である。どちらが待ちきれないかと言えば、料理を前にして姪が我慢できるはずもないので当然の結果だ。


「んーっおいしい!」

「うまいにゃ!!」


 キノコ以外の食材が手に入らなかったのと、初級セットではあまり調味料のバリエーションが無いために簡単な料理しか作れなかったものの。キノコの里で採れたキノコはどれもなかなか質が良く、シンプルな味付けで充分おいしくいただけた。

 まぁバター醤油とか塩バターは万能の味付けだからな。作ってる最中など、辺りにいい匂いを漂わせすぎて近場に居たプレイヤーが様子を見に来たぐらいである。

 そんなバター炒めの2皿を姪が食べ終えたので、僕は3皿目をアイテム欄から取り出した。作り置きでもいつまでも出来たて品質を維持してくれるのは単にゲームの便利さである。


「あ、これはバター使ってないやつ?」

「うん。直火で直接(あぶ)ったやつ」

「アン! これ味付けされてないのにゃ! やる気あるのにゃ!?」

「うっせぇ! まだつけてないだけだから!」


 3皿目として取り出したのは、薄切りにしたエリンギを直火で炙ったものだ。バターを引いた鍋底で炒める以外の調理法を模索した結果、ここに行き着いたのだ。

 本当は七輪か金網でもあれば作りやすかったのだが、そんな都合の良いものは無いので菜箸で挟んで尻尾の炎にくぐらせた次第である。幸いにも火力などのコントロールは結構自由自在なところがあるので、何なら普通に七輪で焼くより楽だった部分もある。まぁそれはあくまで火加減の話なので、金網はあった方がいいのだが。


 そんな製作過程を思い返しながら僕は、予め用意しておいた液体が入った小皿を姪の前に差し出した。


「これがポン酢だから、つけて食べてね」

「なるほどおいしい」


 炙りエリンギにはバター炒めほどの大きなリアクションこそ無かったが、確かに姪は満足してくれているようだった。素材の味を活かした料理が美味しいのはやはり食材の良さ故にである。この分ならばマツタケの品質も期待できるだろう。


「この炙るやつマツタケでもやりたいね」

「流石はるぅちゃん、いいところに目を付けたね。もちろんマツタケでもやるよ」

「おぉーやったぁ! 楽しみ!」


 そう言うと姪は笑顔で次の1枚を口へ運んだ。正直この1皿はバター炒め系より子供受けは悪いかもと思ったのだが、喜んでもらえたようで何よりである。この分ならマツタケをバターで炒めるなどというちょっと勿体ない使い方をしなくても料理の品数を稼げそうだ。

 そうやって僕が満足気に姪の食べ進める様子を眺めていたのだが、そこへなにやら元気のなくなったミィが声をかけてきた。


「うにゃ……アン、普通の醤油ないにゃ? ミィ柑橘類は苦手なのにゃ……」

「あ、そうなの? じゃあはい醤油」

「……ありがとにゃ!」


 どうやらミィはポン酢の風味が苦手だったらしく、醤油を取り出して皿の上に出してやると嬉しそうにそれをつけて食べ始めた。まぁ子供の味覚だとポン酢が苦手なこともあるか。

 ……そういえば僕も、一部を除いて子供な身体になったわけだけど味覚の変化とか大丈夫だよな?

 子供は大人よりも味覚が鋭いせいで好き嫌いが多いと聞いたこともあるが、今まで大丈夫だったものが無理になってたりしないか心配だ。少なくとも今舐めてみたポン酢は大丈夫なようだが、今度機会があればその辺も色々と確かめてみるか。って言っても元々大概な子供舌なのでコーヒーもビールも飲めないが。あれ? あんま問題なくね?


「ふー、ごちそうさまでした。ありがとあんちゃん、おいしかった!」

「あ、どういたしまして」


 そんなことを考えていたら姪が完食したようで、満足気な笑顔を向けてくれたので僕は反射的にスクリーンショットに収めた。もはや体に染みついた所作である。


「じゃあ、次はあたしたちの番ね。ちゃんとマツタケの情報集めてきたよ!」

「おお、キチンと1人で情報収集できたんだ。偉い偉い」

「えへへー」

「さりげなくミィ人数に入ってないのにゃ?」


 そして次はこちらの番だとばかりに持ち帰って来た情報を発表しようとした姪。僕はそんな姪がしっかりと役割を果たせたことに感動し、褒めながら優しく頭を撫でた。

 姪を見る時は他の全てが(かす)んでしまうせいで一瞬素でミィの存在を忘れてしまったが、まぁわざとではないので良しとしよう。決して無意識に戦闘以外では戦力外だと認識していたわけではない。


「それでマツタケについてなんだけど。なんでも『里の裏手の松林』ってところにマツタケを栽培してるおじいさんがいるらしいんだよね」

「なるほど、里の裏手っていうと……あの辺かな? あ、言われてみれば確かに松っぽい木も生えてるしあってそう」


 裏手と言われて入り口から向かって奥の方を見てみれば、確かに松らしき木が生えている場所があった。

 マツタケは松の根元に生えることで有名だ。ただでさえ姪によってもたらされた情報というだけで盲信するに値する信憑性なのだが、そういった自らの知識による根拠の存在もあってこの情報は充分に信頼できると僕は判断した。


「あとついでにそれっぽいクエストも受けてきたよ。『野良マツタケの捕獲』ってやつ」

「待って?」


 だがその次に姪が続けた言葉があまりに意味不明だったため、一瞬にして理解が追い付かなくなってしまった。

 ちょっと待ってマジでどこからツッコめばいいの? 野良ってなんだ? 天然物ってことか? だとしても普通にマツタケを採るだけなら捕獲だなんて言わないし……もしかしてこの世界のマツタケは自力で動き回るのか? 実はマツタケって僕が思ってるよりよっぽどヤバイ物だったりする? 想定外だよヤベェよヤベェよ。


「心配しなくても、クエストの推奨レベル1だったから大丈夫だと思うよ?」

「うーんそれならまぁ大丈夫か……」


 僕はそのクエストから感じるなんともいえないモヤモヤをどうしても払拭(ふっしょく)できなかったが、姪が大丈夫だと判断したのだからきっと大丈夫だろうと無理矢理信じて自分を納得させた。

 なお、ウチの姪の「大丈夫だと思う」はあまり信用できない部類の言葉である。僕は叔父なので姪を絶対的に信頼するが、仮に叔父でなかったならば信用に値しないと切り捨てるべきだと判断していただろう。まぁ僕は姪を盲信するタイプの叔父なので、気持ち3割ぐらいは信じるが。


 と、僕の方は半信半疑ではあったものの当の本人である姪は自信満々にクエストへ出発するため立ち上がった。


「じゃ、早速いこっか。あっでもミィちゃんがまだ食べてるか」

「問題ないにゃ! これぐらいの量ならその気になれば今すぐ食べ終われるのにゃ!」

「あっちょっ」


 しかしながらポン酢の件で3皿目を食べ始めるのが遅れていたミィが、まだ食べ終わっていなかったのですぐには出発できないはずだったのだが。

 任せろとばかりにミィは数枚残っていた炙りエリンギをまとめて豪快に手で掴んで醤油につけ、一気に口に放り込んだ。


 ……正直作った側としては、もっと味わって食べてほしいところなのだが。これ金網とか無いから1枚1枚丁寧に炙る必要があったりして、素材そのままな料理の割に結構手間はかかってるわけだし。

 あとついでに材料費もかかってる癖にゲームの中では本来食事が必要なわけでもないので、料理はどちらかと言えば嗜好品なのだ。無理矢理に胃へ詰め込むことに意味は無い。

 ていうか今は比較的安いエリンギだからまだいいけど、お前それ絶対マツタケでやるなよ? いやでもコイツならやりそうだな後で釘刺しとかないと。


「待たせたにゃ! これでいつでも出発できるのにゃ!」

「よーし野良マツタケ捕まえるぞー! えいえいおーっ!」

「お……おー」


 そんなことを考えさせられながらも、しかしやる気満々の姪のテンションに水を差すわけにもいかず。仕方なく空気の読める叔父として、釈然としないながらもその場の空気に流されて姪に合の手を入れておいた。

 かくして先行きは色々と不安ではあるものの、僕たちは野良マツタケという謎生物を捕獲するために里の裏手の松林へと向かったのだった。


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― 新着の感想 ―
[一言] マツタケって絶滅危惧種なんやって 東大王で言ってた
[一言] 不安しかない
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