第3話 霧が喰う!!
第3話
──俺は、ただ妹と港に来ただけなのに。
北藤翔太は、いつの間にか、意図せず世界の終わりの真ん中に立たされていた。
フェリー待合所近くは大パニックに陥っている。多くの人が誰先にと逃げようとし、翔太や妹の芽瑠はその肩や脚でよろめく。
翔太は、自然に芽瑠を守る形になる。
この人の波の流れに乗ってこの場から離れる。それが最も得策に思えた。
小学校で学んだこと。それは『濃霧現象』が起きれば「とにかく逃げろ」だ。詳細は理解できない。
生死に関わる出来事だとは聞かされている。
ゆえにそれは実体をともなわない。心を本当に響かせない。
校長先生の言葉の一つ。
それは繰り返し聞かされた。
『濃霧』にはとある者が潜む。
この街の住人とそっくりの姿をした悪鬼が出現する。
その悪鬼が。
(──人を喰らう……!)
そして、今。
我先にと港を離れる人々。押しのけてでも転ばせてでも、街へ逃れようと暴徒と化すフェリー客たち。
──このパニック状態から、芽瑠を守れるのは、事故で両親が亡くなった今、俺しかいない。
人を押しのけるのは嫌いだ。
人の脚を引っ張るのは嫌いだ。
──でも今だけは、嫌いでもやる。
翔太はもみくちゃにされた妹の芽瑠の手をしっかり取った。
握り直す手の回数は二度──横断歩道のときと同じ合図だ。
「行くぞ、芽瑠!」
「お兄ちゃん、芽瑠、怖い……よ」
──ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ……!
鳴り止まぬサイレン。
翔太は芽瑠を救いたいが一心で、多少強引にでも前を行く人たちの肩を掴んだ。
体をねじ込み、その場を抜け出す。
よろけた人たちへ肩越しに「すみません!」と短く言い置く。
この誤りグセは抜けない。育ちの習慣はそうそう消えることはない。
「どうしたの、お兄ちゃん。なんか、サイレンの音、うるさいよ……」
怯える芽瑠を落ち着かせるにはどうすればいいか。翔太は考えた。走らせ続ければ転ぶ──。歩めば背中を押される。下手すれば押し倒される。
ならば間を取って芽瑠と歩幅を合わせ、段差に注意。
次の曲がり角は──。考えただけで手だけが汗ばむ。
その葛藤の視線の先……。一人の見知った顔がある。
それは中年女性。皆が逃げゆく方向とは逆の方から。やや太り気味のその体をゆらゆらと揺すって歩いてきた。その名前を翔太は、瞬時に思い出した。
──小林のおばさんだ。
学校帰りに学園の生徒たちがよく通っている店。この街には珍しいカジュアルイタリアン・フレンチのお店で、人気メニューはラザニア。その店主の妻だ。子どもの頃、翔太や美優が、小林のおばさんにとても大切にされていたことを思い出す。ご近所さんだったから。
でも、その小林のおばさんの声はいつもとは違う。
ひどくかすれて、今にも泣き出しそうだ。
あまつさえ、こう言う。
「助けて……」と。
命乞いの声。
そうして差し伸ばして来た右手には。
小指と薬指がなかった。
「うわああああああああ!!」
思わず芽瑠の目を塞ぐ。
「なに……お兄ちゃん。何も見えないよ!」
兄の心、妹知らず。
そして、その直後であった。
一陣の風が吹き、小林のおばさんが一瞬、『濃霧』の塊に呑み込まれたように見えた。
そこから「ブツッ」と鈍い音。
やがて『濃霧』の塊が過ぎ去り、再びその姿を見せた小林のおばさんは。
ねじ切られていた。
ドサッ、と路面に落ちる小林さんの上半身。
「見るな、芽瑠!」
翔太は芽瑠の顔全体を多い、目一杯両手で目隠しする。
むー! むー! と口まで塞がれた芽瑠が呻く。
だが、ダメだ。
──これはガチでヤバいやつだ!
翔太は必死だ。
小林のおばさんの下半身はまだ、自らの死に気づいてないかのようだった。
ヨロヨロとこちらへ、一歩、また一歩と歩いてくる。
その腰の断面から、凄まじい勢いでどす黒い血が噴き出している。その血しぶきは翔太にまで届き。
芽瑠を庇いながら、翔太も震え上がった──!
◆ ◆ ◆
フェリーターミナルの屋上。
例の神表洋平は、これらの有様をつぶさに見ていた。
思ったより『濃霧』が岸へたどり着くのが早い。
それはそうとして、今はとりあえずどう効率的に多くの人々を救うか。
先に叩くか。
状況分析をしていた。
──まあ、あのかわいこちゃんが先に走り去ったのは仕方がない。
目的はおそらく、あの怪異を前に震え上がっている少年だ。
なるほど。あの少年が、かわいこちゃんの主人公だってことか。
こんなんばかりだな……と、神表は自嘲する。
(おふざけはここまでかな)と神表は計算を始める。
──まず、このまま下へ駆け下りる。
だがそれじゃ人混みにまかれてしまうのがオチ。
ならば、神表流エクソシズムの秘術を用いるか。
でもそれをすれば、人に見られてしまう。
だが神表の目的は今、目の前でまさに失われんとする多くの命を救うこと。
ピンポイントで狙い、効果的に『カスケード』の被害を最小限に食い止めること。
最も効果的なのは、翔太のいるあたり。
海に近いあび場所へと移動して『ゴースト』らの街への侵入を防ぐのが一番、効率が良い。
神表はそう解答を出した。
「ヨッド・へー・ヴァウ・へー」
神表は神言を唱えた。そして木刀で宙に円を描く。
創造主たる神への祈りの異端キリスト教。
亜流秘術の御言葉であり、秘術の儀式。
「ヨッド・へー・ヴァウ・へー。主よ、我は求め訴える!」
木刀で描いた円。その中に、神表は指で素早く六芒星を刻んだ。
ダビデの六芒星。
それはユダヤ教やキリスト教よりは「魔術」に近い。
だがそれでも神表は信徒だ。
そう認められることこそが、彼が陰謀渦巻く国際魔術会議のエリートたる所以だ。
木刀でなぞった先、そこに紫色に輝く魔法陣が現れる。
神表がエリート中のエリートだと言う言葉は、嘘ではない。
彼は国際魔術会議のエージェントの中でも“天才”と言われる存在だった。
彼の父が国際魔術会議幹部の1人であることもあった。
ゆえに幼い頃から、英才教育を受けて育ってきた。
「まあ、あのかわいこちゃんの連絡先を聞けなかったのは残念だけど」
そう言いながら魔法陣に木刀で光の秘術文字を書き込む。
「それはまた後でもいいかな……っと!」
完成した魔法陣。その前で木刀を使い改めて十字を切った。
宙の魔法陣が光り始める。発動。神表流秘術。
「ヨッド・へー・ヴァウ・へー。主よ、我は求め訴える!」
今宵、神表が見せる秘術は、いわば“瞬間移動”。
人に見られれても最小限の噂で済む。
「ヨッド・へー・ヴァウ・へー」
神表の姿が、魔法陣の中へと消えた。
当然、このまま目的地に現れると人の目についてしまう。
そのリスクを冒してでもいい。
何より大切なのは命。
あとはなんとかなる。
誤魔化せば良い。
神表はこれでいて、使命にだけは従順だった。
◆ ◆ ◆
美優はフェリーターミナルのビルから飛び出し、自らパニックの群衆へと身を任せた。
いまだ耳を裂くサイレン。フェリーからは人々の悲鳴。足音と怒号が渦巻き、港はまるで地獄の釜の底の様相を呈している。
そして──この地獄の中に。
「翔太くん……!」
だが意外にも、美優はその姿をあっさりと見つけることが出来た。
美優は昔から直感が人より優れている。
いや、優れているなんて言葉じゃ済まない。
危機回避の感覚、大事な目的のためなら鋭敏に進化する嗅覚。
フェリーから逃げ出してきた群衆の中、身動きできずにいる少年・北藤翔太。
彼があがいている姿を瞬時に捕捉が出来た。
逃げ出そうとしている。
かなり苦戦している。
妹を守っているから。
妹がいるから無理が出来ないでいる。
その、四年ぶりに帰ってきた幼馴染が、いまや、『濃霧』の壁に飲み込まれそうになっている。
「翔太くんッ!」
叫ぶ声は群衆の悲鳴にかき消される。
霧はもうすぐそこまで迫っている。
美優は力いっぱい手を伸ばす──!
◆ ◆ ◆
翔太の瞳が、恐怖で見開かれていた。
四年前より20センチほど、背は伸びている。
だが、その瞳の奥に宿る影は、小学生の頃のいじめられていた、あの時と同じ。
孤独に怯える子どもの濁りが残ったままだ。
体は大きくなっても変わらない。
美優は思う。
──私が守りたかった背中がそこにある!
(翔太くん……待ってて!)
霧が岸辺に触れた瞬間。
視界の端で、逃げ遅れた中年男性が白い煙のようなものに飲み込まれた。
次の瞬間、耳を劈く断末魔。
肌が粟立つ。
血が飛び散る。
やっぱり……食う。あの霧は“食う”んだ!
──人を!
「翔太くん、こっち! 気づいて!」
美優は全身の力を振り絞って、人波をかき分ける。
喉が裂けんばかりに声を張り上げる。
胸の内側で名前を呼ぶたび、熱が跳ねる。
(翔太くん、翔太くん、翔太くん、翔太くん!)
その翔太がようやくこちらを見たのは、声が届いたからか、それとも偶然だったのか。
だが、翔太の表情に、かすかな希望が宿ったのが見て取れた。
「み、美優……?」
翔太の視線がわずかに揺れる──幼い日の輪郭が、一気に現在へ重なる。
『翔太くんは、私が守ってあげるんだからね』
……小学生時代の美優の声が翔太の脳で蘇った。
翔太くんが気づいてくれた!
美優は、矢のように人と人の間に体をねじ込んでいき、翔太がいる場所へと強引に進んでいく。
冷たい霧が手の甲をかすめた瞬間、ズシンと脳髄に響くような耳鳴りが走った。
人の声ではない。
獣とも、悪魔ともつかぬ呻きだ。この微かな霧だけでこの“災い”。
──これが、濃くなる前に。
『濃霧』になる前に。
何をしてでも翔太くんにたどり着かなきゃ……!
背筋を灼く恐怖を振り払い、美優はついに翔太の腕を掴むことに成功した。
「翔太くん!」
「美優!」
「良かった……あと……確か、芽瑠ちゃん」
芽瑠がコクリと頷く。そんな芽瑠に笑顔を見せる。
すぐさま、美優は険しい目で市内の方を見た。
「今は、とやかく話している暇はないわ」
「俺も……そう、思う。今は、何も考えている時間はない」
「行こう、翔太くん!」
美優は翔太の手を引いた。
「ここで君を死なせはしない!」
美優のその姿に、幼き日の記憶が重なった。
孤独に立ち尽くしていた自分の隣に、唯一笑顔で立ってくれていた女の子。
二人は駆け出した。
芽瑠も連れて。
背後では霧が、海鳥すら飲み込みながらも、押し寄せている。
数百羽の逃げる翼が一斉に空を裂き、絶叫のような羽音が世界を震わせる。
港そのものが、恐怖に身をすくめているように感じられた。
この恐怖に打ち勝つには、生存本能の震えを脳内で興奮物質へと変えるしかない。
二人は手を取り合い、港の出口を目指す。
背後からは、『濃霧』の“壁”が、音すら食いながら迫ってくる。
人々の悲鳴が次々と掻き消され、代わりに低い呻き声が沈黙の盃に“静寂”を満たしていく。
(間に合え……間に合って!)
美優は必死に翔太を引く。
そこへ──
轟音。
再び『ヒトガタ』が咆哮をあげた。
その振動は大地を震わせ、逃げ惑う人々が一斉に転倒する。
翔太の手が美優の手から滑り落ちかける。
「翔太くんっ!」
美優の手が、とぎれそうな糸を紡ぐように指から、翔太の手を再び絡め取っていく。
「良かった……。芽瑠ちゃんも無事? 行くわよ!」
だが、その言葉に答えたのは翔太ではなかった。
「なかなかいい逃げっけぷりだな。かわいこちゃん」
──誰、こんな時に!
美優は一瞬、息を呑んだ。この生きる時代を間違えたような古い言い回し。
真剣なのかふざけてるのか分からないようなこの口調。
振り返れば、学ラン姿の少年。神表洋平が背後に光る魔法陣を背負い、まるで舞台に立つ役者のように悠然と歩いてきていた。
その肩に木刀を担いで。
「お、お前、誰だよ……?」
「神表……くん!?」
美優が声をかすれさせながら言う。
「おお! 覚えてくれていたか、俺の名前! さすがかわいこちゃん」
そして神表は、その翔太と美優の背に背を向けて立ちはだかった。
木刀を抜き、切っ先を『濃霧』へと突きつける。
年の頃は翔太と同じくらい。
レンズが反射してその目が見えない。
ただ、口元に浮かんだ笑みが異様に挑発的だ。
(どこかで聞いたことがある名前……)
──でも思い出せない。翔太が思ったその時である。
神表は一歩、前へ踏み出し、木刀を大きく振りかぶった。
振り下ろされた瞬間、『濃霧』が、まるで聖書で描かれた奇跡のように、スッパリと割れたように真っ二つに切り裂かれた。
驚く。奇跡が目の前に広がる。
「すごい……」
そう言う翔太の言葉を神表は平気で無視した。
美優へ向かって言う。
「早く逃げろ。ここは俺がなんとかする」
「い、いや、何とかするって。神表くん、さっき、いきなり……魔法陣から現れなかった!?」
「ああもう、面倒くせー。説明は後! 後! やっと再会できた“かわいこちゃん”を泣かせたくねぇから、さっさと逃げろ」
「かわいこちゃんって、今日日聞かないな」
思わず、言わざるを得ない翔太。
──なんたる!
それはさっき、美優から聞かされたばかりの同じツッコミ!
この翔んだカップル、二人が二人揃ってこの野郎!
「だー! うるせえーーーーーーッ!! そんなことはどうでもいいんだよ!!」
その間にも、港で命が失われ続けている。
人々が泣き叫び、逃げ惑い、港中に悲鳴が反響している。瞬間、神表の表情が一変する。
木刀を握る手に力を込め、「はあ」とため息をつく。
「とにかく! ここは、俺が──斬る!! さっさと逃げろ」
そう神表が言うと、木刀が閃光を放った。
そして目にも止まらぬ速さで。鋭い一閃が空を裂いた。
すさまじい剣圧が吹き荒れ、
翔太に迫っていた『濃霧』が一気に吹き飛ぶ。
いつの間にか、死角から別の『濃霧』の塊が翔太の背に近づいていたのだ。
「あ、ありがとう」
そしてその時、偶然にも『濃霧』の中にいた者の姿が顕になった。
人間……否、人に近い姿でありながら、人ではないもの。金色の瞳をぎらつかせた影の群れ──
「出たな『ゴースト』」
『ゴースト』──。人の姿をしていながら、人ではないもの。生きる人形のような存在。正体不明の怪異。と、されている。
それはほぼ見た目は人間と見分けが付きづらく、この街に住む人とそっくりな姿を持つ者もいる。
神表はその群れの前に立ち塞がった。剣先で彼らを牽制する。
「さあ、俺さまが来たぜ。相手してやる。……姿かたちは水城市の市民。だが中身は空っぽ、暴虐を撒き散らすだけの亡霊人形。国際魔術会議が『ゴースト』と呼んだ、災厄の尖兵。お前らは、神の前で泣きわめくか? それとも“奇跡”に打ち震えるか?」
『ゴースト』たちは返事をしない。そもそもする相手ではない。
やつらは両手を前に突き出し、じわじわと進んでくる。
その姿はまさにゾンビそのものだ。
「そうだろそうだろ。俺が放つこの“魂の光”が大好物なんだろ。特に俺の魂は、お前らにゃ格別に美味そうに見えるはずだ」
神表は無数のゴーストに囲まれ、なお笑う。
「だが教えてやる。“ない命”は“ある命”にはなれない。塵は塵だ。……それを俺が証明してやる!」
神表は木刀を頭上に掲げ、叫んだ。
「行くぞ──黒姫ッ! 力を貸せ!!」
瞬間、木刀に神聖な紋章が浮かび上がった。
それが激しく輝く。
黒姫とは──長野に伝わる伝承の姫のこと。
竜に求婚され、毒蛇を斬った剣を持つ伝説の姫君。
その“龍すら屠る力”を宿した神器が今、神表の手の中にある。
黒姫の輝きをまとい、神表が爆速で斬り払う。斬撃が四方八方に飛び散り、ゴーストたちの身体を叩き斬って吹き飛ばす! 影を裂くたびに霧が台風のように暴れた。
その光景は、ただの高校生の翔太には現実のものとは思えなかった。
「ふんっ!!」
腕が飛び、脚が飛び、首が舞う。血ではなく影の靄を撒き散らして倒れるゴーストたち。
だが平然と立ち直り、再び襲いかかってくる。
「だろうな。……だが予測済みだ!」
再び黒姫に力を込める。
神表は翔太に叫んだ。
「早く行けぇえええッ! “かわいこちゃん”の王子さま! ここいらの『ゴースト』は全部、俺が引き受けたる 俺が……この俺さまが殲滅する!! 足手まといは早く逃げろってんだよ!」
──王子さまって……。
こいつと話しているとなんだか調子が狂う。
だけどこれだけは分かる。
──ホンモノだ……と。
翔太は妹の芽瑠を抱きかかえた。
それから美優は目を合わせ、頷きあった。
背後では神表が神業のようにゴーストを薙ぎ払っている。
それを背に、走り去る。
だがこの時、翔太の胸に芽生えるのは“恐怖”だけではなかった。
奇妙な昂ぶり。
恐怖ではない。
悦びに似た何か──。
なぜだろう。心臓は震えているはずなのに、魂の奥底はむしろ熱を帯びる。
だが、不穏をまとうこの違和感を打ち破るように美優が叫んだ。
「危ない、ぶつかる! 翔太くん!」
呼ばれた“名前”が、“声”が、胸骨の奥をコツンと叩く。
この時、翔太は、春の教室の匂いまで、一瞬で蘇っていた。
幼馴染の美優との久しぶりの邂逅。
だが四年ぶり。お互い、あまりもの変わりぶり。話しかけるきっかけがこれまではない。
だけど皮肉にも今、こんな事件がきっかけで、”二度目の出逢い”を果たせている。
翔太はかろうじて押し寄せる人の波をかわした。
だが……!
──この夜はまだ“序章”にすぎない。
水城市・フェリー乗り場とフェリーターミナル
【撮影】愛媛県八幡浜市・八幡浜港




