表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/209

三人のアルバイト学生 名探偵の先生と助手のハチ

 依頼人は、先生が常連の喫茶店の店長だそうです。


 忘れ物の定期入れから写真が抜き取られたという話でした。


 開店前で客はおらず、バイトの子が三人いただけだったのだけれど、ずっと全員一緒に控室にいたとアリバイを主張しているとか。


「状況を整理しますね、最初に厨房担当のケンジ君、その後、フロア担当のアキラ君とマコト君が連れだって来たのと入れ替わりで、店長は入口前を掃除しに出て、そして、戻ったら写真が無くなっていたのですね。」


「ええ。」


「どんな写真ですか?」


「ポイントを貯めた方に贈る従業員の写真でした。」


 ほっほう。


「裏口など、間取りを教えてください。」


「厨房の奥の廊下左側が控室、右が倉庫、突き当りが裏口ですが施錠されてました。」


 さてと。


「最後は、先生に質問です。」


「さぞ、かわいい制服なのでしょうね?」


「どうしました、先生、ずっとだまって、おや、汗が酷いですよ。」


「先生には、もう誰をかばっての偽証だったのか、わかってますよね?」


 反抗の動機は、言わぬが仏ですね。

タイトルは、ホームズのパロディです。


主人公の名探偵が、一言も話さないという、他に類を見ない画期的な小説となっております。



次回は、『パンダ』です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『みどりの竜』
 一話完結、ショートショートコメディです。


『月の音色』
 声優、大原さやかさんのネットラジオに投稿した400文字以下の物語


『いくとちゃんとおじいちゃん』
 子供に読み聞かせるとき、大人も一緒に楽しめる童話を目指しました。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ