表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/209

疑わしき自転車乗り 名探偵の先生と助手のハチ

【主要登場人物】


 名探偵・文月三十ふみづきみと

「犯人は、高打率で私。」


 助手・ハチ

「先生、人聞きが悪いです!」




【ここまでのあらすじ】


 どうも、助手のハチです。


 今回の依頼人は、学校の教師をなさっている、名探偵文月先生のご友人だそうです。


 その縁で、学生寮内で起きた、落書き事件の調査をすることになりました。


 落書きが発見されたのは、今日の午前中です。


 今は、春休みで、残っている寮生は四人のみ。


 当然、犯人は、その中にいると思われるのですが、彼らは、ずっと全員一緒に自転車で外出していたと、アリバイを主張しているそうです。


 その他の情報として、昨日も自転車を使って出かけており、全員帰りが遅かったこともわかっています。


 私と先生は、まず自転車を調べるべく、駐輪場へと向かったのでした。




「見ろハチ。」


 先生は、自転車の前輪を指さして


「今時ダイナモだ。」


 ガクッ


「これは、ライトだけに証明…」


「それよりも先生、これを。」


 駄洒落を中断されて、不満げな先生も、ほうと唸ります。


「駐輪禁止の警告札か、日時もバッチリだ。」


「結び直した形跡も無し、この自転車の子はシロですね。」


「…カマをかけるか。」


「どの子にですか?」


「ダイナモ君。」




「君が帰りに自転車を使った時の事を再現してくれないかな。」


 彼は、自信ありげに


「まず駐輪禁止の警告札を外して…」


 あっ!


 驚く私…と、彼。


 こぐと共にライトが灯ります。


「素直に謝るのが一番…、だよなっ、ハチ?、ところでライトだけに」


「私の不明です。」

タイトルは、ホームズのパロディです。

もとにしたタイトルは、『美しき自転車乗り』ですが、『孤独な自転車乗り』という方が一般的みたいですね。


次回は、『三人のアルバイト学生 名探偵の先生と助手のハチ』です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『みどりの竜』
 一話完結、ショートショートコメディです。


『月の音色』
 声優、大原さやかさんのネットラジオに投稿した400文字以下の物語


『いくとちゃんとおじいちゃん』
 子供に読み聞かせるとき、大人も一緒に楽しめる童話を目指しました。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ