「異世◯」2周年企画!(質問コーナー&CM?)
「さて、うるさいお兄ちゃんもいなくなったことだし、再開再開!」
「そうね。でも没ネタ紹介はもういいわよね。ああ、黒子さん、ありがとう。なになに? 質問コーナー? って、赤城じゃない。あなたは黒子役なの?」
上手から箱を持ってひっそりと現れた赤城は全身真っ黒。顔は薄い布でできており、赤城の顔がわかる。こそこそと可憐に「次は質問コーナーです」とだけ伝えた。
それと同時に、背景のモニターも「質問コーナー!」と書かれていた。
「はい。自分から志願しました。黒子コスプレ……ドヤ……」
その箱を可憐に渡すと、再び上手側のカーテンに戻っていった。
箱の上には一枚のピンク色の手紙が。
その手紙を開く。
「手紙が置いてある。ふむふむ。この読者様たちから貰った質問の入った箱、通称質問箱から適当に取り出して、それを読み上げてください! 読み上げるだけでそれに関する思ったことを二人で話してください! 製作者より……って、質問読むだけなの?」
「多分、本編の核心を突いちゃう質問とかくるかもしれないからってことじゃない?」
「ああ、そういうこと。そういうことなら、私からいくわ。……っと。えーっと、なになに……『ムキムキの本名はなんですか? 明かさない理由とかあるんですか?』 ……ムキムキって誰?」
可憐は箱の中に手を突っ込み、一枚の紙を引いた。半分におられており、それを開いた。
「んー、誰だろう……なんかお兄ちゃんも下校中とかたまに話してるんだよね。ムキムキがダンベルに猫のストラップ付けて学校で筋トレしてたーとか、ムキムキが猫の雑誌を休み時間に頬を染めて読んでたーとか」
「何その、名前のわりに可愛い趣味持ってる人は。というか、ダンベルに猫のストラップって持ち上げたとき、カチャカチャうるさそうだけど」
「あー、でもなんかお兄ちゃんのクラスでやたらガタイのいい、丸い頭をした男の人がいたような気がする。私も名前わからないんだよね、他クラスだし」
「他のクラスの人の名前なんてわからないものよ。明かさない理由はなんだろう。考えられることとすれば、実は苗字が今までの登場人物の中で同じ人がいて、その人物と血縁関係があるとか」
「ええ!? 本編でも少ししか出てきてなさそうなのに!?」
「あとは……実は「異世◯」の黒幕とか!」
「私会ったことないよ!? そんな人が黒幕なの!? でも、猫ちゃんが好きなんだよ! 実は猫ちゃんが好きなのは本当だけど、かなりヤバめな黒幕だったってこと!?」
「案外、ムキムキっていうのが本名だったりとかも面白そうよね! ムキが苗字でムキが名前! みたいな!?」
「面接の時、ムキ、ムキです! って言うの!? ジャガイモの皮でも剥いてるの!? カレー作っちゃうの!? 面接官さんびっくりだよ!!」
「まあでも、ミスリードやブラフだったり。怪しい人物と見せかけるために名前をあえて伏せてるとか。あとはムキムキっていう名前で物語が進んでいくのをただ面白がってるだけの可能性が一番高い気がするわ」
「私たちの考えた意味!?」
こんにちは! 作者のゆいたんです!
実際、可憐さんの言ったどれかが答えではありますが、"今の段階での"答えは皆様のご想像にお任せいたします!
その方がワクワクしますからね!!
箱を美沙に渡し、美沙はそこから一枚の紙を取り出そうとする。
「じゃあ、次は私が引くね。『投資業界トップの六人は実はいい人なんじゃないんですか? 主人公の隆くんを痩せさせたし、「19話、第68回投資議会」の最後の龕您さんの言葉、「それに、彼の生活リズムもこれで整うだろう」というのを見てそう感じました。』だそうだよ」
美沙は箱の中に手を突っ込み、一枚の紙を引いた。半分におられており、それを開いた。
「どうなんだろう。けどあの人たちがあっちの世界、なんだっけ? インベスト? そこを支えてる六人っていうことは変わりないんでしょ?」
「そうみたいだね。でも、そのわりにはお兄ちゃんのことを攻撃してたりしてるし、その中の一人は学校燃やしたし。本当に敵か味方かって感じだよね」
「そうよね。もし味方なら紛らわしいことはしないでほしいものよね。あんな奴らと戦うってなった時には覚悟を決めないと――って、美沙さんどうかした?」
「う、ううん……! 何にも……!! (それ、ちょっと前のお兄ちゃんが可憐ちゃんたちに思ってたこととまんま同じな気もするんだけど……)」
またまたこんにちは! 作者のゆいたんです!
実際、インベストではいいことをしている投資業界トップ六人ですが、別次元に住んでいる隆に対しては違いまよね!
しかし、彼らが完全なる悪と決めつけるのはまだ早いのです!それはいずれ、作中で明かされることとなります!
管理局が出てきてから、「正義」や「悪」というテーマがより強くなってきましたので、そういうところも注目していただければ幸いです!!
「じゃあ、時間もまだあるし、もう一回引こうかしら! 美沙さん、その箱貸してもらえる? んーっ……! ていやーーーっ……!! 『序盤の頃に隆が急激に走って痩せましたが、普通の人間じゃできない気がします』」
可憐は箱の中に手を突っ込み、一枚の紙を勢いよく引いた。半分におられており、それを開く。
可憐もどうやら、テンションが上がっているらしい。
「ああ、これも謎だよね。だって、三十分で約五十キロ減量してたみたいだし。しかも、かなり序盤に起きたことだし」
「はっ……! やばいわ……どうしましょう……」
「どうしたの、可憐ちゃん!? 何かに気づいたの!?」
「三十分で約五十キロ痩せるなんて離れ業、人間には不可能! つまり、今この物語の主人公としている東條隆は替え玉なのよ! そして、最初の頃に出てきた東條隆こそが本物! そして、この物語の黒幕……! どうよ、私のジャックポット推理は!」
「おお〜! たしかにそれなら筋が通るう〜! じゃあ今頃、本物のお兄ちゃんは芳月学園の地下に巨大な研究所を作り上げ、そこで妙なウイルスを開発しているというわけだ……! それを海外に売買して――」
「おい、お前ら! 勝手に僕を悪者にするな! 僕は本物だ! もうすぐで二百話に差し掛かろうとしてるっていうのに、なんで僕が黒幕ってことに――ってえ! 撃つなよ!」
可憐は銃を持ち、下手から出てきた隆に撃ち、わざと外す。
下手側の壁から「カンッ!!」と弾を弾く音が聞こえた。
※中身は少し刺激の強いゴム弾ですので、ご安心を。
「さあ、東條隆の替え玉! 観念しなさい! 正義執行正義執行……!!」
「お兄ちゃんを返せー!!」
「ちょ、お前ら……! ぎゃあああああああ……!!」
可憐は銃を構え、美沙は右手を上げながら。そして、隆は二人に追われながら上手へと姿を消した。
またまたまたまたこんにちは!作者のゆいたんです!
これも当初は突っ込みまくられましたが、ちゃんとした理由があります! ヒントは今までの中に伏線としていくつか登場しております!
でも、替え玉説が本当だった場合は面白そうですよね!!
皆さんもいろんな説を立ててみてください!!
「スタスタスタ……私も面白そうなので、一回引いちゃいます。さっ……! 『シャルロットちゃんって実は黒幕なんじゃないんですか?』……ふむ」
上手側の舞台袖からこっそりと姿を表した赤城は紙を一枚引くと、それを読み上げる。
「たしかに、一昔前のゲームやアニメ、漫画などではよく「ヒロイン黒幕説」などが流行りましたね。ヒロイン黒幕説はたしかに王道ではあります。しかし、ヒロインが黒幕だった場合、その王道をいかにしてスパイスを加えて面白くさせるかが大事になってきそうですね。それでは私はこれにて……スタスタスタ……」
そして、また上手側の舞台袖から姿を潜める赤城。
最後にこんにちは! 作者のゆいたんです!
これに関してはノーコメントで! っていうことだけ残すと怪しくなるだけになっちゃいますので、皆さんがどれだけシャルロットさんを信じれるかになってきます!
この後はCMともう一つコーナーがございますので、お楽しみを!
舞台上は暗転する。目の前に映るモニターだけが光る。どうやら、今からCMのようだ。
果たしてCMが必要なのか。
とはいえ、今回流すCMは本編では実際に必要としている広告。それを流して、利用者を増やそうという考えだ。
しばらくすると、画面には一輪の花が。花びらが一枚散り、白色の水溜りに薄い青色の円を描く。それがどんどん大きくなり、いくつもの円が作られていく。
「その熟れた肉体こそ、俺の唯一の癒し……あなたの癒しであり続けたい……なんと、今月号にはあの有名熟女タレント、花咲清子の特性囁き音声が。人生に刺激の欲しいそこのあなた。あなたも新たな扉、開いてみませんか? 月間おかみさん、毎月二十七日発売。うっふ〜ん……! あっは〜――」
ブチッ……!!
その瞬間、画面が一切り暗くなる。
上手にいた加賀が鬼の形相でリモコンのボタンを押す。加賀も青色のドレスを着ており、髪には大きな花の髪飾りが。あまりの強さに、ボタンが破壊され、リモコンからはイナズマが発生していた。
「誰にえっ……!! こんなきったねえ絵面に差し替えたやつはっ……!! うっふ〜んあっは〜んじゃねえよっ……!! 誰得だよ、この雑誌マジで……!! うううえええええっ……!!!!」
「あ、ちょ、それわしがセッティングしたやつ――」
タキシードを着た極兒が上手のカーテンから加賀の前に現れる。極兒が今回の回になぜ呼ばれたのかが不思議だが。
極兒は長年月間おかみさんを毎月買っているため、広告紹介のオファーが来て流して欲しいと依頼されたのだ。
見返りのお金もそれなりに入る上、自分の愛読している月間おかみさんが世に広まれば本望だと思っていた。
「てめえか、このクソジジイいいいいいいい……!!」
「あれえええええええっ!!」
加賀はどこかに隠し持っていたモーニングスターで極兒を思いっきりぶつけ、吹き飛ばした。舞台を上手から下手へ高速で通過していく老体の体。
下手側の廊下の壁が破壊される音が聞こえた。
「やっぱり、広告といったら若い女の子! 女の子といったら、我らが正義執行管理局! ということで、管理局の広告を流します! なお、編集や動画内に写る宣材写真等は全て私が担当しました! では、どうぞ!」
画面がつき、映像が流れる。
実際、CMはこれだけだったが、なぜか極兒が勝手に差し替えていたのだ。
正義執行管理局と書かれたロゴが現れ、管理局内部の秘密基地のような映像が流れ出す。
しばらくするとその映像は薄くなり、前には求人募集の要項が。
「多分、この動画の最後に私殴られて動画が中断される可能性が九十九点九九パーセントだと思いますので、お先に求人募集! 正義執行管理局! 若い十三歳から二十代前半の正義感の強い女の子を募集しています! 入りたいと思ったそこの女の子! 入ったら管理局幹部、ナンバースリー加賀ちゃんとイチャコラしましょうっ!! いてっ!」
下手側の舞台袖から舞台を通り、可憐がズカズカと現れ、上手にいる加賀に突っ込みに行く。これはあくまで求人募集なため、最後のナンパさながらの言葉は必要ないのだ。
「馬鹿あ!! 最後のやつ明らかにいらないでしょ! 管理局のイメージ悪くしてどうするのよ!」
舞台を通り、また下手側の舞台袖へと戻っていく。
加賀は耐性を立て直し、再びマイクに向かって喋り出した。
次に現れた写真は赤城ばかり。
写真の多くは赤城の許可を得て撮られた宣材写真ばかり。しかし、そこにはなんと、映ってはいけないものが……
「管理局には、可愛い子がたくさんいます! その中でも私の一推しは赤城ちゃん! なんと赤城ちゃん、管理局幹部ナンバーツーで私よりポジションは上でありながらも、コスプレ好きという、実力とギャップを兼ねそろえた女の子で――痛いって、赤城! 何すんのー!」
上手側の舞台袖から赤城が現れ、加賀に突っ込みを入れる。
「加賀!! なんで宣材写真に勝手に私のコスプレ画像載せてるんですか!? これ、あの時私と加賀で撮ったやつじゃないですか!? というより、そもそも私がコスプレ好きということ自体他言無用ですっ!」
これは七不思議怪異の後に撮られたあの写真。それを間違えて加賀は入れてしまったのだ。
加賀は拳で自分の頭を叩き、舌を出す。
赤城は再び、上手側の舞台袖に入っていった。
「ああ!! ごっめーん!! 間違えちった! では次に、我らが局長、紫可憐について! 可憐は管理局局長にして、人類最強と呼ばれている少女!」
「うんうん! いいじゃない!!」
下手の側の舞台袖から可憐が姿を表し、加賀のトーク力を目を輝かせながら評価をする。
「仕事もなんでもこなし、部下思いですごく優しい上司! 困った時は相談にも乗ってくれるし、みんなを引っ張ってくれるとても頼りになるリーダーです! 部下である私たちはみんな、可憐なことが大好きです……!」
「加賀……!! あんた、私のことをそんなふうに思ってくれていたのね……! 他の子たちも……! ううっ……! ああ、ありがとう……」
可憐の目から溢れる涙。それを見て、舞台を通って赤城がハンカチを渡す。その後、また来た道を通り、下手側の舞台袖へと戻っていった。
「でも私が可憐の一番好きなところはなんといってもその容姿と今までできた彼氏ゼロというところ!」
「ん? ちょっと?」
可憐は眉を顰めつつも、加賀を見守る。
もうすでに嫌な予感がしていた。
「高身長ロングヘアーのツンデレお姉さんというだけでなく、胸が……! 胸がさ! でかいんだよ! うん! ここだけの話、あれGカップなんだって! いや、マジでマジで……!」
「加賀〜? かも〜ん?」
可憐は右側から目を瞑り、加賀に笑顔で手招きをする。それを赤城は舞台袖から見守る。この顔をした時の可憐はやばいのだと。
しかし、加賀はそのことに関して全く気づいていない様子だった。
「お! 噂をすれば可憐が笑顔で私のことを呼んでいらっしゃる! はーい!! 今行きまーす!!」
加賀はスキップをしながら舞台を通り、下手へと移動した。可憐は舞台袖の中になぜか入っていき、加賀はその意図も分からず、ただ後を追う。
「あんた、何人の胸の大きさペラペラと喋ってんのよっ……!! ていうか、なんっであんたが私のバストサイズ知ってるのよ……!! 今まで、作中でもあまり触れられなかったからこのまま過ぎていくと思って安心していたのに……!! それをあんったよくも崩してくれたわねえええええっ……!!」
舞台袖からボコボコと謎の音が聞こえる。
それ以降、加賀は舞台に出て来なくなった。
「……」
ちらりと赤城が舞台に姿を現し、舞台袖に見える加賀と可憐を無言でしばらく見つめる。
可憐の宣材写真が大量に流れているモニターにリモコンを向け、ボタンを押した。モニターの画面は消え、赤城は再び舞台袖に戻っていった。




