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ドッグイヤー

「先輩、休憩終わりっすよ、交代の時間です。」


「ん、ちょっと待ってね。」


「えっ先輩、それは何をしているんですか?」


「見てわからない?、ドッグイヤーって言って、こうして目印に雑誌の隅をおしょっておくと、どこまで読んだのかが、わかるって寸法だよ。」


「いやいやいや、雑誌一冊分、全ページまとめておしょってるじゃないですか。」


「これでわかるよ、じゃ、お仕事してくる。」


 休憩室の机にポツンと残された4コマ誌、その意味不明の行動の意図を、僕は、終業後に知ることとなった。


「君、この本、がっつり読んだね?」


「え?」


「フック状に折りこまれたページは、開くことではがされて、本を閉じたときには、元には戻らないんだよね。今度は、フックの外側を押されて、一枚ずつバラバラのドッグイヤーになるんだよ。」


「つまり、君がどこまで読んだのか、わかるって寸法だ!」


「意味不明です!、それがわかると嬉しいんですか!」

次回は、『目が離せない』です。

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『みどりの竜』
 一話完結、ショートショートコメディです。


『月の音色』
 声優、大原さやかさんのネットラジオに投稿した400文字以下の物語


『いくとちゃんとおじいちゃん』
 子供に読み聞かせるとき、大人も一緒に楽しめる童話を目指しました。
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