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ロリ巨乳狐娘叔父さんオンライン ‐ 美少女妖狐になったけど姪とゲームがしたい ‐  作者: 菌糸雀
第1章 朝目が覚めたらロリ巨乳狐娘になってたけどそのままゲームする
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6. 初めてのボス戦


 昼の休憩を挟んで再びログインすれば、ログアウトした時と同じ人の少ない平原だった。


「ん……? なんかさっきの……ノイズ?」


 読み込み中に何か女の人の声のようなものが聞こえたような気がしたのだが、周りを見渡しても誰も居ない。サーバーに接続する際は意識や通信が不安定になることがあるというので、その手の不具合だろうか。


 そんなことを思いながらもう少し辺りを見回せば、既にログインしていた姪は離れたところでファラビットを次から次へと斬り捨てていた。


「ごめん、おまたせ」

「あ! あんちゃん! もーっ遅いよぉ!」


 なんとかギリギリ待ち合わせ時間には間に合ったのだが、もしかすると待たせてしまったかと気遣う。

 そしたら普通に結構待ってたらしい。なんでも昼食をさっさと平らげて30分前にはログインし直していたとのこと。ゲームが楽しいのは分かるがそこまで熱中しすぎないでほしい。


「あんまり遅いから暇つぶしにファラビット狩ってたらレベル上がっちゃった」

「えっマジで?」


 確かにレベルを見れば2に上がっていた。今や身長だけでなくレベルも抜かされてしまったらしい。

 年長者としてゲーマーとして、経験を活かしてリードしていこうと思っていたのだが、情けない限りである。


「まぁあんちゃんも帰ってきたことだし、早速クエストの達成報告いこっか」

「……うん、そうだね」


 早くもゲームに慣れつつある姪にリードされ、僕は街に戻るため街道の方へと歩みを進める。


 その途中、そういえば≪人化≫で変装しないといけないなと思い出したところで、背後でガサリと音がしたのを頭上の狐耳が捉えて。

 野生の勘が、その危険な気配を察知した。


「ッ!? 何かいる……!?」

「えっ?」


 バッと勢いよく振り返れば、数メートル離れた所にいたのは狼だった。空間に霧散する出現エフェクトから察するに、今まさに現れたモンスターなのだろう。それでいて額には斜めに十字の傷があり、鋭い目つきからは歴戦の風格すら感じる。

 頭上に表示された名前は『プレーンウルフ』。恐らくこれは『ボスモンスター』というやつなのだろう。その視線の先には僕たちがいる。どうやら既に敵として認識されているらしい。


「……どうする、るぅちゃん」


 初心者向けの狩場であるとはいえ、ボスはボスだ。こちらの戦力は初心者が2人、勝てるかどうかは分からない。


「どうするって、そんなの決まってるじゃん」


 だがそんな状況においても、姪はワクワクしているかのようにニヤリと笑いながら剣を抜いた。


「あんちゃん、2人で倒すよ! どうせ無理でも死んだら街に戻るだけだし問題なし!」


 ゲームを楽しんでいるようで何よりだが、若干戦闘狂気味になりつつある姪に僅かながらの不安を覚えながらも僕は武器を構えたのだった。


「グルルルル……ガルゥッ!!」


 そんな僕たちの準備完了を感じ取ってか、今まで威嚇だけだった狼が動き出す。

 飛び掛かろうとしているのか一気に姿勢を低くして後ろ脚に力を籠める、ファラビットが頭突きを使う時と似たようなモーションだ。


「避けろ!」

「わかってる!」


 咄嗟に声をかけたが姪もキチンと予備動作から見切っていたらしく、僕とは逆側に回避していた。

 そこへ狼が飛び掛かり攻撃を空振って割り込み、挟み撃ちの形になる。


「今だっ!」

「隙ありっ! ≪ソードスラッシュ≫!」


 敵の攻撃モーション直後の硬直に僕は短剣で斬りつけ、姪はスキルで攻撃していた。レベル2になって取得したスキルなのだろうか。

 そのスキルによる攻撃は狼にそれなりのダメージを与えていたが、僕の方はといえば短剣という手数重視武器の特性を差し引いても大したダメージになっていない。というか、姪が追撃とばかりに入れたスキル無しでの一撃の方が合計3回斬りつけた僕の総ダメージより多かったりする。これ武器のバランス調整ミスってない?


「ガルッ!」

「ぐっ!?」

「あんちゃん!」


 そんなことを考えていたら攻撃の手を焦りすぎた。もう一度攻撃しようとした矢先、前足による結構いい反撃を喰らってしまって僕のHPが一気に半分近く持っていかれる。

 敵のHPは具体的な数値こそ分からないが、ゲージが表示されるので残りの割合はまだ7割ほどあると分かる。このペースで削りあえば確実に負けるので、一旦下がって次の大きな隙を待つ。


「このっ、あんちゃんの仇! ≪ソードスラッシュ≫!」

「死んではいないよ!?」


 姪は再びスキルで斬りかかったが、狼が回避行動を取ったため傷は浅くダメージは半減していた。ちゃんと大技の隙なんかに攻撃しないと効果は薄いようだ。


「ガルァ!」

「っと! セーフ!」


 そのスキルによる大振りな攻撃の直後、狼による噛みつき攻撃が姪を襲う。なんとかギリギリのところで躱したようだが完全には避けきれずダメージを受ける。もっとも、姪もカウンターで斬りつけていたので痛み分けといったところだ。

 僕もすかさずそこに踏み込んで横っ腹を素早く1回だけ斬りつけてバックステップで距離を取る。少々回避が早かったとは思うが、残りのHP量を考えれば少し慎重になるぐらいでちょうどいい。


 と、そこで敵のHPゲージが緑から黄色になる。残りが半分を切ったということだ。対するこちらの残りHPは僕が半分ちょっと、姪が7割といったところ。

 これなら勝てるとは思うが最初の飛び掛かり攻撃で出来た隙が大きかったので、できればもう一度あの攻撃を誘発したい。可能なら二度。そうすれば僕たちの勝利はより近づくことだろう。


「るぅちゃん、僕が囮になってもう一回飛び掛かり攻撃をさせてみるからその隙に大技叩き込む準備しといて!」

「了解あんちゃん! でも無理はしないでね!」

「そっちこそ!」


 その作戦が上手くいくかどうかは分からない。だが確実な勝利のため、いや……姪が最後に立っていればそれでいい。それが僕の勝利だ。

 だから僕は危険な役割だって喜んで引き受ける。今回の場合は大技を繰り出させるための囮だ。自らの命に代えてでもその役割を遂行するため、僕は行動を開始した。


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