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ロリ巨乳狐娘叔父さんオンライン ‐ 美少女妖狐になったけど姪とゲームがしたい ‐  作者: 菌糸雀
第4章 会社をサボって姪と遊ぶゲームは最高に楽しいぞ
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14. 力の代償


 朝になり、急に目が覚めた。目の前にあるのは見慣れた天井。当然ここは自室のベッドの上だ。どうやら僕はまた化け狐の出てくる夢から生還できたらしい。


「……はぁ」


 しかし素直に喜ぶことも出来ず、気分の晴れない僕は起き上がることなくそのまま溜息をついた。なにしろ人違いで祟られたのだと判明してしまったからである。

 飯綱(いいづな)飯塚(いいづか)、苗字が一文字違いだったせいで誤ってロリ巨乳狐娘にされた人間とか世界中探しても僕ぐらいじゃないのか? ちょっとターゲットの判定が雑過ぎません?


「はぁ~……まぁ、過ぎたことは仕方ないか」


 だが取り返しのつかないことだからこそ、いつまでも気にしていても仕方ないのだ。あの駄妖狐を許す許さないは別として、今日も今日とて姪と遊べる時間は有限なのである。休職中だからといって、いつまでもベッドで惰眠を貪るわけにもいかない。

 というわけで気持ちを切り替えた僕は、ひとまず今の時間を確認するため時計の方に首を向けようとしたところで、あることに気付いた。


「……あれ? ううん……?」


 おかしいな、寝違えたか? 首が上手く動かないぞ?

 いやでも寝違えだったら痛くて動かせないだけのはずだ。今は痛くもないのに、ただただ首が動かせなかった。

 仕方がないので身体ごと寝返りを打って時計の方に向き直ろうとするが、しかし手足に指先まで含めて、一切身体を動かすことは出来なかった。


「金縛りだこれぇ!?」


 え、待ってこれ実はまだ脅威は去っていなかった的な展開? それとも再びの襲来? あるいは新たな敵勢力の登場?


 そんな風に状況が飲み込めず混乱していた僕だが、昨夜の夢の内容を思い出してとある可能性に思い至る。

 もしかして、夢が終わる時に動きを封じられていた効果がまだ残っているのでは?

 だとすれば……だとすればどうすればいいんだこれ。どうしようもないぞ。もうどうしようもないし、いっそ二度寝するか。時間が経ったら勝手に効果が解けるかもしれないし。多分それが一番合理的な判断だろう。

 そう思って二度寝しようと、僕は目を閉じた……が。


「寝れねぇ……」


 朝起きたら身体が動かなかったとか普通にビックリするし、すっかり目が覚めてしまった。朝起きたら身体がロリ巨乳狐娘になっていたあの時と比べれば全然大した問題ではないのだが、それは比較対象がおかしいだけだ。金縛りに遭って冷静でいられるほど僕は強靭なメンタルを持ち合わせていない。

 あと、ついでにもう1つ寝るに寝られない理由があった。


「くそっ寝る前にトイレ行かなかった時に限って……!」


 そう、尿意である。

 昨夜はサラさんに膝の上で散々可愛がられて耳を撫でられまくり、男の尊厳を徹底的に破壊された状態でなんとか帰還(ログアウト)したような状況だったのだ。

 そのままゲーム機を頭から外すや否や精神的疲労から泥のように眠った僕は、当然寝る前にトイレに行っていないのだ。これまで何度か限界を超えてしまった過去の経験からして、もうこの身体の我慢の限界は近い。タイムリミットはあと僅かだった。


 なんとなくの予感なのだが、まだまだこの金縛りは解けなさそうな気がする。というか時間が残されていなさ過ぎて、今すぐにでも動けるようにならなかったら間に合わないだろうということは明白だった。何が間に合わないとは言わないが。


「かくなる上は……うぎぎぎぎ……!」


 それならばもう、残された手は1つだった。このまま間もなく確実に負ける我慢比べを続けるぐらいであれば、多少のリスクを負ってでも力づくで金縛りに打ち勝つしかない。この少女の身体の筋力で超常の力に勝てるのかどうかは正直怪しかったが、そうするより他なかった。

 ――それになにより、尿意と焦りでもうまともな思考は出来ていなかったのだ。多少無理のある発想になっても仕方ないだろう。


「ぬんっ! どっせいっ! ……お?」


 掛け声と共に身体に力を入れ、無理矢理動かそうとしていると。

 そこに感じたのは、まるで拘束するように身体中に貼り付いたテープを引き千切っているかのような、確かな手応えであった。この分ならあと少しでなんとかなりそうだ。


「うおおお! パワー・オブ・ザ・ゴリラ! ふんぬ! お、よっしゃ動け……あ!?」


 そして更にありったけの力を込めて野生の力を解放し、遂に金縛りを突破することに成功した。人間追い詰められれば思わぬ力を発揮するものである。今は妖狐だが。

 ともかくこの勝負、僕の勝ち……いや、引き分けぐらい、かな。


「やばっ、ちょ、止まら……あああああああ!?」


 しかし金縛りを打ち破るほどの力の代償は大きく、(りき)みすぎた反動により守るべき砦が敢え無く決壊した。

 せめてなんとか途中で止めようと努めるも、覆水盆に返らず、放水最後まで止まらず。

 一度始まってしまった崩壊はもうどうすることも出来ず、僕は真新しいパジャマとシーツに黄色い染みが広がって行くのをただ見ていることしか出来なかったのだった。


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― 新着の感想 ―
[良い点] この業界ではご褒美です! [一言] ごくごくごくごく!
[一言] 服が… 綺麗に落ちるかな?
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