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ロリ巨乳狐娘叔父さんオンライン ‐ 美少女妖狐になったけど姪とゲームがしたい ‐  作者: 菌糸雀
第1章 朝目が覚めたらロリ巨乳狐娘になってたけどそのままゲームする
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16. 短剣スキル


「あったよあんちゃん、『四つ葉のクローバー』!」

「おーこっちにもあった」


 僕たちはかつてファラビット狩りをした『東の平原』で、今回は採取クエストに勤しんでいた。

 メインターゲットは四つ葉のクローバーなのだが、この世界ではそれほど珍しくないようで割とポンポン見つかる。探さないと見つからないくらいには少ないが、全然見つからないこともない。探すのが楽しいちょうどいいぐらいのバランスと言えるだろう。


「あっ、こっちにも! ここにもあった!」

「るぅちゃん、あんまり遠くに行かないようにね」

「はーい!」


 一応敵モンスターの出るマップではあるが、この場所は街道付近なので安心だ。街道とその付近には基本的に敵が出現せず、寄ってくることもないのである。


「あ、こっちの方『シロツメクサ』もあったよ! 他の採取クエのやつ!」

「ん? それって……」


 姪は採取に夢中で気付いていなかったが、僕はクエストボードに書いてあったターゲット情報を思い出していた。

 『四つ葉のクローバー』は街道付近の安全地帯で多く採れるが、『シロツメクサ』はその安全地帯の()で採れるはずだ。つまり姪が今いる場所は……


「ッ……危ないっ! ≪狐火≫ッ!!」

「え? きゃっ!?」

「ギュィーッ!?」


 なんとか間に合った。今にも姪に飛びかかろうとしていたファラビットが、空中で焼かれてそのまま光のエフェクトとなって霧散する。


「るぅちゃん大丈夫!?」

「ひゃーびっくりしたぁ」


 一応声を掛けてみたが、無事だったようでなによりである。僕はホッと胸を撫で下ろす。


「ファラビットより火の方がびっくりした」

「あ、そうなの? ごめんね……」


 事前に襲撃から守ることはできたが、それによってもたらされた結果になんとも複雑な心境になる。

 そもそもファラビットから1回攻撃されたぐらいではかすり傷もいいとこなので、身も蓋もない話をすれば助ける必要すらなかったと言える。


 もっとも、だからといって小さな女の子がモンスターに襲われそうなのを黙ってみているなど男じゃない。

 だからこれでよかったのだ、と自分を納得させる。


「でもそっか、あたし忘れてたけどシロツメクサは敵が出る場所でしか採れないんだっけ」

「確かそうだったと思う。面倒だけど戦いながら合間合間に集めるしかないかな?」

「あ、それじゃあさ! 今みたくあんちゃんが守ってくれるのはどう? ちょうど二刀流の練習にもなると思うし」

「あー、それいいね。じゃあ採取はるぅちゃんに任せるね」

「まっかせて!」


 そんなとき姪の名案により分担が決まったのでそれを意識した配置についた。具体的には姪が街道側で僕がフィールド側である。

 とはいえ何もせずに見張るのもなんだかサボっているようで嫌なので、敵が出るまでは僕も適当に足元の草花を採取する。目は下を見ているが耳で索敵できるので警戒は怠らない。


「ん、来たか」


 狐耳が音を捉えた方を見てみれば、そこには1匹のファラビットがいた。姪を守るように割って入った僕に気付くや否や、僕の存在に気付いて大袈裟に驚くモーションをしたあと臨戦体勢を取ってくる。

 僕は左右の腰に差してある短剣を抜いてそれぞれ両手に構えた。イマイチどう扱えばいいのか分からなくなるので、路地裏で出会った短剣使いのように逆手に持つことはしない。


「キュイッ!」

「はぁっ!!」


 そしてファラビットの突進に合わせて回避しながら、カウンターで左右の短剣により一撃ずつ入れる。

 最後に追撃とばかりに、バランスを崩したファラビットに素早く接近して再び斬りつけてトドメだ。HPを削りきり、討伐エフェクトとなって消えて行く。


「うん、これならいけそうだ。左手の威力は結構低いけど実質2回の攻撃で倒せたし、剣とも張り合えそう」

「すごいよあんちゃん! シュババーってかっこよかった!」

「えへへ。この調子で守るから、るぅちゃんは安心して採取しててね!」

「うん、あたしは採取がんばるねー」


 そんなこんなでしばらく護衛していると、何匹目かのファラビットを倒したところで軽快なSE(効果音)と共にシステムメッセージが流れた。



【短剣のスキルレベルが上昇しました。スキル≪駆け斬り≫を習得しました。】



「おっ……なんかスキル覚えた」

「おー! やったねあんちゃん、多分短剣の武器スキルだよ!」


 武器スキルといえば姪がボス戦で使っていた≪ソードスラッシュ≫のような、MPを消費して威力を上げたりするものだ。二刀流になってようやく戦力として追い付けたと思ったが、これはいよいよ僕の方が強くなってしまったかもしれないな、などと内心ほくそ笑む。


「あんちゃん早速試してみようよ! ほら、あそこにファラビットいるよ!」

「うん、やってみるね。≪駆け斬り≫!」


 僕は新たなスキルに興奮して説明も読まずにスキルを発動させた。MPが消費されてシステムのアシストによって体が勝手に動き、高速で接近して――


「ぐえっ!?」

「ギュイッ!?」


 ファラビットと、真正面からぶつかりあった。


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