表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/284

意味がわからないんだが?

 まずい……! このままだと避けられない……!

 さっきまではそんなことを考えていた。だが今は違う、体は身動きが取れず、銃口すら向けられている。なおかつ相手は超人。勝てるわけない。だからもう、心の中で諦めるしかなかった。みんな、ごめん。

 わかってる。マイナスな考えはよくないことくらい。だけど、もうどうしようも……ないんだ――


 刹那。銃弾は僕の顔に向けられていたが、顔をかすりもせずに外れた。いや、違う。こいつ、打つ瞬間に少し角度を変えて、またわざと外した!?


「なーんてね、打たないよ」


 斬賀はニコニコと笑い、銃を下ろした。いや打っただろ、今。

 そして、パチンと指で音を鳴らし、体の身動きが取れるようになった。


「どういうつもりだ? 殺す気じゃなかったのか?」


「まっさかー。そんな風にみえた?」


「みえたよ! 明らかに今殺そうとしただろ!」


 斬賀はポケットに銃をしまうと、頭を掻き始めてこう言った。


「実は、今日はただの任務で隆くんに会いにきただけ。これも投資議会の作戦さ。あ、単独で動いた鉦蓄とは一緒にしないでよ」


 あの放火魔が単独だろうが、こいつらの仲間には変わりない。作戦だかなんだか知らんが。


「何のために?」


「さあ……何でだろうね……」


 斬賀は指でまたパチンと鳴らした。すると、みるみるうちに元の空間へと戻っていく。不思議と最初にいた場所と同じ立ち位置だった。


「僕は任務を完了したから戻ることにするよ」


 斬賀は後ろを向いてゆっくりと数歩歩く。


「楽しかったよ、隆くん。また遊ぼうね」


 左手をあげ、こちらに挨拶をすると、紫色の空間が斬賀の前に現れ、その中へと入って行った。

 わけのわからない。何だったんだ、あいつ。そもそも何しに僕に会いにきた?

 ただ本当に遊びにきただけとか馬鹿らしい理由だとは思えない――って、スマホ!


 僕は後ろを振り返り、さっき投げたスマホを取る。スマホは特に異常はなかった。ただ、1つ着信が入っていた。


 僕はスマホを開く。

 時刻は12時16分。あれから約5分しか経っていないようだった。絶対にもっと経ってただろ。

 それともなんだ?あっちの時間では数時間経ったようが、こっちの時間では数十分だ、とかいうやつか?


 そしてなんだこの着信。


「副業達成?そういえば、副業を出したとかあいつ言ってたな」


 さらに内容を確認する。


「……なっ!?」


 そこには(斬賀と勝負をする:10000000・副業達成)と、書かれていた。あいつの言っていた副業と違う?着信が来ているのは1件。あいつは確か、勝負に勝たないと死ぬと言っていたが、まさか。




「あ、でも、何も賭けないのはつまらないからこうしよう。君が勝てたら多額の投資資金が手に入り、生きることができる。だけど、負ければ……()()()()()




「ということで、副業を失敗したペナルティにより、隆くんには()()()()()()()()()




 ()()()()()()()()()()()()()()()()

 結局、言っているだけで実際に死ぬわけではない。よくある「絶対とは言ってませ〜ん」とか小学生の時に言ってたあれかよ!


「あと、今回の利益……一、十、百……」


「一千万んんんんんんんんんっ!?」


 おかしい。今のだけで一千万って!?

 ただ勝負をしただけでそんなに貰えるのか!?

 ってことは、今一千万がもどきの手にあるってことで、それで……それで……


「他の奴らに持っていることバレたら一貫の終わりだ!!」


「何がバレたらだって? こんなところでうろついてないで、さっさと部屋に戻れえええええ!!」


 後ろから歩いてきた男性教師が怒鳴り始め、とっさに立ち上がる。


「はい! わかりました!」


 僕は敬礼をして、部屋に戻ることにした。とりあえずもう寝よう。流石に頭を使って疲れた。あとは頼んだぞ、もどき。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ