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もしも桃太郎のおばあさんがきびだんごを知らなかったら

「桃太郎や、今から話すことを良くきくのですよ。」


「はい、おばあさん。」


「今まで黙っていましたが、あなたの出生には大きな秘密があるのです。」


「はい・・・。」


 ついにこの日が来た、そう思いました。


 桃太郎には、こうなる予感のようなものがあったのです。


「あなたは、私とおじいさんの本当の孫ではありません。」


「はい。」


 すでに、覚悟はできています。


「あなたには、双子の兄がいます。」


「えっ?」


「大目付、松平備前守様の弟、松平鶴次郎こそ、あなたの本当の名前なのです。」


「なっ!」


 面食らう桃太郎をよそに、それまで空気に徹していたおじいさんが、突如立ち上がると、懐から般若の面を取り出すや、薄絹をかざして、くるくると回り始めたではありませんか。


 どこからともなく、つづみの音まで聞こえてきます。


 ぽん、ぽん、ぽんぽんぽんぽん♪


「ひとつ、人の世で生き血をすすり、ふたつ、不埒な悪行三昧、みっつ、醜い浮世の鬼を、退治てくれよう桃太郎!」


「桃太郎や、今のおじいさんの口上を、しかと覚えておくのですよ。」


「ちょっ、ちょっと待ってください、おばあさん、えっ、きびだんごは?」


「はて、きびだんごとは、なんですか?」

・・・ゴメンナサイ。


ちなみに、元ネタ、わかりますか?

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『みどりの竜』
 一話完結、ショートショートコメディです。


『月の音色』
 声優、大原さやかさんのネットラジオに投稿した400文字以下の物語


『いくとちゃんとおじいちゃん』
 子供に読み聞かせるとき、大人も一緒に楽しめる童話を目指しました。
― 新着の感想 ―
[良い点] 懐かしい(*´∀`)♪ [一言] 懐かしいですね、桃太郎侍の見栄切り(^ω^) よっつ、よこちょにハゲがある!と、続きを言っていたのを何かで聞いた気がします。←あとは十までハゲネタでした…
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