「異世◯」2周年企画!(没設定紹介)
番外編へようこそ!
「異世界からやってきた美少女に投資をしたら○○してくれたんだが?」がついに2周年達成しました!
それを記念して、三日連続で企画をやりたいと思います!
【注意事項】
・キャラクターのメタな発言(本編では別の視点から見ないと知り得ない事実)が多数存在します(ネタバレとかではありません!)
・隆の腕輪も爆発することもございません!
・時系列も若干曖昧な部分がございます。ですが、一様199話まで見た後ですと、一番しっくりくるようになっております!多少のネタバレは含みますが、どの時点でもお楽しみいただける内容となっております!
・ト書きの部分を今回は少なめにしており、キャラクター同士のやりとりを重点的としてありるため、セリフが多いストーリーとなっております
今回は没設定紹介です!
それでは皆様方、お楽しみくださいませっ!
「「せーの、「異世◯」二周年おめでとう〜!!」」
パチパチパチパチ
ここは、どこなのか。時系列はいつなのか。なぜそんな情報を知っているのか。そんなことはガン無視で行われる、二周年特別企画イベント!
左右にいるのは、タキシードを着た隆と白色のドレスを着たシャルロットが。
上手に隆。下手にシャルロットという位置。
その背景には【二周年特別企画イベント!】とどデカく書かれたモニターが。
「えー、司会はロジカルファンタジートップオブプレイヤーの東條隆と!」
「隆さんの妹の東條シャル――」
「もどきさんです!」
「隆さん!? 最後まで言わせてくださいよ!?」
「異世◯もついに二周年か。早いものだな」
「はい! でも本編ではまだ約三ヶ月しか進んでいませんけどね!」
「……」
「ちなみに現在ですと、次回章のとあるサービス回のところを含めれば、三ヶ月半進んでいるみたいですよ! 何より、季節的にもどうしてもこの季節に間に合わせたいとのことで――」
「お前、メタいこと言い過ぎだろ! そんな言って大丈夫なのか?」
「はい! 多分、前書きとか書いてあると思いますよ! キャラクターのメタな発言(本編では別の視点から見ないと知り得ない事実)が多数存在しますみたいなことが!」
「……そうかよ。ならまあ、安心だな」
「はい〜!」
「それで何するんだ? 二周年企画っていうことは、なんかでかいことでもするんだろ!? まさか、今だ本編にも登場が数少ない、シャルロットたんがついに現実世界に来るのが今回の回でござるか……!?」
「いや、あの……隆さん?」
「タカシアイランドにて同居生活とかでござるか……!? 学校にも一緒に登校! コンビニでロジカルファンタジーの雑誌を一緒に購入し、手を繋ぎながら夕焼け空を歩く、拙者とシャルロットたん……!」
「隆さ〜ん。聞こえてますか〜? いつものモード入っちゃってますよ〜?」
「そうなってくれば、ここはシャルロットたんの旦那である拙者自身がタイトルを名付けようではないか……! 「東條隆とシャルロットの淡い恋」なんてどうでござるかっ……!? ムヒッ……! ムヒヒヒヒヒッ……!!」
「隆さん!! そんなものはありませんし、タイトルそのまんま過ぎますし、それ半分くらいもう叶ってますし! というより、私がそのシャルロットですし――」
「ええいっ! また貴様はシャルロットたんの真似ばかりしよってえええっ……!! リアル女の分際でえええっ……!! シャルロットたん、ぷらねっと神……! どうかこの立場を弁えない、リアル女をどうかお許しあれ……!!」
「ということで、今回用意した企画は没設定紹介です!」
「ん? 没設定? お蔵入りみたいなことか?」
「そんな感じです! 考えていたけど今後の展開上その設定をやめた、もしくは矛盾点が発生しないようにやめた、などなど様々な理由で使われなくなったものを紹介します!」
「なるほどな、悪くない案だ」
「それでは早速いきましょう! 誰からいきます?」
背景のモニターが代わり、今までの登場人物が一秒ごとにランダムで切り替わり、写真として映し出される。よく登場する人物から九十話以上登場していない人物まで。
懐かしのあのキャラクターまでいる。
「え? 誰からって……そんなにあるのか!?」
「まあ、一人一つくらいは。尺の都合上、紹介できても少しくらいですが」
「なら適当に決めてくれ。そこは平等にいきたいからな」
「はーい! ではまずは、この方! 警察の長官さんです!」
ランダムに映し出される写真はそこで止まり、中年くらいのいかついおじさんの顔で止まった。服装はコートを着て、下にはスーツ。
身長はそこまで高くないが、少し太っている。
「適当って言ったけど、誰だよこのおっさん!! こんなやつ、本編に登場したか!?」
「しましたって! 「159話、正義執行管理局の日常 その2」の一話だけ!」
「一話かよ! それで、このおっさんがなんだって?」
「可憐さんと初めて隆さんが会った時覚えていますか?」
「ああ、あの時か。あの時はびっくりしたな。会った途端、メイド服を着て全部お前のせいだーみたいに言われ、挙げ句の果てには向かいのベッドに片手で投げ飛ばされたし……それとこのおっさんになんの関係があるんだよ」
「実はその役は、本当は全部警察の長官さんが出ることになっていました!」
「ええっ!? メイド服も!?」
「ああ、メイド服は違います。あと、最後のガトリングガンも。本当に寸前で悩んだ末、可憐さんが登場したんですよね。実際、警察が冤罪かけたら問題になっちゃいますし。そうなってくると、土曜日の昼の一時くらいから再放送でやる刑事ドラマのような展開になっちゃいますので」
「ああ、それで。ん? 待てよ。そうなると可憐ってヒロインになることもなく、登場しないことに。赤城や加賀も存在しなくなる。それどころか、管理局自体がなくなることになるじゃないか」
「そうなりますね。可憐さんは今後、重大な立ち位置になりますので、そこを警察の長官さんにしちゃいますとね。それで萌え要素を込め、メイド服着用の大人の女性キャラである可憐さんに――あ、思わず口が滑ってしまいました! 今のは聞かなかったことにしてください!」
「ん? おい! 今なんか聞き捨てならないことが」
「メイド服着用の大人の女性キャラのことですか? あの服いいですよね! 私も一度着てみたいです!」
「いや、その一個前。重大な立ち位置ってなんだ?」
「……」
「ん? どうした?」
「あと、天空城さんの父親、もしくは叔父という設定にしようかという案もあったそうです! あと、今後登場するかどうかも知りません!」
「おーい! もどきさーん!」
画面は可憐の写真に切り替わる。可憐自体はさっきの長官とは違い、見覚えのあるキャラクターだろう。
「では次に、可憐さんに触れたので可憐さんの没設定といきましょう!」
「うっわ……完全に話はぐらかしてるわ、こりゃ……」
「可憐さんといえば、ツンデレお姉さんキャラですが、本当はセクシーお姉さんキャラだったそうです」
「セクシーお姉さん? あれが?」
「はい! 冷静かつ冷酷無慈悲、表情が変わることはなく、正義のためならいかなる犠牲も伴わない。しかし、たまに見える色気がたまらない……! そんなキャラでしたそうです!」
「今と真逆じゃないか。それってどこから路線変更したんだ?」
「最初の方はそのままの設定で本編に矛盾なく登場し、赤城さんが登場してからは少しキャラが被るということで、そこから段々とツンデレ化していったそうです。「芳月学園の七不思議怪異編」のところが恐怖心とも合わさって、いいターニングポイントでした」
「まあよく三人組のアイドルグループとかでもそのくらいのバランスがいいってよく聞くし。でも少しキャラが被るからってそういうキャラは被っても問題ない気がする。そりゃ、加賀みたいなのが二人もいたらわちゃわちゃなるだろうけど」
「……」
「ん? おーい?」
「……」
「……」
「そんな、製作者側がツンデレメイド萌に目覚めたから路線変更したなんて今更言えるわけないじゃないですか〜!」
「言っちゃってるし!! え!? なに!? もっと重要なことだと思ってたけど、そんな理由!? そんな理由で可憐はツンデレキャラになったの!? ちょっとお――」
「ではこの流れで赤城さんと加賀さんにいきましょう! あの二人、管理局幹部、ナンバーツーが赤城さん。管理局幹部、ナンバースリーが加賀さんとなっていますよね」
写真はまた切り替わり、画面が二分割になるように赤城と加賀が均等な大きさで表示される。可憐から連想される人物といえば、この二人は欠かせない。
「ん? ああ。ツーだから一様は赤城の方が色々と上なんだよな。加賀が赤城をよくからかっているからどっちが上かたまにわからなくなる時あるが」
「そうなんです! 実は当初、ナンバーツーが加賀さん。ナンバースリーが赤城さんということになっていたのです! あとちなみに、言う必要はないかもしれませんが、ナンバーワンは局長である可憐さんですね」
「ま、まさか……! そこにもとんでもない理由が……! 実は今はナンバーツーが赤城になっているだけで、本編の核心に迫る時、実は逆だった……! みたいな胸熱展開があるのか……!?」
「いえ、そんなものは特にありませんし、数字に関しても重要なことではありません。年齢では赤城さんの方が加賀さんより一つ下なので、赤城さんの方が実力として一つ上だったら面白くなるかなと思い、そうしたそうです」
「なんっだよ! また深読みしちゃったじゃんか!」
「はい、ではどんどんいきましょう! ここら辺で投資業界トップ六名の没設定について触れていきましょう!」
すると今度は六分割の二段階に。左上から篆、龕您、蘭壽、鉦蓄、軌賀、極兒。トップの上から数えた順番のようだ。確かにこのままいけば、重要な人物なうえ、連想される人たちとして一番遠そうなのは彼らだ。
そのため、ここで出したようだ。
「お! あいつらにも没設定があるのか」
「あります! 投資業界トップ六名全員をお爺さんにしようかとか、投資業界トップ1の異名を持つ人物、篆さんがアンドロイドとか、軌賀さんがインベストを乗っ取る黒幕とか。いろんな没設定があったそうです!」
「最初のやつはともかく、後の二つは今の段階で言っていいのか? 考察の幅が狭まった気が……」
「確かにそうかもしれませんが、ここで私が言っていいと許可が降りたのは、この御二方をプラスに持っていきたいと考えたからだそうです!」
ここは没設定紹介。つまり、「(篆がアンドロイド」、「軌賀がインベストを乗っ取る黒幕」ということが出されたということは、これらは没になったということ。
今後予想されない展開になるというわけだ。
そのため、この二つの考察は可能性は消えることとなる。
しかし、それを今出す意図があるというのが、シャルロットの言っていることなのだ。
「お! これはまたまた面白そうな言い方だ! ここはあえて、深くは聞かないでおこう。他に何かあるのか?」
「うーん…… 「120話、神のみぞ知るんだが?」の最終話の時点で上条さんがあの時気を失わず、正気を保ったまま、蘭壽さんを学校の女子トイレの一番奥の個室の便座の上にインベスト製のロープで縛り付けられ、二枚ほどのガムテープを口につけられた状態で監禁させ、蘭壽さんが半分冤罪のような状態で警察に身柄を押さえられ、そこをインベストの誰かしらが助け出すという展開も考えていたそうです!」
「おい、随分考えられた没設定だな、こりゃっ!! 一周回って蘭壽が可哀想に思えるわ!!」
「その点、先程の可憐さんとも結びつきますよね。可憐さんの登場が決まったのはその頃でしたし、もし可憐さんと隆さんが会う場合、そのタイミングで可憐さんと接触させるのがベストだったので」
「ああ、そうなの……可憐に感謝だわ……」
「呼んだかしら?」
上手の舞台袖から出てきたのは紫色のドレスを着た可憐。
「おお! 可憐じゃないか! どうしたんだ?」
「ここからは私たちが引き継ぐわ。行くわよ、美沙さん……!」
「はーい!」
オレンジ色のドレスを着た美沙までもが上手の舞台袖から現れる。
「おいコラ! この企画って全部僕が司会じゃないのかよ!? そうやって言われたんだが!?」
「そんなわけないじゃん。私たちヒロインだよ? ヒロインであるシャルロットちゃんだけ出て、私たちが出ないのは不公平ということで、たった今決まりました〜。お兄ちゃんは帰った帰った〜」
美沙は隆の背中を押し、隆はベルトコンベアで動いているかのように動き出した。舞台の中心あたりまで動かされるが、隆は再び元の位置に戻ろうとしてズカズカと歩き出す。
「え!? ちょ、ふざけんなっ!? あ、ちょっともどき!! 痛い痛い痛い!!」
シャルロットは隆の襟を掴み、引っ張り出して下手側の舞台袖に帰っていった。
「行きますよ、隆さん」
「ぐああああ……」




