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ローションを塗りたいんだが?

 倒れてしまった赤城。息を荒くし、頬を染め、顔が(とろ)けている。普段の加賀ならばこれで大満足。といったところだが、今日はそういうわけにもいかない。

 今日は滅多に触らない可憐の身体を触れるかもしれない特別な日なのだから、ここで引くわけにはいかない!

 大満足したからいい?

 いやいや、限界のその先へ……!リミットブレイク……!!


「さあ次は可憐の番ねえ……大人しく触られるねえ……!」


「断る! 赤城。あんたが私の体に塗りなさい!」


「きゅ〜う……」


 赤城の身体は麻痺が起きるほど、動ける状態ではない。一体、何をしたのか加賀は。そして、それを見ていた可憐はますます警戒する。

 身体付きは可憐の方が格段にいい。だから絶対にそれ以上のことをする。だからこそ、この場に流されるわけにはいかなかった。


「赤城が動けないんじゃ、この場で塗ることができるは私しかいないねえ。可憐はサンオイルを塗るしかない。塗らずに遊ぶと、可憐の自慢の白い肌が焼けちゃうかもにえ〜!」


(このパーフェクトフィジカルボディをなんとしても触ってやる……! そして私のテクニックでメスにしてやる……!!)


「ふっ! 甘いわね、加賀! まだ手はあるのよ……! 今から他の子を呼べばいい! その人物に塗って貰えば、助かるわ……!」


(絶対に塗られてたまるものですか……! この子に塗らせるということだけは何がなんでも阻止しなくちゃ……!)


 バチバチバチバチバチ……!! 倒れている赤城を間に挟み、睨み合いを続ける二人。絶対に塗りたい加賀と絶対に塗らせない可憐。

 だが、甘いのは可憐の方。加賀の強力な頭脳はまた新たにプランK、L、M、N、Oを生み出していた。

 その中からプランNのカードを抜き取り、プランO、プランMを構築していった。

 これで可憐を打ち破る……!!


「それとも熱い日差しの中、この広いビーチの中にいる他のみんなを探しに行く? いいよ〜、ここを出れば灼熱の日差し……にっひひひひひ……!」


「ぐっ……! まだよ……! スマホで連絡を取ることだって……!」


「チェック! スマホは全員私が事前に預かっている……! 海に来たらスマホを預かるのは常識だよねえ〜、か〜れ〜ん〜?」


「なあっ……!!」


 そう、着替えの時。偶然にも加賀は全員分のスマホを預かっていた。それは善意ある行動。しかし、まさかこんなところで役に立つとは思わなかった。

 ちなみに、隆と上条のスマホは別の袋に預けている。

 百合の間に介入する男を許さない加賀は、スマホ自体の介入も許さないから。


「さあ〜可憐〜。塗って……いいよね……?」


 恐ろしい顔かつ、下心丸出しで可憐の目をじっくりと見つめる。震え上がった。まさか、ここまで緻密(ちみつ)に計算されていたなんて……


「わ、わかったわ……塗られればいいんでしょ! 塗られれば……!」


 可憐は顔を赤らめながら観念し、水着の胸元の紐を解いた。大きな胸元を左腕で隠しながらレジャーシートに寝転がり、胸をつける。その様子を滑稽(こっけい)だと思いながらニヤニヤと眺めていた。


「へ、変なところ触ったら承知しないわよ……! って、あんた聞いてるの……!」


 目がギラギラと光り、サンオイルの蓋を開け、ローションを大量に手につける。もはや、可憐な言葉に返事すら返さない。聞こえるのは獣のような(うな)り声と笑い声が混ざったような吐息。

 この様子じゃ変なことをしないはずがないと思い、可憐は後ろを向く。加賀のその顔はなんというかもう……やばかった……


「い、いやあ〜……」


 しかし、もう起き上がることはできない。今起き上がれば、胸元が見えてしまう。そんな姿を誰かになんか見られれば、可憐は恥ずかしさで死んでしまう。

 だからもう、されるがまま。


「はあ……はあ……ああ、なんだこの素晴らしいほどの鎖骨……鎖骨という名の滑り台がローションを流れ、それが横腹に垂れ……」


「あんた何言ってるの! って、何あんたの手つき! ああん! だ、ダメ……! 変な声でちゃう……!」


 横腹を撫でるように触り、強さを変えて焦らしていく。こそばゆいその感覚は可憐の身体を刺激し、くすぐったくなって可憐が出したことのないような変な声と、快楽へと導いていく……!


「ふふっ……いいんだよ、可憐……いつだって体は正直……ふかふかお胸に触ったのは、もしかして私が初めて〜? ほら、もうここがこんなに……」


 可憐の胸を両手で鷲掴みし、揉みしだいていく加賀。ローションのおかげで滑りが良くなり、手つきも良くなる。もう、サンオイルどころの騒ぎではない。周りに人がいないことが幸運だろう。


「ちょっとお!? そんなところ塗っても日焼けなんてしなっ……! はあんっ! なに……この感覚……! こんなの……生まれて初めて……! んんんっ……!!」


「ふう……」


 加賀は突然手を離し、一息つく。


「あれ……終わっ――いやあんっ……!」


「終わったと見せかけての焦らしプレイ……戦場ではガードが硬いけど、こっちの方はゆるゆるなんだ……」


 次に攻めていくのは太もも。可憐のムチムチとした太ももに手を置き、撫でたりさすったり揉んだり。揉む必要はないと突っ込むこともできないくらい、加賀に主導権を握られていた。


「も、もう……! ダメ……! 私……」


「力が入ってるよ……リラックスリラックス。お尻の力を抜いて……」


「こ、こう……かしら……」


 可憐は加賀の猛攻撃で身体が固まり、いつのまにか力を込めていた。それを加賀が教えると、そのノリで指示に簡単に従ってしまう。


「そこを私が力を込めて揉みしだく……!」


「やああああ〜んっ……! も、もう……ら、らめえ……!」


 力を抜いたところを水着に手を入れ、ヒップを強く揉みしだく……! 可憐はそのまま痺れて倒れてしまった。しかし、今日の加賀はハッスル状態! 倒れていようがなんだろうがその後もさらに可憐な身体を揉んでいったのだ。

 そして、その場にさっきまで座っていた三人は全員、倒れるのであった。

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