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7. 妖狐と未知のテクノロジー




 妖狐たちへの自己紹介がてら適当にプライベート配信を行っている僕は、そろそろ次の企画へと移ることにした。

 そう、ゲームプレイ実況である。ここまでの手応えからするに、僕の配信者としての手腕はなかなかと言えるのではないだろうか。それならゲームを遊びながらでも上手く実況配信が出来るはず。

 まぁ実際には最初からLRO(ゲーム)の配信機能を使っているので、ある意味では既にゲーム配信ではあるのだが……細かいことはいいだろう。どうせアバターはリアルの姿と一緒でロリ巨乳狐娘だ。


 とにかく僕は、これまで落ち着いた場所で自己紹介をするために使っていた宿屋の部屋から移動することにした。

 普通の宿なら引き払う時にはチェックアウトが必須だが、これはあくまでゲームである。その辺の面倒な手続きは必要ないので、机の上に移動用課金アイテムの『帰還の巻物』を広げた。


「帰還の巻物、ピルケル!」


 そしてそこに記された『採掘の街ピルケル』を指定し、部屋の中からワープした。

 なんたってこれは生配信だからな。移動の地味なシーンをトークで繋ぐのは厳しいかもしれないし、さっさと一瞬で移動してしまうに限る。


「というわけで、やってきました『採掘の街ピルケル』」


【黒松@三尾:まてまてまてまて】

【茶虎@二尾:は?】

【コハク@三尾:えっなに今の? えっ?】

【グリーン緑山@二尾:待って、もしかして空間転移した?】

【MOMO@二尾:……これ冗談抜きで、マジでカナメ様なんじゃねーの?】

【ミズハ@七尾:これは……一体】


 だが視聴者たちは、そんな普通の移動シーンで大混乱していた。

 何をそんなに騒ぐことがあるのか。別にゲームなんだから移動アイテムくらい……あれ? そういえば僕、これがゲームって言ったっけな? ゲーム実況をやるって言ったのは確かだけど、既にVRMMOゲームのプレイ風景だとは言ってなかったかもしれない。


 だとすれば狐たちが騒ぐのも分からなくはないか? 要は尻尾が1本しかない僕が【空間転移】を使うのがおかしい、ということなのだろう。僕の妖力は異常に多いみたいだけど、普通の妖狐は尻尾が多いほど強いって話だし。逆に言えば尻尾が1本の妖狐は弱いはず。

 実際にゲームで≪空間転移≫を使った時にも凄い量のMPが要求されてたわけだから、転移など本来は妖力が少ないビギナー妖狐が使えるものではないのだろう。とはいえそれとこれとは全く関係ない話なので、ひとまず間違いを訂正しておくことにする。


「あー、なんか勘違いされてるっぽいから言っとくと、これ妖術じゃなくてゲーム内アイテムの効果だよ。そもそもこの配信、最初から現実じゃなくてVRゲームだし」


【コハク@三尾:えっ? 嘘でしょ、これってゲーム画面なの?】

【グリーン緑山@二尾:あ、ゲームだったのそれ!?】

【黒松@三尾:マジかよグラフィックやべぇ】

【ミズハ@七尾:VRゲーム……? というと、確か精神領域のような世界を作り出す人間の科学技術でしたか? 噂は聞いていましたが、よもやここまでとは……】

【MOMO@二尾:人間やば。完全に変態じゃん、こんなんカナメ様の幻術でも作れないっしょ】

【コハク@三尾:普通に現実でカメラ使って撮ってるんだと思ってた!】

【茶虎@二尾:嘘だよな? 普通に空間転移しただけだろ?】

【黒松@三尾:一尾の初心者妖狐が転移使うのはそれはそれでおかしいから】

【茶虎@二尾:それはそうだが】


 しかしネタばらしをしてもなお、視聴者の狐たちにはこれがゲーム画面だというのが信じられないようだった。

 まぁ無理もない。今の時代、VR技術の進歩によってそれなりに普及してはいるものの、それもまだまだ完全とは言い難いのだ。人間社会でも普及しきっていないものを、狐が知らないのは別におかしな話でもない。コイツらがどういう暮らしをしてるのかは知らないけど。


「じゃあまぁとりあえず、ゲームっぽいことでもしてみようかな。まずは……えーっと、ステータス画面がこれ」


【黒松@三尾:おお、ゲームっぽい】

【MOMO@二尾:すげー】

【コハク@三尾:あっこれ知ってる! ステータスオープンってやつだ!】

【グリーン緑山@二尾:おぉー。他には何かねーの?】


「他には……うーん」


 そこで僕は考え込んだ。

 他に出来るゲームっぽいこと、何かあっただろうかと。


 なにしろ視聴者は全員が妖狐なのである。これが人間相手なら、適当に何かスキルを見せればいいのだが……例えば≪狐火≫を見せたとして、妖狐にとってはそんなの出来て当たり前のことなのだ。ゲーム内でしか使えないファンタジーな魔法だとは思われないだろう。


 ならば他にゲームシステムで出来ること……アイテム欄(インベントリ)はダメだな、アイテムフォックスとほとんど変わらないし。目新しさやインパクトには期待できない。

 NPCとの会話……も、ダメだ。受け答えのAIがリアルすぎて、生身の人間と変わらないようなリアクションを取れるのが裏目に出そうだ。おそらく普通に人間と話してると思われるだけで終わる。


「んー……あっそうだ。とりあえず戦闘とか見せれば、ゲームっぽいかな?」


【コハク@三尾:いいじゃん、戦闘シーンたのしみ!】

【ミズハ@七尾:ほう……新たな同胞のお手並みを拝見といかせてもらいましょうか】

【茶虎@二尾:新入りちゃん、戦闘とか出来るん?】

【グリーン緑山@二尾:ゲームなら問題ないんじゃね? 人間用なら妖力とか関係ないはずだし】

【茶虎@二尾:それもそうか】


 というわけで、名案を思い付いた僕は戦闘風景を見せるべく移動を開始した。

 目指すは鉱山ダンジョン。様々な種類の鉱石を採ることが出来る、この『採掘の街ピルケル』の最重要スポットである。

 そこは前に僕と姪が、勝手についてきたサラさんと一緒に探索したフィールドでもある。あの時は第1層だけ攻略して帰るつもりが、サラさんの案内ミスにより最短ルートで第2層ボス部屋に突撃してしまったが……まぁ今となってはいい思い出だ。3人で戦ったボス戦は姪も楽しめてたみたいだしな。


 と、軽く当時のことを思い出して、脳内で再生される姪の活躍シーンで表情が緩みそうになりながらも歩みを進める。

 そうだな、一応これからどこに行くのか視聴者にも簡単に説明しておくか。どうせすぐ着くけども。

 なにしろ利便性を考慮してなのか、街の入り口のすぐ近くが鉱山ダンジョンの入り口なのだ。『帰還の巻物』で飛んできた僕の初期位置も、すぐ側となるわけである。


 なので移動距離は、ロリ巨乳狐娘である僕の歩幅でも僅かに十数歩。

 移動中も一度だけドワーフの鍛冶師のNPCとすれ違ったくらいで、当然のように特に何事もなく到着した。


【コハク@三尾:待って今のなに!?】

【グリーン緑山@二尾:ドワーフ! 今ドワーフいた!!】

【茶虎@二尾:めっちゃファンタジーじゃん!】

【黒松@三尾:これは間違いなくゲーム世界だわ】

【ミズハ@七尾:おぉ……なるほど、VRゲームとは想像以上に凄いですね。架空の種族をあたかも実在するかのように感じられるとは】


 が、コメント欄はその何事も無かったはずの道中の話で沸いていた。

 そりゃそうか、ドワーフもファンタジーな存在だもんな。もちろん現実世界では見たことないし、普通にすれ違うのもゲームならではと言えるだろう。


 ていうかドワーフのこと架空の種族って言ってるけど、お前ら妖狐も大概だからな? 普通の狐ならともかく、妖怪カテゴリの妖狐って人間目線だと架空の種族なんだけど。


「うん、まぁ、ドワーフもいるよ。ゲームだし」


【黒松@三尾:いいなぁゲーム、俺も買おっかな】

【コハク@三尾:黒松さん大丈夫? お金足りる?】

【ミズハ@七尾:貸しませんよ】

【黒松@三尾:……まずはバイト増やすか】

【MOMO@二尾:他はどんな種族いんの?】


「他は……あ、獣人もいるよ。だいたい今の僕と同じような見た目」


【グリーン緑山@二尾:それは別に……】

【茶虎@二尾:俺ら妖狐やぞ】

【黒松@三尾:ケモ耳は見慣れてんだよなぁ】

【コハク@三尾:わたしたち、人化すれば獣人みたいなものだもんね】


 しかし妖狐たちは、ドワーフで盛り上がっても獣人には興味が無いようで。

 僕としては、仲間だーって感じで喜ぶかなと思って紹介したのだが……まぁ仲間ならこのSNSで繋がってるから別にいいのか。相変わらず妖狐の価値観がイマイチ分からない。

 

 ただまぁこの際、細かいことは良しとしよう。

 とりあえず意図せずゲームっぽい世界観をチラ見せ出来た僕は、本来の目的地である戦闘区域へと入っていった。


「えー、というわけで。ここからはダンジョン配信をしていこうと思いまーす」


 ちなみに僕が今日、このピルケルの鉱山ダンジョンを選んだ理由は3つある。


 まず1つ目は、そこそこ強い敵と戦う様子を見せた方が盛り上がるということ。

 僕だってレベルが上がったりスキルが増えたり、更には装備も強くなってるからな。最初の平原でファラビットと戦っていても一方的すぎて、戦いにもならないだろうと予想できるのだ。


 次に2つ目は、もうちょっと鉱石素材を採取したかったこと。

 前に姪たちと採掘した分は、あの後ほとんど使ってしまったので残りが心許(こころもと)ないのだ。ちょうど鉱石類を補充したかったので、配信のついでに集めようというわけである。


 そして3つ目だが、あまり長時間の採掘は姪には厳しいかもしれないということだ。

 なにしろ前回の採掘、終盤にも差し掛かれば姪は若干採掘に飽きてきたような様子を見せていたのだ。合間に戦闘が挟まるのでまだマシだったが、これが戦闘なしでひたすら採掘するだけだったならすぐに投げ出していたことだろう。

 つまりゲームで素材として要求されるような大量の鉱石を採掘しようと思えば、姪は採掘作業の途中で飽きてしまう可能性が高い。そんなわけで、僕だけがこうして1人で採掘に来ているわけである。


「えっと、ここからは敵が出るエリアで……あっ、それと今回は素材採取が目的なので、採掘もしていきます」


【グリーン緑山@二尾:ゲームっぽくなってきたな】

【ミズハ@七尾:良いおまもりが出るといいですね】

【黒松@三尾:多分そのゲームは関係ないんだよなぁ】


「えーっと、まずはあっちの道に行って……あっ、敵が出ました。倒しまーす」


【茶虎@二尾:おっ来たぞ戦闘】

【コハク@三尾:わくわく!】

【グリーン緑山@二尾:関係ないけど実況下手くそでかわいい】

【MOMO@二尾:まあ子狐ならこんなもんっしょ】

【ミズハ@七尾:肝心の戦闘の腕前はどうでしょうね】


 コメント欄から敵の気配がする方へと意識を向けた僕の前に立ちはだかったのは、1匹の『アルミラージ』だった。平原に住んでいる『ファラビット』よりも大きな身体とツノを持つ、ウォーミングアップにちょうどいい雑魚敵(ウサギ)である。


「キュイッ!」

「よっと」


 早速その長い一本ツノで突進してきたので、僕は軽く横に動いて最低限の動きで(かわ)す。

 この直線的な攻撃は速度こそあるが、見切ることが出来れば避けるのは難しくないのだ。もちろんゲーマーである僕は動きの初動で攻撃を見切ることなんて容易(たやす)いし、狐の動体視力のお陰もあって見てから回避も余裕である。


【コハク@三尾:おっきいウサギだ! おいしそう!】

【茶虎@二尾:殺傷能力高そうなツノしてんなオイ】

【グリーン緑山@二尾:俺このサイズのウサギと出くわしたら普通に逃げると思う】

【黒松@三尾:結構余裕で狐よりデカいな】


「こいつはアルミラージっていって、この辺のエリアの雑魚敵ね」

「キュィィ!」

「っとぉ!!」


【コハク@三尾:抜いた!】

【黒松@三尾:おっ受け止めた】

【グリーン緑山@二尾:やるじゃん】

【MOMO@二尾:おー二刀流】

【ミズハ@七尾:ほう、武器で突きを受け止めるとはやりますね】


 敵の情報を解説する途中にも、敵は待ってはくれない。戦いに情けは無用なのだ。

 また勢いよくジャンプして突進してきたので、両手で短剣を抜いた僕は刀身を交差させ、側面でツノの先端を受け止めた。


「ふんっ! ≪駆け斬り≫!」

「ギュィ!?」


 そして妖力で強化した身体能力をもってして敵を蹴り飛ばし、着地されるより先に瞬間移動して斬りつける。

 これまでの戦いで短剣スキルが結構上がっていることもあり、残りHPはごく僅か。あと一撃で勝負は着く……が、それでは()(だか)が少ないというもの。姪だけではなく視聴者への気配りも忘れない僕は、右手の武器をアイテム欄(インベントリ)に収納してから手のひらを差し向けた。


「くらえ! ≪狐火≫ッ!」

「ギュィィィッ!?」


 そして、爆散。燃え盛る炎をぶつけてオーバーキルし、ついでに決めポーズを取りながら爆炎を演出する。

 姪に見せるために練習したカッコいい戦闘法が、今まさに配信で役立っていた。これには視聴者も大興奮間違いないだろう。


【茶虎@二尾:つっっっっよ】

【グリーン緑山@二尾:コイツ本当に一尾か?】

【ミズハ@七尾:人化した状態での体術に、武器の扱いと妖術もかなりの腕ですね。これは将来が楽しみです】

【黒松@三尾:いやこれゲームだから、現実で戦うよりは強いんでは?】

【コハク@三尾:待っていま何がどうなってたの!? 解説プリーズ!】

【MOMO@二尾:てか戦闘中に空間転移使ってなかった?】


 とりあえずゲームらしさを見せようと、僕は普通にゲームのスキルを駆使して戦ったのだが。人間よりもファンタジーが身近なところにある妖狐たちにとっては、今見ているのがゲームだという実感が湧きづらいのだろうか。まるで現実の戦闘を見ているかのようなリアクションが多い。

 その辺の誤解はとりあえず解かなければならないだろう。そう思った僕は、今使ったスキルなどの解説をすることにした。


「あくまでゲームだから、現実で尻尾が何本あるかとかは強さに関係ないと思うよ。なんなら人間の子供だって、これぐらいの強さにはなれるハズだし」


【茶虎@二尾:そういやゲームだったな】

【グリーン緑山@二尾:見た目が完全に実写だから、ゲームって感じしないんだよなぁ】

【黒松@三尾:あー、なんかスキルとかそんな感じのやつ? 妖術とは別の】


「そうそうゲームのスキルで戦ってるわけ。あと瞬間移動してたのもゲームのスキルね。短剣スキルで、≪駆け斬り≫っていうやつ。他にも魔法とかもあるし」


【コハク@三尾:ほへー】

【グリーン緑山@二尾:なるほどなぁ、人間用だから妖術とは別枠で色々使えるのか】

【MOMO@二尾:あ、じゃあ最後に狐火って言いながら使ってたやつも、実際はゲームの炎魔法か何かだったり?】


「そっちは普通に妖術の≪狐火≫。なんで使えるのかは知らないけど、だいたいは妖術もスキルとして使えるよ」


【茶虎@二尾:ん?】

【MOMO@二尾:……え? 妖術も使えんの?】

【黒松@三尾:それは意味が分からないんだが?】

【コハク@三尾:それって本当に人間が作ったゲームなんだよね……?】


 このゲームではなぜか妖術が使える、そう伝えると狐たちは困惑した。

 まぁ無理もない話だ。僕だってイマイチ理解できてないからな。VR機器での脳へのアクセスを利用して技術を読み出して、AIでスキルを自動生成する……的な方法でやってるらしいとは聞くが、詳しくは知らないし。


 もしかしたら開発に妖狐の技術者が関わってて、だから妖術がスキルとして登録されてるのでは? とか思ったこともあったけど、このコメント欄を見た感じだと妖狐界隈は関係なさそうなんだよな。普通に人間の科学技術だけで再現してるっぽい。


「うーん、そこについては……このゲームって現実で使える技術がゲーム内でもスキルとして使える、みたいなのがあるからそのせいじゃないかな。現実で使えるようになった妖術とかがあったらゲーム内でも使えるようになるし、あと別に妖術じゃなくてもスキルになるらしいし」


【グリーン緑山@二尾:そんなんできんの?】

【黒松@三尾:科学の力ってすげー】

【ミズハ@七尾:それならば理屈の上では不可能ではありませんが……】

【MOMO@二尾:なにそれどうやってんの?】


「VR機器自体が、脳に直接読み書きできるハードウェアだからね。この場所の風景も今の僕は、目とかを介さずに直接脳で感じ取ってるわけだし。プレイヤー自身がリアルで出来る動作を、記憶から読み込んで再現してるらしいよ」


【コハク@三尾:脳に直接読み書きって……滅茶苦茶するじゃん人間】

【グリーン緑山@二尾:ゲームのためにそんな技術使うとか、倫理観イカれてんな】

【黒松@三尾:妖狐安全基準だと思いっきり禁術だろ脳への直接の書き込み】


 えっ、待って? 僕カナメに記憶の直書き結構頻繁にされてるんだが? あれも禁術だったの? アイツ指導するのが面倒だからとかの理由ですっげぇ気軽に使ってくるのに?


【茶虎@二尾:まあ風景を見せるくらいなら、軽い幻術程度だしオッケーじゃね?】

【黒松@三尾:あー、それはそうか。幻術系って苦手だし使う機会もないから忘れてたわ】

【ミズハ@七尾:禁術指定されているのは、永続的に脳に情報を書き込む(たぐ)いの術ですね】

【コハク@三尾:下手したら後遺症とか残るんだっけ】

【グリーン緑山@二尾:そりゃずっと消えずに残るタイプはダメだわな】


 うん、身に覚えがあるやつだわ。確実にアウトォ!

 まぁそんな気はしてたよ、記憶を植え付けるアレすっげぇ尋常じゃないぐらい頭痛いもん! やっぱりダメなやつじゃねーか!

 しかも下手したら後遺症とか、また知らない内に危ない橋渡らされてるよ僕。今までは何ともなかったから良かったものの、あとから事実を知ったら怖くなってくるやつなんだが。今度会ったら絶対にまた文句を言ってやらねばなるまい……


 そんなわけで、知らない内に自分の存在が禁術の集大成みたいになっている事実にうんざりとしつつも。

 僕にとっては未知の世界である妖狐の常識に触れながら、狐にとっては未知の世界であるVRゲーム世界の配信をもう少し続けるのであった。


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― 新着の感想 ―
[一言] 気軽に禁術使われるじゃん( ˘ω˘ )
[一言] >僕カナメに記憶の直書き結構頻繁にされてるんだが? あれも禁術だったの? アイツ指導するのが面倒だからとかの理由ですっげぇ気軽に使ってくるのに? < ● > ω < ● > 妾が法じゃ。…
[一言] カナメさまはまこと倫理観の薄いお方……。 妖狐「ドワーフ! エルフ!! すごい架空の種族がいる!!」 幼狐「獣人もいるよ!」 妖狐「それは別にいいや……」
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