表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/209

UMA

「私達、雑誌の記者をしています。」


 雪深い山の一軒家で、主である老人に、UMA特集と書かれた表紙を見せる。


「ゆーま?、何ですかなそれは。」


「ご存じありませんか、未確認動物の事です。噂や伝承では語られるものの、学術的には未発見とされる動物で、ビックフットなどが有名です。」


「ほう。」


「この辺りで、翼もないのに空を飛ぶ獣の姿が目撃されていて、子供を助けたという伝承も残っています。お心当たり、ありませんか?」


「自由に空を飛び、子供たちの味方、知っておるとも。」


「本当ですか!」


「ガメラじゃ。」


「もーおじいちゃん!」


「ホーッホッホッホ。」


 豊かなひげと太鼓腹を振るわせて、笑うおじいちゃんは、優しげでも一筋縄ではいかなそう。


 帰りの車中で、先輩に、強く訴えた。


「先輩、あのおじいちゃん、絶対に何か隠してます!」


「まあ、確実に一つ嘘をついていたな。」


「えっ!」


「何も知らないのに、ユーマと読めるわけないだろ。」

次回は『クリスマスの贈り物』です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『みどりの竜』
 一話完結、ショートショートコメディです。


『月の音色』
 声優、大原さやかさんのネットラジオに投稿した400文字以下の物語


『いくとちゃんとおじいちゃん』
 子供に読み聞かせるとき、大人も一緒に楽しめる童話を目指しました。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ