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改史 大戦  作者: BT/H
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第5章 第1次世界戦争編 C-0007ダンツィヒ沖海戦襲撃

 ドイツ主力戦艦部隊 総旗艦戦艦 フリーリヒ・デア・クローセ

「ロシアの水雷戦はもう終わりか。ならばこちらからだ。」

 ヒューゴ・フォン・ポール海軍大将は電文を流し読みすると敵艦隊への砲撃の続行を命じる。

「敵主砲をこちらに向けさせ続けるんだ。親子砲弾(榴散炸裂弾頭のこととっさに親子と命名している) で砲撃されたら勝機はない。囮を続けろ。」


 ロシア旗艦ガンクード

「敵は至近距離だ。数に任せて打ち込め」

「一斉発射撃て」

 この時点でも独ロの戦力比はすでに圧倒的だった。ドイツ艦3隻12インチ砲計30門、ロシア艦計54門ほぼ2倍の戦力比だ。それでも砲の威力はけた違いだった。

日本海海戦では日本艦隊は装甲を貫徹させる砲弾ではなく、燃える砲弾を使用し、乗員を殺傷。戦闘能力を奪う。その戦訓を考慮に入れ、戦艦は設計された。そのため装甲貫徹が重要視されている。

装甲を貫徹される方法は2つ。大きな砲弾をぶつけてやること。そして早い砲弾を当ててやることだ。

ドイツ艦の砲身がロシア海軍のものよりも長い。装薬の爆発により砲弾の加速される時間が長い。その砲弾が速い。ロシア側は重い砲弾を使用して装甲を貫徹させる。

 至近距離に至ればドイツ側に有利だ。砲弾が軽ければ装填にかかる手間、時間が減る。その分多くの砲弾を放つことができる。

「ナヴァリン前部砲塔に直撃弾。弾薬庫に注水。戦列を離れます。」

「戦艦ケーニヒが離脱しますが…」

「この海戦に勝利すればバルト海の制海権を手に入れることができる。陸軍部隊をダンツィヒに上陸させることができます。戦艦の漂着した地域も占領することになればわが海軍はこれらの戦艦を鹵獲できます。」

「うん。撃沈する必要はないな。」

 ウラジミールは提督に意見を出し、提督はそれを認める。ウラジミール自身これらの戦艦を修理、鹵獲できると考えているからだ。のちのことを考慮に入れれば早とちりもいいところだ。彼自身の軍歴は事実上、日本海海戦からであり、経験不足であったのだろう。だがこの時点で誰もがロシア側の勝利を疑っていなかった。

 この時点での戦闘能力を維持している主力艦はロシアのド級戦艦4、準ド級戦艦1、前ド級戦艦2に対しドイツ側はド級戦艦3隻だった。ナヴァリン離脱の十数分後、

「右舷に敵小型艦発見。数12!!」

「第2艦隊を襲撃した水雷艇部隊の生き残りの模様です。」

「敵艦隊から離れろ。主砲を右舷に向けろ。魚雷を食らえば沈むぞ。榴散炸裂弾装填右舷側副副砲群も射撃を開始しろ。」

「戦艦レトヴィザン艦橋被弾指揮官が戦死した模様。」


 ドイツ主力戦艦部隊 総旗艦戦艦 フリーリヒ・デア・クローセ

「おっと忘れてもらっては困るね。お前らの相手は我々だろ。砲をそちらに向けて何をしたいんだね。」

 ドイツ艦隊はさらに砲撃を加速させる。

「頼むぞ。水雷艇2隻…せめて2隻をやってくれ。」


 ロシア艦隊後列 戦艦コウダ

 旧第2艦隊に所属していた戦艦2隻は他の戦艦の壊滅により事実上第1艦隊主力艦隊最後尾に付いた。事実上第1艦隊に編入されたようなものだ。しかしそれには大きな問題があった。

「糞。第1艦隊の連中旧第2艦隊の連中をどう思っているんだ。」

 生き残った2隻コウダは最大速力およそ20ノット、2隻目のアンドレイ・ペルヴォズヴァーンヌィイはたったの17.5ノット20ノット以上戦艦のみで編成されている第1艦隊と比較し速力が遅い。そしてその艦列は伸び始める。艦列が延びれば長さ当たりの砲撃密度が減少する。当然、水雷艇部隊の半数はそこを狙う。

「右舷ドイツ軍水雷艇さらに増加。合計20隻以上」

「榴散炸裂弾用意全砲門に対水雷艇砲撃を開始させろ。」


 ロシア艦隊最後尾戦艦アンドレイ・ペルヴォズヴァーンヌィイ

「第1斉射ののち回頭左20度。コウダに接近する水雷艇を撃沈せよ。」

「しかしそれでは本艦が」

「艦底部乗員退避・隔壁閉鎖急げ。ド級戦艦をこれ以上失ってたまるか。」

「艦長…」

 ドイツ海軍のド級戦艦に戦没艦はいない。大破などで戦線離脱…すなわち戦闘不能に陥っただけ。修理に年単位に時間がかかる可能性すらある。大損害を受けた船もあるが多くの船は1年以内に戦列に復帰してくるだろう。

 その一方ロシア艦隊は1隻のド級戦艦がすでに水中に没し、また1隻が戦線を離脱し、1隻はすでに乗員が艦を放棄している。2隻失ったといってもよい。

「これ以上失ってたまるかこれ以上…我らが…海軍が負けるわけにいかないんだ。」

「回頭完了。」

「わが艦に向かって来る艇にはかまうな。コウダを守れ!撃テェ」

 

 戦艦コウダ

「前衛は前衛で迎撃する。面積当たりの砲弾集中率はあちらの報が上だ。我々は我々に受かってくる敵を討つぞ!!」

「アンドレイ・ペルヴォズヴァーンヌィイわが艦に向かう水雷艇部隊に砲火を集中。自艦に向かう水雷艇を無視しています。」

「まさか…盾になろうというのかアンドレイ!!」


 ロシア艦隊最後尾戦艦アンドレイ・ペルヴォズヴァーンヌィイ

「水雷艇接近。コウダに対し死角の左舷後部副砲塔本艦に接近中の水雷艇に対し攻撃を開始。」

「砲撃を継続。」

「榴散炸裂弾は下手したら友軍誤射の可能性が上がります。接近時には」

「榴散弾頭1発当たりの威力は低い。命中しても大損害にはならない。誤射覚悟で射撃を継続しろ。それに誤射が問題になる距離も早く敵は魚雷を発射するだろうから問題はないはずだ。だから心配しないで打ちまくれ。」

「了解。」


 ドイツ主力戦艦部隊 総旗艦戦艦 フリーリヒ・デア・クローセ

「戦艦クローンプリンツ・ヴィルヘルム被雷。陸に向かい進路を変更」

「やはりの砲弾は厄介だな。」

 ヒューゴ・フォン・ポール海軍大将は着弾する敵弾を見てつぶやく。すでに水雷戦隊からの報告でその存在を知っていたがそれを見るのは初めてだ。

「大口径砲は対水雷艇戦闘に不向きだったのがあれで面での攻撃が可能になった。面制圧で圧倒できる。」

「対地攻撃にも役に立ちそうですね。」

「本国に帰ったら開発を依頼しておかねばならんな。」

「前衛部隊に向かった水雷戦隊は壊滅。後方はコウダを攻撃目標としている艇が集中砲火を受けています。」

「アンドレイは自らを捨てたか。だがこっちは戦艦1隻。撃沈は準ド級1隻だけだ。割に合わんな。」

 直後、アンドレイ・ペルヴォズヴァーンヌィイから3本の水柱が上がった。


 旗艦 ガングート 艦橋

参謀ウラジーミル・ポリエクトヴィッチ・コスチェンコ中佐

「戦艦アンドレイ・ペルヴォズヴァーンヌィイ被雷。艦を放棄、被弾前に艦底部乗員の大半を退避させていたために犠牲者は少ない模様。残存ド級戦艦4隻。」

「敵艦隊最後尾マルクグラーフ大破。戦線を離脱します。」

「襲撃は撃退した。あとはあの2隻をたたくだけだ。」

 しかし、運命の女神はロシアから離れた。これは運としか言いようがない。直後、ガングートに激震が走る。艦橋内はミキサーのように揺さぶられ、しばらくしてそれが収まると地獄絵図が目の前に広がっていた。同時に左腕と左のこめかみに痛みが走り、左目の視界が赤く染まる。

「閣下!!いずこに!!」

 声がしない。自分の声まで聞こえない。鼓膜がやられたようだ。ほかの指揮要員も同様のようだ。

 伝声管に向かい司令要員の負傷を叫ぶ。

おそらく艦橋部への直撃。指揮官が集中しているところへの命中は指揮系統を乱れさせる。日本海海戦でも日ロ双方に艦橋付近の命中弾があり、ロシアは総司令官が負傷、日本側は参謀職人員が死傷した。これは皮肉なことであるが、日本側は東郷平八郎以下、一部幕僚のみが装甲のない露天艦橋で指揮を執っていたが、若いので死ににくいところに向かわせた参謀職が装甲の施された司令塔内で死傷、ロシア側も司令塔内で指揮していた総指揮官が負傷している。

 たった1発の砲弾で運命は変わる。それが戦争だ。

 艦橋に衛生兵が駆け込んでくる。

「提督は!!」

 私には自分の声さえ聞こえないが、周りの衛生兵にはわかった。とある衛生兵が一人の骸の首筋に手を当てる。当時に首を横に振る。

「艦長…中佐以上のものの生存は」

 そもそも息のあるもの自体いない。左手を見れば指が数本ない。

「応急でいい。指揮を2番艦…いいや離脱したな3番艦に取らせる。旗はだめだ。暗号電でだ。あと黒板と文字の書ける兵士を連れてきてくれ。応急に補佐を頼む耳をやられたからな。」

 耳を刺しながら衛生兵に伝える。衛生兵は首を横に振りながら頭と手に包帯を巻く。さらに左足にも包帯を巻き、肩を貸してくれる。どうやら足もやられたみたいだ。

「それまで指揮を執る。」

 だが直後、兵士が駆け込んでくる。何を言っているかわからない。

「最後尾の戦艦コウダ被雷×1」

 文字の書ける衛生兵に自分のポケットから鉛筆とメモを渡すと内容を書いてくる。

「発射した船は分かるか」

 衛生兵が書く前に兵士は首を横に振る。

「潜水艦だ!!水雷艇部隊に対潜戦闘をはじめさせろ!!」

たった1本の魚雷それはロシア艦隊を恐怖に陥れるのに十分だ。しかも最後尾のコウダが狙われた。これはすべての艦を見逃した後に放たれたことを意味する。

「退路を断たれたな。敵主力はこれに乗じて反撃をしてくるぞ。肩を貸してくれ露天艦橋で指揮を執りたい。敵場がわからない。せめて視野だけでも確保したい。」

 衛生兵は見合わせると、あきれたような顔をし、肩を貸してくれる。

 何とか階段を上がると露天艦橋には人だった肉片しかない。艦長の姿かたちもない。

「敵艦隊一斉回頭を確認。一斉回頭左180。追撃を断念。離脱する。」

「参謀!!」

「回頭中は危険だが、このまま潜水艦がいる領域に進出するよりはましだ。弾薬補給を終えた水雷戦隊を殿に置く。魚雷ならば敵戦艦に損害を与えられる。それに対潜水艦戦闘は戦艦にはできん。」

 命令すると、兵士は首を縦に振る。生き残った後部艦橋に命令が伝えられるとようやく艦が回り始める。およそ90°回ったのちに信じられないものを見る。

「コウダ回頭しません。」

 兵士が指をさす。

「見えている。コウダは足止めする気だ。被雷によって速力が落ちている。逃げきれないからだ…。すまない…私が予想できていれば…。」

 周りは沈黙に包まれる。だがそれすら私にはわからない。その沈黙を打ち破るのはを生全私だった。

「潜望鏡の発見を優先。各艦通信を怠るな。位置を確認したら一斉砲撃、もしくは第3艦隊所属艦に知らせて撃沈させろ。」


 後方 ロシア旧第3艦隊

「掃海具に対潜弾をつけて投下!!曳航する。」

 当時、対潜水艦兵器にはろくなものが存在しなかった。のちの時代標準的になる爆雷すら登場していない。この時代の対潜水艦兵器は掃海に使う道具を改造したものだった。

 掃海とは機雷を除去すること。当時の機雷の多くは係維機雷と呼ばれ、海底の係維器に係維索を持って水面下の任意の深度で機雷缶を係留する(以下ウィキペディア引用) ものである。この場合、係維索を掃海具で切断、浮上した機雷を機関銃で狙撃、誘爆させるという処理手段が用いられる。

 その際に使われる掃海機材を対潜水艦戦闘用に爆弾をつけたものそれを敵潜水艦にぶつけることで起爆させ、その衝撃で敵潜水艦に損害を与える。対潜水艦兵器としては非常に使いにくい。元々掃海具を転用したために掃海具の長さ以上に深い領域にいる潜水艦に損害を与えることが困難であるためだ。

 ただし、当時の潜水艦は攻撃のために潜望鏡を上げられなくなっただけで当面の戦闘能力を奪われ、質のいいソナーもなかったがために海上の様子を探りづらかったことを考慮に入れれば効果はゼロではない。

「敵潜水艦うち1隻の位置はコウダと雷跡から判断しろ。複数で追い立てろ。掃海具を絡ませるな。誘爆するぞ!!」

「敵戦艦反転!!追撃態勢です。」

「水雷戦だ!!」

「曳航策は展開したままでいい。このまま艦艇に突撃しろ!!」


 戦艦コウダ

「主砲。筆誅距離になったら焼夷榴弾を使用しろ。」

第1射目が放たれる。これは通常弾だ。直後、コウダとガングートはすれ違う。互いの露天艦橋要員が互いに敬礼しあう。

「ガンクードはひどいやられようだな。」

「あれは…参謀のウラジミール中佐です。作戦及び設計を得意としている人間です。黒板を持った兵士がいますので鼓膜をやられているようですね。」

「ガンクード級1隻…レトヴィザン級2隻…生きて返さなならん。目標は戦艦カイザー級フリーリヒ・デア・クローセ。こっちも指揮官を殺せ」

 焼夷榴弾は改史ロシア海軍では各門3発ほどしか搭載されていない砲弾だ。暴発・誘爆リスクが高く、管理が難しい砲弾だ。この砲弾自体は日本の工廠で製造されている。炸薬は下瀬火薬。純粋なピクリン酸を世界で初めてそして唯一採用していた。ピクリン酸は鉄と反応しやすい物質である。鉄とピクリン酸を接触させておくだけで爆発の危険がある。日本では鉄に漆を塗ることで防いだ。それでも誘爆事故は多発している。連合艦隊旗艦三笠もこの下瀬火薬の誘爆事故を起こし沈没。改史では現役復帰を断念、記念館に改造された。各国は事故率の高さから開発を放棄した。製造方法は国家機密。そのため日本はこの砲弾を輸出した。輸出、解体を禁止すれば技術流出の可能性は低いさらに輸出先はロシア帝国に限定されている。漆自体がヨーロッパには存在しておらず、技術流出の可能性が低いことが考慮されている。

「距離5000!!」

「後部艦橋に被弾後部艦橋崩壊!!」

「距離4500」

「弾種変更焼夷榴弾距離4000で敵旗艦フリーリヒ・デア・クローセを打て」


 戦艦 オスラービア

 一斉回頭で先頭に立ったのはレトヴィザン級戦艦2番艦オスラービアだった。

「コウダ1隻だけでは無理だ。支援砲撃を継続しながら撤退。後部砲塔」

「コウダ敵艦との距離が近すぎます支援砲撃は誤射の恐れあります」

「コウダ何をする気だ」


 ドイツ主力戦艦部隊 総旗艦戦艦 フリーリヒ・デア・クローセ

「敵艦コウダ接近」

「何をする気だ」


「焼夷榴弾テェ」

 日本製の砲弾がほぼ水平射で打ち出される。


「先ほどと砲弾が違うぞ!!」


 ただの砲弾とは違う巨大な水柱が上がる。日本海海戦で日本海軍が使用した砲弾とほぼ同一であるこの砲弾は焼夷性の高い純粋なピクリン酸を炸薬として使用し、鉄と反応することで瞬間的に鉄の沸点を超える3000℃の高熱で燃える。そのため命中した砲弾は戦艦の素材である鉄と反応し、強大な熱を放ち、すべてを焼き尽くす。

 だがなかなか燃えない。この砲弾が燃えるのは瞬間的なものであり継続的な燃焼には艦自体に可燃物を必要とする。日本海海戦では可燃物の処理が各艦の運命を分けたというものもいる。


 戦艦マルクグラーフ

「そ、総旗艦戦艦 フリーリヒ・デア・クローセが燃えています」

 フリーリヒ・デア・クローセ後方を走るケーニヒ級戦艦マルクグラーフが見たものは燃える旗艦だ。

「提督は…指揮はできるのか敵艦隊が離脱しています。追撃は!!」

「追撃しようもんなら逆撃されかねないし、対潜哨戒中の駆逐艦の魚雷も馬鹿にならんし、あの戦艦コウダも撤退の邪魔になる。命を引き換えにする覚悟があればできるが…その必要性を認めんな。」

「どうしてです」

「この海戦でわが海軍のド級戦艦は1隻も戦没していない。だが奴らは1,2隻やられている。持久戦になったとしても問題はない。それに我々の任務は成功している。タンツィヒへの上陸はこれで防げる。潜水艦が張っている以上、陸軍を満載した輸送船はただの的。そんなところに上陸させれるか?」

「確かに…」

「できればロシア海軍を撃滅したかったが、最低限の目標は達成した。これ以上の犠牲は出せない。フリーリヒ・デア・クローセの仇だけ撃て。戦艦コウダを撃沈。その後離脱しろ。」


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