第93話 美優vsメドゥーサ
第93話
──再び、津羽井山の麓、名坂の坂道。
無謀に見えるほど真っ直ぐに、美優はメドゥーサの前へ出た。
シラットの構え。肘も膝も、力の方向も――最短を取れる洗練された動きだ。
(化け物でも、人の形なら関節はある。なら――外せる)
そう思いながら、美優の左手はポケットの中で、“薄い角”――折りたたみの縁を確かめていた。
美優がその気になれば、人の関節ぐらい、それが男であっても、簡単にへし折ることはできる。
ただし――相手が“人”なら、だ。
美優の前にいるのはメドゥーサ。
ギリシャ神話でもレジェンド級の化け物。
美優は、メドゥーサの関節を取りに行く。
速い。
その腕に、自分の腕を絡めようとしている。
だが、メドゥーサには、例の「邪眼」がある。
見た者すべてを、石にしてしまうという、呪われた力。
それゆえ、神話内でも多くの犠牲者を生んだ、最強クラスの力。
メドゥーサが笑う。
まぶたがゆっくり上がっていく。
目が開けば終わりだ。
美優の指先は――まだ、関節に届かない。
そして、その美優の背のすぐ後ろには、翔太の姿。
(くそっ……! あと一歩……!!)
伸ばした手。
だが、それが届いた頃には、メドゥーサの目は見開かれているだろう。
(面白い、お嬢さんだ、こと)
メドゥーサは、その美優の蛮勇のごとき、勇ましさを面白がっている。
(特別に、いい石像にしてあげる。――ずっと、大事に飾って、あげ、る)
そして、目を見開いた。
その瞳に落ちた人影は──
メドゥーサの顔だった。
「ひ、ひっ……!」
メドゥーサが目を開いた瞬間、美優は折りたたみの手鏡を開いていた。
鏡が月光を返す。
ゆえに、メドゥーサの瞳に映ったのは――メドゥーサ自身。
まずい――
みるみる、顔の半分が石になっていく。
たまらずまぶたを閉じ、取り乱しながら背後へ飛んで距離を取る。
その一瞬で、美優は肘を取った。
最初から、これを狙っていた。
手首を殺し、体重を落とし、角度だけを奪う。
ゴキッ――肘が外れた。
「ぐひぃっ!」
さすがのメドゥーサも悲鳴を上げる。
何が起こったか、分からない。
──痛い、痛い、痛い。
──なぜ、なぜ、なぜ……
美優はメドゥーサが背後に飛んだそのスピードよりも速く、間合いを詰めていた。
そして、メドゥーサが動揺している隙に肘を固め、着地の衝撃を利用して──折ったのだ。
(な、何が起こったんだ……)
思わず、翔太も足を止める。
目の前には、再びシラットの構えを取る美優の背中。
その向こうには、左肘を折られ、その痛みにもがく、メドゥーサ。
美優の手の中で、小さな鏡がきらりと光った。
「女の子の持ち物、なめないで」
これに、翔太は思わず言葉を失う。
握り込めるサイズの折りたたみ鏡。
“持っていて当たり前”の道具が、今日は武器になった。
美優は、それを握ってタイミングを測り、
メドゥーサが目を見開いた瞬間を狙って、パカリと鏡を開いた。
その当たり前を、メドゥーサは見落とした。
ゆえにメドゥーサは、鏡に映る自分を見るはめになった。
折りたたみ式の鏡なら、女子なら大抵持ち歩いている。
逆に翔太にはできない。
美優が女子だからこそ、できた作戦。
「い、痛い……痛い、痛い、痛い、痛い、痛い……!」
そう悲鳴を上げるメドゥーサの顔は、すでに、口元を残してほぼ石化されている。
「メドゥーサと聞いて、私が完全に丸腰で向かうと思う?」
そう美優は言う。
美優のシラットは、ミリ単位の正確な動きが特徴だ。
その美優だからこそ出来た奇襲。
とはいえ、一か八かでもあった。
それなのに、根拠のない自信はあった。
その自信の源は。
──翔太くんを守る!
そこから溢れ出す万能感。
それが、美優の集中力をさらに研ぎ澄ました。
石化され、片腕を失ったメドゥーサを見て、美優は潮時を確信した。
そして、一気に踵を返し、驚き、呆然としている翔太の手首を取る。
「今! 翔太くん! 逃げるわよ!」
そう言って駆け出す。
翔太も、「あ、ああ……」とそれに着いていく。
このまま、坂道を下るだけ。
メドゥーサが追ってくる前に、この場から逃げ出すだけ。
そう思っていた。
だが。
数歩で、二人の足が止まる。
前方から、甘い声が何重にも聞こえてきた。
その視線の先。坂道にあふれていたその影たちの姿は──
『見つけたわ……見つけたわ……。あの方は、こちらだわ……』
『見つけたわ……見つけたわ……。あの方は、ここにいるの……』
『見つけたわ……見つけたわ……。皆さんもこちらへ来て……』
『見つけたわ……見つけたわ……。ようやく会えました、ようやく会えました……』
『見つけたわ……見つけたわ……。ここにいらっしゃいましたのね』
『見つけたわ……見つけたわ……。探しました探しました……』
『見つけたわ……見つけたわ……。ここで通せんぼをしましょう……』
『見つけたわ……見つけたわ……。そうしましょう、そうしましょう……』
『見つけたわ……見つけたわ……。そうしましょう、そうしましょう……』
『見つけたわ……見つけたわ……。そうしましょう、そうし……』
道路を埋めるほどの数。
同じ顔、同じドレスの少女が、四つん這いで這っている。
逃げ道を数で塞いでくる。
カサカサ、カサカサと。
首は変な角度で固まり、目だけがカチリ、カチリと同時に動いた。
──恐怖。
あまりもの大量の怪異の姿に、翔太の背筋が凍った。
口は笑っているのに、歯が生えていない。
暗い空洞から甘い声だけがこぼれる。
「こ、これって……」
思いもしなかった展開に、さすがの美優も驚きを隠しきれない。
「こいつらだ……。テレビでやってた」
そう。
あの「ゴスロリ少女事件」。
あれ以来、姿を消したと思われていたが、
それが、こんなに大量に。
しかも、いつの間に。
「そうね……あのゴスロリ少女事件の……」
その美優の声をかき消すように、羽音が聞こえてきた。
バサッ、バサッ、バサッ、バサッ。
上空。
「な、なんだあれ……」
翔太の視線の先、空では、白い天使像が渦を巻いていた。
キューピッドの形だが、目は白く、瞳孔がない。
石の腕が動き、弓を引き絞っている。
キィ……と、金属みたいな音が夜に混じった。
背後にメドゥーサ。
前にゴスロリの群れ。
上に天使像。
囲まれた。
退路はない。
逃げ道が――消えた。
翔太の体には、イーナリージアが満ちている。
魔術回路いっぱいに、太陽神ラーの力が脈打っている。
しかし、これだけの敵を相手に……
途端だった。
──来た……
思う。
胸の奥が、冷える。
(この感じ……まただ。まずい)
実は何度か、こういう夜があった。
息が浅くなって、音だけが大きくなる夜が。
いじめの罪は、思い。
いじめられた側は、こうして一生、心にその傷が残る。
それがふとしたタイミングで、フラッシュバックする。
その瞬間は、自分でも読めない。
いつ襲われるか、分からない。
いじめられた人間は、この痛みを、死ぬまで背負って生きていく。
恥辱として。痛みとして。自分を責めるもう一人の自分と共に。
翔太の指が、言うことをきかない。
足裏が地面に貼りついたみたいに動かない。
この怪異による“囲い”が、別の囲いに重なる。
教室で囲まれた記憶が、勝手に戻ってきた。
声の圧と、逃げ場のなさが重なる。
教室で囲まれた記憶が、勝手に戻ってきた。
逃げ場を失い、
痛めつけられた心の傷。
それが、今夜に限って、
――開きかける。
(息が……)
呼吸が浅くなる。
心臓の鼓動が、急に遠くに聞こえる。
肺に空気を含めない。
息苦しい。
血の気が引いていく……
と、その時だった。
「こっちよ!」
危機を打開しようとしたのは、やはり美優だった。
だが、突発的に暴れ出した過去のトラウマを、翔太は制御できないでいる。
力はあるはずなのに、動けない。
翔太は自分が情けなくなる。
恐怖が、足を止める。
ダメな自分が嫌になる。
あれだけ修行を積んでも。
神の力を体に宿しても。
精神力が伴わなければ、足手まといにしか、ならない。
翔太の体は凍ったようにぎこちない。
──恐怖だ。
恐怖というものは、思惑と肉体の歯車を空回らせる。
いくら、成長したとして。
いくら、神の力を持っていたとして。
幼少期のいじめによるトラウマからの恐怖は、止められない。
いくつになっても、体中を重い鎖で縛ろうとしてくる。
(くそっ!)
美優は翔太の硬直に気づいた。
あの頃の、小さかった頃の翔太と、今の翔太が重なる。
美優は知っていた。
翔太の心の傷を。
美優は知っていた。
今も、その傷と闘っていることを。
だから、言う。
叱らない。
だが同情もしない。
あくまでも、背中を押すような声で。
「息、吸って。――そう。大丈夫」
それは翔太が転校前によく聞いた幼き頃と同じ声色。
「翔太くん、今は昔のことを考えなくていい。ここにいるのは私だよ」
美優は知っていた。
翔太が人一倍繊細で、優しすぎることを。
「ついて来て。私が先に動く」
だから、その表情、顔色、動きから、自分の役割を見つけ出した。
──翔太くんは、相手を憎むことでしか、自分の力を完全には発揮できないのよね……
憎めない相手に対し、翔太は自らの恐怖の枷を外せない。
それは昔からだ。
優しいほど、怖さが先に出る。
だから翔太は、何度も“戻り方”を練習してきた。
そして、こちらに戻ってきて、高校デビューした。
そのつもりでいた。
(……そんな翔太くんのこと、誰よりも、私が知っている)
シラットの手合わせをしても、それは目に見えて分かった。
翔太は、美優相手に、まだ本気を出せたことがない。
美優に対する「怒り」や「憎悪」がないからだ。
──本来の翔太くんは、もっと、強い。
優しさが、それを邪魔している。
だからこそ、美優は心に決めていた。
──だからこそ、私が、翔太くんを、守る。
だから、
道を指し示した。
翔太に。
過去を忘れさせようとした。
「大丈夫。行くよ、翔太くん。」
美優は振り返らずに言う。
「気にしないで。私は知ってる。いつだって翔太くんは立ち上がってきた。
まだ、心の傷が残っているのも分かっている。
でも、それを乗り越えようとしてきたことも、分かってる。
今の翔太くんの力──解放すれば、私なんかより、ずっと強いことも分かってる。
だから……まずは、その鎖を外せばいい!
そのために! 私を利用すればいい!」
ピシッ。
何かが、割れかけた。
「私は、知ってる。翔太くんは、強い。
一瞬、昔の傷が暴走しているだけ。
顔を見れば、分かる。動きを見てれば、分かる。
大丈夫!
すぐに、その鎖は、
外れるッ──!」
ピシピシピシピシ……
パリン──!
そして、壊れた。
過去の映像が。
心の傷を映す鏡が。
破片が、いつの間にか白い羽根みたいにほどけた。
それが、頬に触れて消える。
「だから──そんな優しい翔太くんだから、
私、翔太くんのこと……信じられる!
だから私、怖くても、戦える!」
その声で、翔太の呼吸が少し戻った。
視界がはっきりする。
手の震えが止まり、足に力が入った。
心の闇の渦に呑まれる寸前だった。
荒い息を吐く。
そうだ。
また、あれだ。
体が先に怯えて、頭が遅れて追いつくやつ。
……でも、戻れた。
いつも美優は、そうだ。
的確に自分のことを把握してくれる。
そして救ってくれる。
何か、手はあると教えてくれる。
じゃあ、美優は何をしようとしているのか。
それを確認しようとして、翔太は驚愕した。
その美優が向かったのは、
──あろうことか、メドゥーサの真正面だった。
メドゥーサは折られた肘をもう一方の手でゴキゴキと動かしている。
そして──ハマった。折られていたのではない。関節が外れていただけだ。
「あ、あなた、鏡なんかで、私を、倒せる、と、思った?」
そのメドゥーサへ向かって美優は走る。
翔太の手を引いて。
「これだけ、囲まれているのに、往生際が、悪い、のね」
「そうかしら?」
見ると、いつの間にかメドゥーサは、自分の石化も解いている。
ちょっと目を離していた隙に。どうやって──?
(これは──呪いの解除、その手順……この化け物、隠し持っているわね)
だが、その詮索は今じゃない。
今は攻める時。
美優はメドゥーサの目前でいきなり、低くしゃがんだ。
そのまま体を軸に伸ばしきった左脚で回し蹴りを放つ。
メドューサの脚を刈るつもりだ。
しゃがんだのは視線を合わせないため。
まぶたを上げる前に、攻撃を当てるため。
そしてこの、美優の攻撃の速度は、メドゥーサを完全に上回っていた。
メドゥーサも、さっきの手鏡を警戒し、簡単に二人を攻撃できないでいた、そこが隙だった。
美優の回し蹴りは見事、メドゥーサの両脚を跳ね上げた。
あの、怪物が。
ギリシャ神話で知らぬ者はいないであろう、メドゥーサが。
たった一人の、ただの人間の少女によって、弾き飛ばされる。
それはまるで、神話が上書きされたような光景だった。
「今よ!」
そして、美優は翔太を引いて、メドゥーサの横をすり抜ける。
またしても、奇襲。
戻ってくるはずがないと思ったところで、正面突破。
だが、それにも理由がある。
このメドゥーサの背後には、デルピュネーがいる。
──デルと合流さえすれば、また何か策があるはず。
そう思っての、計算づくの正面突破だった。
だが、敵は神話上の怪物だ。
転ばされたメドゥーサ。
その美しく長い髪。
それが、
髪が蛇に変わり、一匹が跳んだ。
美優の肩を狙って、口を開く。
速い。
牙から滴る毒が地面を焦がす。
まだ美優は気づいていない。
蛇が大口を開け、美優の肩を噛もうとする。
しかし。
「させない!」
翔太の手が先に動いた。
ぐしゃり、と蛇の首が潰れる。
さっきまでの恐怖が、一瞬で反転した。
美優を傷つけるものだけは、許せない。
弱さが逆向きになる。
守るための強さに変わる。
その目には、再び、力が宿っている。
美優も思わず、その場に止まった。
翔太の手に血管状の光が走っていた。
イーナリージア。
魔術回路が燦然と輝いている。
翔太の目がうすく光ったように見えた。
「翔太くん!」
「ごめん、また俺、どうかしてた」
「ううん、それより」
「分かってる。まずはここから……」
だが、毒蛇の髪の群れは次々と伸びてくる。
いつの間にかメドゥーサは、頭髪すべてが蛇となっていた。
伝説上の姿を取り戻している。
翔太の目がさらに力を帯びた。
「怒り」「憎悪」
美優を傷つけようとしたことが、許せなかった。
「……飛ぶぞ」
「え?」
「掴まれ。落とさない」
美優は、何のことか分からない。
だが翔太に変化があったことは分かる。
「行くぞ!」
イーナリージア全開。魔術回路がはち切れんばかりに脈打つ。
翔太は呻いた。
──痛い……!
神経が焼ける。魔術回路が痛覚そのものに巻き付いてくるような痛み、激痛。
これがリスク。
修行不足の自身のミス。
──それでも!
冥船の呼吸、夜の冥府を船で渡る太陽神ラーの力を取り入れるあの儀式。
四拍吸い、十二拍で肺を凍らせ、六拍で吐く。
その循環が、魔術回路の痛みを和らげてくれる。
まだこの訓練を始めて間もない。だから真の力は1000分の1も発揮されない。
だが──
やる。
やれる。
耐えられる。
行く!
もう、
(美優に、助けられてばかりの自分じゃ、嫌だッ!)
バンッ!
踏み込みでアスファルトにヒビが走る。
二人の体が、持ち上がった。
いつの間にか、翔太は美優を抱き上げている。
突然のことに美優は、翔太の体をがっしりと掴むしかなかった。
「え……わ……翔太くん、これ……」
「いいから、しっかり、しがみついてて!」
変わった!
さっきとは別人だ!
その言葉に美優は翔太の首に腕を回した。
まるで空を飛んでいるかのよう。
その高さは十五メートルほど。
(これ……翔太くんの力……?)
いつの間にか、これほどの力を操れるようになっていた。
これには、美優も驚く。
毎晩の修業の成果──それが、確実に、
(──出てる!)
すかさず追う毒蛇も、とても届かないほどの高さ。
「速……い……?」
メドゥーサもこれには驚く。
さっきまで、翔太の美味しそうな恐怖がこの空間に満ちていた。
それが、一気に掻き消えたのだ。
「ま、まだ、私の、邪眼、が……」
そして、再びまぶたを開けようとするも。
その頃には翔太と美優の背は、
すでに、夜の闇の中へとかき消える。
目で追えない。
邪眼そのものが空を切る。
メドゥーサは、そこで立ち尽くすしかなかった──
◆ ◆ ◆
一方、下降に入る翔太と美優。
夜空から林へ。林が結構な範囲で燃えている。
「な、何あれ?
「何か、何かがあったんだ!」
背後を見ると、天使像が二人を追随している。
矢の先から白い蒸気が尾を引く。
だが矢の軌道は届かない。
すでに林の木々直上に二人の姿はある。
風がゴウゴウと鳴る。着地まで、あと数秒。
林の中に入りさえすれば、この天使像からも、姿を隠せる!
次の瞬間、二人は林へ突っ込んだ。
ガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサ!
翔太は体を丸め、必死で美優が傷つかないよう守る。
枝が、木々が。
バキバキッ! バキバキッ!
ザザザザザザ! バキッ、ザザザ――枝が肌を掠める。
「きゃああああああああああああああ!」
この衝撃に叫ばずにいられない美優。
だが。
翔太は美優を抱えたまま、見事、無事に着地した。
なのに、聞き慣れない音。
バリン!!!
土を踏みしめたとは思えない、何かが割れる音。
(え……?)
──土がガラス化している……!
よほどの高熱でもなければ、こうはならない。
周囲にも熱が残っていて、そこに立っているだけで、肌が痛い。
周りの木は黒く炭になっていた。
虫の声もない。
「な、何、この熱気……?」
炭になった周囲の木々の内部から、まだ真っ赤な熱源が光っているのが分かる。
「美優、無事か?」
美優は、翔太の腕から降りながら答える。
「さすがに着地の瞬間は、痛かったけど……体は、どこも痛めていないわ」
「良かった……」
翔太は腕に特殊なイーナリージアを流し込み、それがクッションになるよう変化させていた。
うまくコントロールできたようだ。
「何が……あったのかしら……」
「分からない。分からないが……」
翔太と美優は、周囲を見渡す。
デルピュネーはどこにいるのだろうか。
そして、ペルセウスは……?
「デルの身にも何かあったのかもしれない……」
メドゥーサイメージ




