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改史 大戦  作者: BT/H
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第5章 第1次世界戦争編 プロローグ 数発の銃声

第1世界大戦はあまり日本とのかかわりが少ない戦争ですが改史ではどうなることやら


なお今後、戦域ごとにナンバリングしていきます。

第2章よりわかりやすくするつもりです。頑張りますのでよろしくお願いいたします。

 1914年6月28日 ボスニア 首都サラエボ

 たった1発の銃弾が歴史を変えることはある。だが、その歴史には下地がある。その下地はいずれ何らかの形で戦争を生む。いずれは起こった戦争だ。

 この事件の原因はオーストリアハンガリー帝国とその背後にいるドイツ帝国のバルカン半島への進出が原因である。オーストリアハンガリー帝国とドイツ帝国は新興国である。両国は植民地競争には出遅れ唯一進出できる方向は南東バルカン半島方面に限られている。しかし、そこに進出を望むのはこの2か国だけではなく、ロシア帝国もそうである。ロシア帝国は伝統的に凍らない港。不凍港を求め南下政策を行っている。主な進出方面は極東・中央アジア・西アジア・東欧(バルカン半島)・北欧である。

 しかしそのいずれかはすでに果たせない夢に成り下がっている。

極東は日露戦争に敗れた影響で南下政策の拠点をすべて喪失した。

中央アジアは南下しても港への距離は遠い上にその港の多くをイギリスが抑えている。

西アジアは弱小国ペルシャのみであるが、英露協商により勢力圏分離の影響で進出が困難な状態にある。

北欧は現在のフィンランドを勢力下におくも独立精神旺盛により統治が難しく、進出対象になるスカンジナビア諸国に対し支援を行う国も多い。反撃に際し、海上戦力を動員すれば首都サンクトペテルブルクを強襲される恐れも大きい。海軍力が喪失して状況下でこちらに圧力をかけるのは難しかった。

唯一残ったのが東欧。特にバルカン半島のみである。

 ここは黒海周辺より南下。最終的にはオスマン帝国を占領。黒海からボスボラス海峡への航路を確保できればそのままアフリカ北岸に進出できる。

 ロシアはここにすべての国力を投入した。この2勢力による争いに各国は翻弄されている。その結果、第2次米墨戦争以降の戦争の多くがこの地域で行われている。そのことごとくが大国がかかわっているか大国間の代理戦争である。これがすなわち欧州の火薬庫。その異名は伊達ではない。


 この事件で失われた命は2人。

 オーストリア=ハンガリー帝国皇太子フランツ・フィェルディナントとその妻である。なおこの皇太子は多民族国家であるオーストリア=ハンガリー帝国内で比較的一部異民族(ハンガリー人)を除き融和的な人物である。妻も異民族から娶っている。

 その後の歴史を考えるにある意味殺してはならない人物を殺したともいってもいい。彼が生きていている状況でバルカン半島とオーストリアハンガリー帝国が戦争をした場合。総人口の数割を喪失する大虐殺は起きなかったはずだ。彼自身がそれを止めたであろう。

 この事件に関して皇帝は悲しむことはなかったという。むしろ喜んだともいえる。皇帝は古典主義で清き貴族の血筋に卑しき血が入ることをよく思っていなかった。むしろ憎悪していた。

 特に改史では皇太子が国家の近代化を進める政策をドイツの力を利用し実施してきたこともこの感情を加速させている。

 そして利用した。オーストリアハンガリー帝国は7月28日暗殺事件を防げなかったセルビアに対しとても受け入れられない内容の最後通牒を突き付けたのだった。


 日本 7月8日 東京 御前会議

「欧州で暗殺された墺皇太子に関して新しい情報が空軍より報告されたのでここに御前会議を行う。」

 冒頭に会議の目的を述べるのは首相の大隈重信である。

 日本は1911年史実では存在しなかった空軍を編成した。空軍編成に関しては様々な策謀を陸海軍の一部軍人がめぐらせた。そして憲法改正ののち建軍された。

 その量はここに記すことが困難であるがために一つ。なぜ、3軍のうち最も規模が小さく予算も少ない空軍がこの情報を得られたのかということがある。それは1機の飛行機にあった。

 名前はタウベ。第1次世界大戦前の名機である。この機体は戦前のベストセラー機として有名であるが、この機体の開発国がどこであるか。それはオーストリアである。オーストリア人技術者のイゴー・エトリッヒが1910年ごろに初飛行させた機体が原型である。この時代の航空技術者や飛行士たちの多くは金のある人間。欧州では貴族が多かった。そのつてで得た情報である。交渉の結果欧州にて情報収集及び開発活動にあたっていた技術者二宮忠八(この時点での階級は大佐) と彼の友好関係は深く噂話という形で多くの情報を入手することができた。

「資料の通り、墺皇帝と皇太子は対立関係にありました。もともと2人の間柄は叔父―甥であり、先代の皇太子の怪死により、皇太子になり、皇帝の子ではありません。」

 空軍の最高指揮官である長岡外史空軍中将(規模が小さく大将以上の人間がいない) は報告書を要約し報告する。

 長岡は日清戦争時代に二宮忠八の遠い上司の関係であった。その時、航空機について二宮の上申書を受け取って拒否した経験がある。ライト兄弟の初飛行の報に際し、欧州にいる二宮と和解し(私費で長文の電報を送った。) 空軍創設に協力した。空軍創設時、陸軍から移籍し、その贖罪とも言えるような働きで職務に邁進している。

「思想・政策でも大きく食い違い、皇帝にとって排除したい人物でもあったといえるでしょう。」

「ではこの件がわざとであったというのか。」

「可能性はあります。オーストリア皇帝は意図的に挑発し、自国の警備兵を減らし、1回目の暗殺直後にもかかわらず予定の履行を強行。そうとってもかまわない状況です。」

「それならば…オーストリア皇帝がこの状況を利用しないわけがない。これを機にバルカン半島への影響力を強めるように動く可能性が大きい…と言いたいのか?」

「はい。それに王族の暗殺に対し、各国はオーストリアに同情的になります。この状況を加速するに十分です。」

「すぐに欧州情勢の推移を検討する必要があります。各部署から専門家を招き、対応策を行うべきです。特に国民生活に影響しづらいものに関しては。」

 主張するのは海軍大臣の八代六郎である。海軍は近年大規模な汚職事件を発生させており、その汚名挽回に躍起だ。特に空軍と組んでの活動も盛んだ。

「海軍の動員を要望するか?」

「はい。」

 海軍に陸軍のような大規模な動員は存在しない。海軍兵そのものが少ないだけでなく、海軍は陸軍と比較し常備兵が多い。戦時に徴兵されていた兵士を集めることはあっても戦時新たに新兵を教育することは珍しい。、平時からの十分な練兵が必要なテクノクラート(技術者)集団である。

 しかし、改史において海軍は予算不足のため軍艦の予備役化を進めた。比較的新しい軍艦を消耗させるのではなく旧式艦を多用し、旧式艦消耗させることで新鋭艦を守るのだ。この動員とは旧式艦に集中させている兵士を新鋭艦に配属、出航に備えて準備を開始することをいう。

「オーストリアが動けばドイツとロシアが動く彼らが動けばフランスが動く。欧州大陸は戦場になるな。」

「オーストリアが動いた場合、陸軍も動員を要望いたします。この状況で我が国がどのように動くべきかそれはわかりませんが必要であることは事実です。動員規模は未定ですが。」

「しかし、オーストリアが動くことは確実であると思われます。兵士の休暇取り消しを実施しました。」

「どうゆうことだ?」

「オーストリア=ハンガリー帝国の国力は欧州最低です。軍は徴兵を実施するも農繁期に収穫を実施する労働力の供給のため兵士に休暇を与え、兵士を村に返します。その休暇を取り消しているのです。兵士の動員を行ったとみてもいい状況です。」

「それにドイツ無条件にオーストリアを支援する声明を出しています。」

「まさに白紙の小切手だな。」

「欧州にて戦争がはじまります。規模はわかりませんが。」

 会議はそのままに欧州開戦に対する戦略会議に移行した。外交・軍事・政治。戦争とはすべてが関係することである。

「ロシアはともかくフランスは戦争計画に戦術的な有用性のある計画が現時点にありません。フランスは開戦時点で大損害を受ける可能性が高いです。」

「我が国はドイツ極東艦隊および極東植民地攻撃に対する軍事行動の要請が出る可能性が高いです。」


 1914年7月23日 オーストリアハンガリー帝国はセルビアに対し、最後通牒を叩きつけた。内容は明らかにセルビアが飲めない内容だった。そして回答期限は48時間という短さ。明らかに戦争を願う内容だった。


  (史実より開戦に至るスピードが速い)

 1914年7月23日 独墺各国に中立、動員せぬように要請

 1914年7月24日 日本国 小規模動員 発令

     → 26日には中規模動員に変更

 1914年7月24日 オーストリアハンガリー帝国 総動員 発令

       同日 ドイツ帝国         総動員 発令

       同日 独墺、動員実施を中立拒否とみなす旨宣言

       同日 大英帝国 海軍動員令発令

 1914年7月25日 ロシア帝国         総動員 発令

       同日 フランス共和国       総動員 発令

       同日 独墺対セルビア宣戦・仏露の中立拒否

       同日 大英帝国 陸軍兵士の待機命令

 1914年7月26日 独墺対仏宣戦

       同日 ドイツ帝国 ベルギーに軍事通行権を要求

 1914年7月27日 ロシア対墺独宣戦

         


 ついに第1次世界大戦がはじまった。


 コロナが収まってきました。冷静に考えれば特効薬、ワクチンがない(まあそれが怖いんですが)ところを除くとインフルエンザ並みの感染症(インフルエンザは例年約2000人が日本国内で死亡している。それにただのインフルでも結構つらい)でしたね。2次感染の警戒はしないといけませんね。

 いろいろ情報が錯綜していますが、これって国内と国外の情報違いすぎると思います。その件を踏まえて執筆中断中の作品を再編してネタ一つできそうなぐらいです。どうでしょう作ってみたいのですが…意見お願いします。

 なお改史大戦の執筆周期は今が平常時ではありません。まあ、書き慣れてきたので1年前よりペースは上がっていますが、応急に頑張って書いている状態。平時になれは月1~2になると思います。ご意見お願いします。むろん私がなろうで読んでいるとある作家さんのようにテロ予告などされたらすべての執筆を中止すると思いますが。怖いし。情報見ている限り結構あの国えげつないことやっているようだし…。(米国で研究者が襲殺された模様)(コロナ研究者殺害と調べるとやばい。)

 

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 汚名挽回は誤用。「汚名を挽回」するということは、不名誉な評判を取り戻すという意味になってしまう。 汚名返上 名誉挽回が正解。 誤字脱字、熟語の間違いが多い。
[一言] 更新お疲れ様です。 遂に第一次世界大戦編か、果たして日本はどんな選択をするのか気になります。まぁ、国民には非常に人気であったが外交や政治家としては難あり大隈重信が首相では史実の二の舞をしそう…
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