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続・完全防備

「手が寒そうね、これあげる。」


 そう言って彼女は、ポケットの中からカイロを取り出し僕に握らせた。


「あったかい、ありがとう。」


 二月も半ば、まだまだ寒い。結構な熱源が、かじかむ指をほぐしてくれる。


「あとこれ、チョコレート。時節柄ね、仕方ないからあげるわ。」


 ずっとポケットに忍ばせていただろうそれは、ぞんざいな口調にもかかわらず、きれいにラッピングされている。


 イベント事が大好きな彼女のことだから、実は、相当な手間暇をかけているだろう。


 僕は、どうするのが正解なのか?


 チョコレートは、カイロと同じポケットから出てきた。


 笑顔あふれる彼女は、無防備にもほどがある。

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『みどりの竜』
 一話完結、ショートショートコメディです。


『月の音色』
 声優、大原さやかさんのネットラジオに投稿した400文字以下の物語


『いくとちゃんとおじいちゃん』
 子供に読み聞かせるとき、大人も一緒に楽しめる童話を目指しました。
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